新しい冒険そして 〜ある冒険者2人組のお話し(前編)〜
私達は小さな村で生まれ、親同士の仲が良かった。ただそれだけの縁だった。
最初、その少女を見た時は、髪は茶色で肩まであり、目は黒。
(静かそうな子、、、)
自分からはあまり話さないので私から声をかけた。
「私の名前はソラっていうのあなたは?」
少し間を置いてその少女は、
「私は、、、ユイナ」
「ユイナね!よろしく!」
「よっよろしく、、、」
ユイナと名乗った少女が、少しだが笑って見せた。その時はすぐにまた、おばさんの後ろに隠れてしまった。
「あら、ユイナってあまり初対面の人と話せないのに、、、ソラちゃん!ユイナをよろしくね」
「はい!」
その日の夜は少し眠れなかった。なんせユイナの笑顔が頭から離れなかった。そして、次の日、
「ユイナちゃん!おはよう!」
「おっおはよう」
初めはそこから始まり、基本私から話していた。ユイナは少しずつだが笑ってくれるようになった。
ユイナから話しを振られた時、嬉しくてとてもたまらなかった。いつのまにか私はユイナを実の妹のように思えてきた。そして、ユイナの事を知っている内にユイナとの差を感じることがあった。
ある日、ユイナとユイナの家族でお肉を外で焼いて食べることがあった。
「ソラちゃん、何か手伝えそう?」
「ごめん、ユイナいつものお願い!」
「うん!いいよ!」
そういいうとユイナが魔法で火を起こす。ユイナは魔法がとても上手だ。ちなみに私はまともに使える魔法が1つもない。
しいていうのなら魔力を流すことぐらいだろうか?
私に比べてユイナは、水を自由に操って親の洗濯の手伝いをしたり、今みたいに火を起こしたり、明かりを灯したり、大人顔負けだ。
そんなユイナを見てると私はユイナを守ることは出来るのだろうか?と思う。守るといっても何かから守る訳ではないが、、、。
そして私は裏で父親に剣を習った。父親は元冒険者だったので冒険者になってみたいと強く言ったら渋々教えてくれた。正直父親の教えは厳しかったと思う。だが、
(ユイナは私が守る!)
そして、幸運なことに私は剣の才能があったらしく、父親がうなるほどの実力をつけられた。ユイナも成長するにつれて、色々な魔法が使えるようになっていた。
ユイナと私が16歳になった時、私は冒険者になった。驚いたのはユイナも一緒に冒険者になったことだった。私達の冒険者試験は余裕でクリアした。
まぁユイナの魔法の才能なら当たり前かもしれない。私は正直ユイナの合格が1番嬉しかった。
そして、研修期間を終えて、2人だけの初めての依頼で、事件が起こった。
薬草を採取してる時、森の方から何やらでかい影が走って来た。その影が何かを知った時、恐怖した。
体調3mはある。
「ブラットベア、、、?!」
足が動かなかった。でも、ユイナが火の玉をブラットベアに打ち込むがブラットベアは無傷だった。ブラットベアは腕を振り上げ、火の玉を切り裂き、同時に風邪の刃を飛ばす。何とかユイナは避けるも、
「うっうそ、、、」
私はその時我に帰った。ユイナが戦うのだ。私がなにもしないなんて馬鹿げてる。
(何の為にこの剣はあるんだ!!)
私は剣を持ち、ブラットベアに斬りかかる。当然無傷、目が合う、恐怖を飲み込み、攻撃を交わす。
「ユイナ!私が引きつけるから特大の魔法お願い!!!」
「!わかった!!」
私は無我夢中で避ける、いなす、避ける、斬りかかる、、、、。今思えばよく出来たと思う。そして、ユイナの合図。
「ソラちゃん!」
「わかった!!」
ユイナの爆炎魔法が炸裂する。
「やったの?」
「やったよ!ソラちゃん!やった!!」
ソラの最高級の笑顔、その時、私は今までの努力が、、、そう思ったのもつかの間、煙が晴れると同時にソラの笑顔が恐怖に染まる。
「うそ、、、」
「そんな、、、」
ブラットベアは生きていた。それもほとんど無傷で、、、ソラはあまりの恐怖で動けないようだった。
(私が守らないと!せめて、ソラだけでも、、、)
剣を向ける、、、ブラットベアも腕を振り上げてきた。だが、その攻撃がこちらに向けられることはなかった。
「え?」
私達は親同士の仲が良く、その縁で私はソラちゃんと出会った。最初ソラちゃんを見た時、髪は黄色で後ろに結んであり、目も大きく、青い瞳
(お人形さんみたいな子、、、)
そう思った。でも、正直私はその時、あまり他の人と馴染めない性格だった。だから今回も上手くいかないだろうなと思ってた。でも、ソラちゃんは、
「私の名前はソラっていうのあなたは?」
「私は、、、ユイナ」
「ユイナね!よろしく!」
「よっよろしく、、、」
その時のソラちゃんの明るい笑顔は今でも忘れられない。
私も自分の自己紹介を頑張ってしてみる。
お母さんが何か言ってたけどソラちゃんの明るい笑顔で頭がいっぱいだったのでよく聞こえなかった。
その日の夜、
「ソラちゃん、、、可愛かったな、、、私、ちゃんと話せてたかな、、、」
そして、次の日
「ユイナちゃん!おはよう!」
「おっおはよう」
最初はあまり話せなかった。でも、ソラちゃんの話しは聞いてて飽きない。少しして、私からも話すようになった。ソラちゃんはお姉ちゃんみたいだった。
ある日、ソラちゃんが剣をソラちゃんのお父さんから教わっている所を隠れてみた。ソラちゃんは剣がとても上手だった。ソラちゃんは冒険者になりたいらしい。
私はソラちゃんと一緒にいたかった。だから、お母さんにお願いして、魔法をいっぱい教わった。お母さんは、
「とても筋がいいじゃない!」
と言ってくれた。嬉しかった。そして、16歳になった時、私も冒険者になる事を言ったらソラちゃんが驚いていた気がする。正直、少し驚かせてみたいとも思ってたから面白かった。
ソラちゃんと冒険者の試験を受けた。合格が貰えてよかった。ソラちゃんはあんなに剣が上手だから当たり前かなとも思ってたけど私は少し心配だった。
そして、研修期間が終わり、2人で薬草をとりに行った時、ブラットベアにであった。ブラットベアには、私の魔法は全然効かなかった。ソラちゃんが時間を稼いでくれて最後に打った爆炎魔法も無傷で私は怖くなり、腰を抜かしてしまった。
私は動けないのにソラちゃんは私を庇ってくれていた。
(ソラちゃん、、、、!!)
あまりの怖さで私は声も出なかった。
(このままじゃ、、、、ソラちゃんが、、、誰か、、、助けて、、、!!)
私はこの時、今までで、1番強く願ったと思う。そんな都合のいい奇跡の話しなんて、そうそうある訳じゃないのに、でもそれは起きた。ブラットベアが腕を振り上げた時、白くて綺麗な少女が現れた。
(え、、、?)
その少女は、弓のような形の刃をした武器を持ち、瞬く間にブラットベアを切った。
「こんなもかな、うわぁ、血飛沫が服についた、、、」
すぐに我に帰った私とソラちゃん、お礼をいうとその白くて綺麗な少女は少し話した後、名前を聞く前にすぐに走って行ってしまった。
「あっまだ名前を、、、行っちゃった、、、」
「綺麗な人、、、」
「うん」
そして、私達は名前も知らない白くて綺麗な女の子に次あったらちゃんとお礼をしようと思った。同時に、魔法をもっと頑張らないと、、、今度は絶対にソラちゃんを守ろうと思った。
白くて綺麗な少女が走り去った後、私はユイナとギルドに戻ることにした。同時に私は自分が情けなく思った。最後、あの少女に助けられていなかったらと思うと体が震える。次はこんなことが起こらないようにしないとと、私は思った。
〔、、、個体名、ソラが次期勇者を獲得、個体名ユイナが次期聖女を獲得、それぞれがスキル:光りの加護を取得、各スキルと称号を獲得しました、、、〕
「「、、、!?」」
「ねぇ、、、ユイナ、、、」
「うん、ソラちゃん、、、」
こうして2人の少女達は次期勇者、次期聖女として名を上げ始めるのは、また、少し先の話である、、、。




