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戦国時代の電気屋さん  作者: 朝風清涼
第3章 戦国女子が令和の時代に来るとこうなります!

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戦国女子のファッション論争!

 梅田から本町、心斎橋へと俺達の乗せた車は、大阪の動脈とも言える[御堂筋]を南下していた、特にイケイケギャルの多い難波(なんば)が近づくにつれ、あの[パリピおねちゃん]が黙ってるわけがなかった!。


「わっ!…わっ!…た、たっちゃん!…あの道を歩いているおなご!…頭が黄色だよ!…菊の花でも付けてるの?…なんであんな頭に?……あっ、あのおなごは頭に緑の(こけ)を生やしてる~!…変なの~…」


「あれは毛染めといって、おなごの…なんて言うか…ファッション…いや、着飾りみたいなもんです…」


「あんな色の頭が…着飾り……れいわのおなごは、派手なんだね…へぇ~~…」


「あ、(あるじ)…なぜ、あのおなごは…腰巻を…ひらひらさせてるのですか?…」


「あれはスカートと言って、この時代の着物ですよ、短いのや長いのもあるよ…」


「…あの腰巻が……れいわの着物……[すかーと]なるものですか…あ!…あのおなごは…」


 信号待ちの間、何故か楓さんはずっとメイドチックなファッションをしていたギャルに釘付けとなっていた。


(年齢的には女子大生か?…てことは、楓さんと同じ位…)


「楓さんもあの着物を着ると、きっと似合うと思うな♪」


「え!……わ…私が……あのような姿など……き、きっと…皆様は…笑います……で、でも…(あるじ)が…そう願われるなら……ポッ❤…」


(あ、まんざらでも無い様子…)


 どうやら大和飛燕流(やまとひえんりゅう)の伝承者様は、自分の潜在意識の中にコスプレ趣味が隠れていたようだ…。


「ムッ!…た、たっちゃん?……じゃ、うちは髪を赤色に染める!…どうかな?…似合う?…」


「そ、その髪の色で元の時代に戻ったら、尾張中大騒ぎになりますよ!…[もののけ]と間違われますって!」


「だ、だって…(かえで)ばっかり……じゃ、うちは…あ!…あのおなごの格好がいい!」


「いっっっ!!」


 おねちゃんが指差した女性のファッションは、夏らしく上がテーブルクロスのような編み物ニットが施された白のビキニと、下はジーンズ生地でいかにも美脚(びきゃく)を強調している[ホットパンツ]姿だった!。


「あ、(あるじ)…あの通りをよく見れば……か、肩や…ももまで露にしているおなごも居ります……この者らは…おなごとしての…心得を…なんだと思っておるのですか?…」


(メイドコスプレに興味を持ったあなたの言うセリフじゃないと思いますが…)


「橘さん、この時代の女性は自分の好きな姿になってもいいのですよ、とにかく自分が可愛く見られたい事に一生懸命なのです…」


「藤本殿(どの)?……[可愛く]とは……どういう意味ですか?……」


「えっと、そうですね~……あ、先ほど橘さんがメイドルックの女性を見て感じた気持ちでしょうか…」


「あ、あのおなご…ですか……た、確かに…あのおなごが…羨ましいと思いました……」


「逆に橘さんが人からそう見られれば、おなごとして嬉しくなりませんか?」


「え………ぁ………そ……そう…ですね………ポッ❤」


「チッ!、ね…ねぇ?…た、たっちゃん!…うちが、あのヘソを出した姿になったら褒めてくれる?…きっと(かえで)のヒラヒラ腰巻よりも可愛いと思うんだぁ~♪」


 彼女達の浴衣姿でハッキリ分かる!…おねちゃんは恐らくCカップ級♪…そんな彼女がビキニファッションになる!…更に、楓さんはDカップ以上のスタイルなのは一目瞭然!…その彼女が胸を強調する白と黒のフリル付きワンピースを着たメイド姿になり、頭に白のひらひらカチューシャを乗せてるなんて、そんな二人の姿を拝見した俺は、ただ「ありがとうございま~す!」としか言えない!。


「ふふ♪…亭主がおられる身分で…あのように人前で肌を露出されるのですか?…おね殿(どの)は…おなごの恥じらいを知らぬのですね…ふふ♪…」


「ぬぅわにぃぃ~~~!…あんたなんかヒラヒラ腰巻を着けても似合わないっての!…」


「私は…ただ、(あるじ)に認められれば、それでいいのです……おね殿(どの)のように…他の男に見て欲しいなど…考えもしません…」


「そんな事、考えていないって~の!…なら!…あの着物らを買ってもらって、うちと(かえで)、どっちが似合うかたっちゃんに決めてもらおうじゃない!」


「ふふ♪…また私に敗北したいのですか?……」


「はいはい!…そこまで!…約束したでしょ?…二人ともこの時代では喧嘩をしないって!」


「だ、だって~…(かえで)が……それに、たっちゃんも……で、でもね!…たっちゃんはどうなの?…れいわ時代の着物を着たうちらを見たくないの?」


(あるじ)……その意見だけは…おね殿と同意します……お答えを……」


 生まれた時代は違えど、やはりファッションに興味があるのは無意識に女性としてのDNAが働くのだろう、それにしても…あの楓さんまで現代女子のファッションを所望するのは以外だった。


「ま…まぁ……その話は……信長様にお届け物をした後に……はは……」


「淳一、だからお前は彼女も嫁さんも出来ないんだよ、こんな綺麗な女性が可愛い衣装を見せてくれるって言ってるんだから、俺なら即答で「お願いします!」と答えるぞ!」


「お、俺は浩一とは違うし…そ、それに…色々諸事情があるんだよ……」


「そんなもんか?…まぁ、決めるのはお前だし、まずは荷物を織田家に届ける準備が最優先だ!」


「あぁ、余り時間が無いから急ごう!」


 おねちゃん達のお相手はビジネスが終わってからだ!…浩一と、彼の奥さんである[瞳ちゃん]のお陰でリストに記載した商品も揃っている!…後は商品を梱包し、俺がまた藤吉郎様の待つ戦国時代へ届けるだけだ!。


「くん、くん…ねぇ?…(こう)ちゃん?…さっきからこの[(いのしし)]の中、美味しそうな匂いがしてるんだけどぉ~…」


「あ、フライドチキンの匂いですよ、ニワトリの肉を油で揚げた食べ物です!…これも淳一に持たせようと思って♪…だって、皆さんだけご馳走を食べて、御主人でもある[木下藤吉郎]様の御家族へ何も無いってのは可哀想じゃありませんか!」


「だからって、木下ファミリーにフライドチキンを食べてもらうつもりか?…」


「でもさ、この時代のグルメと言えば!…その代表格がジャンクフードだろ?…」


(今後の歴史文献に[豊臣秀吉の好物はフライドチキンだった!]なんて、変更されてたら洒落にもならんが…それはそれで…ちょっと面白いな…)


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