新しい冒険そして 〜出会い?〜
冒険者になって、数日が経った。依頼をこなす間、道中で古本屋店を見つけた。そこでは、今世界の現状に至るまでの本や、国による宗教上の考えの違いなんて物もあった。
「基本、人間や獣人、エルフ、ドワーフが住むダイコウ大陸に住んでいる種族達は、表上、平和条約を結んでいる。ダイコウ大陸と完全に対立しているダイマ大陸の魔人に侵攻されないためである、、、」
「表上はって、闇が深そうだな」
『まぁ、現にマスターは、生物兵器の意味もあったらしいですし、当然っていえば当然ですね。』
「確かにね」
そして、今、自分達がいる村は隣接している国もなく、近くにあるダンジョンと言われる魔物の洞窟もそこまで危険ではない。
深い層にいけば危険だが、そこも地下、100階からなんて言われている。ダンジョンは地下深くで世界各国のダンジョンと繋がってるという考えの学者もいるが証明はされていない。
そしてここは、無宗教、多種宗教主義のノマライ村という。国的には、ルシナ教のルシナ魔法進国という魔法について詳しい国らしい。その他には、獣人の国、ジュリア獣人国やエルフの国、ラフォーレ、ドワーフの国、アーク共和国、他にも、色々な国がある。どこも、表上はニコニコ笑顔だが、腹の奥底は真っ暗な物らしい。(本参照)
「どこも勇者を探してるみたいだね」
『過去に勇者が現れた国は多額のお金と引き換えに一時的な政権が貰える、、、これはどいうことですか?』
そこまで言ってるなら分かると思うんだけど、、、。
「つまり、勇者は魔王を倒すほどの力を持ってる。なら、その勇者を私有して、悪巧みを考える国があるから、そうなる前に大人しくして貰うってことだろうね」
実際勇者を悪用しようとして、首を切られた国があるらしいし、、、と付け加える。
『なるほど』
どうやらアピは理解してくれたようだ。理解したというよりは興味がなくなった。の方が正しいかも知れない。
「おっと、そういえば依頼の途中だった」
思考加速のおかげで、普通なら数時間かかる作業を数分ですませ、中断してた依頼にむかう。
「今日は確か、薬草の採取だったかな?」
『そうですねマスター、しかし、良いのですか?』
「?何が?」
『マスターなら簡単な討伐系の依頼でもよかったのでは?』
実際、研修期間は過ぎて、討伐系の依頼を受けることは出来る。だが、
「確かに出来るかもだけどあんまり目立ちたくないからね」
『なるほど、本当は?』
「ただめんどくさい」
『最初っからそういえばいいのに』
「一応ね、お!あった、あった」
話しをそらし薬草の採取をする。
『後、マスター目立ちたく無いって言っときながら、最初の薬草取りで盛大にやらかしましたよね。』
「うっ、痛い所を、、、」
実際最初の採取で職員が思ってたよりも大幅な量を超える、薬草を採取して来てしまった。仕方ない!空間把握が意外と便利なんだもん!地味っていってごめんなさい!空間把握!
「あの時は、普通がよくわからなかったから、、、運良くいっぱい生えてたって言ったら誤魔化せたし、、、多分」
『そうですね、アリヤさん何て、「流石シヤちゃん!私の妹にならない?」といって、それに頭を悩ませるカエデさんでしたね。』
カエデさんとは最初に話しかけた若い女性職員だ。冒険者の間では、仕事はしっかり出来て姉御肌な残念美女のアリヤさんとそれに振り回されるしっかり者のカエデさんで人気がある。
「アリヤさんはともかく、カエデさんは大変そうだよね」
『そうですね。アリヤさんで手を焼いているのに、冒険者の間で色々言われてて大変そうですね』
なお、急に現れた天使のような白い美少女と青髪の妖精美少女として、冒険者の裏で色々言われていることに2人は気づいていない模様。
「これぐらいでいいかな」
薬草をある程度、取りすぎないように取った後、帰ろうとした時、草木が激しく揺れて土ぼこりができた。と同時に大きな音が鳴り響く、
「どうしたんだろう」
『行ってみますか?』
「そうだね、行ってみよう」
何故か胸騒ぎがした。木々を走り抜けてそこについてみると、そこには2人の少女がいた、冒険者になりたてだろうか、1人は剣を持ち、もう1人は杖を持ち、腰を抜かして倒れていた。それを剣を持った少女が庇っている様子だ。少女達の目先を見ると、
(あれって、、、)
体長3mはあり、鋭い牙からは赤い血が垂れている、鋭い爪と鋭い牙を持った熊、
「ブラットベア、、、?」
『これは中々危なそうですね、どうします?』
一応、というようにアピがこちらをみて来た。
仕方ない、一度目に止めてしまったのだから。
「助けるかな、見捨てるのも後味悪そうだし、アピ行ける?」
『余裕ですね』
アピの言葉を合図に、襲いかかろうと腕を振り上げたブラットベアの正面に出て、左手にアピ(本体)を持ち、魔力を加える。
魔力は、棒の左右の先あたりに両刃を創り、弓の様な形で外刃を創る、ツインブレードとでも名付けよう。槍の様に突いたり、剣の様にも切れる。ロマン溢れる武器だ。
「え?」
少女達は突然の自分の登場に少し驚いている。勿論、ブラットベアも、そしてブラットベアが獲物を変えて、爪を振り下ろし切り裂こうとする。
左側の刃で切り上げて腕を斬る。そしてその勢いでブラットベアの頭上に飛び、振り上げた右側の刃でブラットベアを一刀両断。刃は頭上からバターを斬るようにすんなりと入り、ブラットベアは後ろに倒れる。
「こんな物かな、うわぁ、血飛沫が服についた、、、」
『まぁすぐ創れるので大丈夫だと思いますよ』
「ありがとうアピ」
アピと服の話しをしていると。
「あっあの!」
「?あぁ、大丈夫だった?怪我は無い??」
「いっいえ、怪我はありません。命を助けていただきありがとうございます!ユイナも」
ユイナと呼ばれた子が立ち上がり話す。
「あっありがとうございます!爆炎魔法を当てても傷一つつかなくて、、、あっその!本当にありがとうございます!」
「そう、よかった、帰り道は分かるよね。この辺りでブラットベアなんてそうそう見ないからもう大丈夫だと思うよ。じゃぁね」
「あっまだ名前を、、、行っちゃった、、、」
「綺麗な人、、、」
「うん」
知らない子に話しかけるのが恥ずかしくなり、すぐに走り去ってしまった。しゃーない、ここに生まれて話し慣れているのが、アリヤさんとカエデさん、そして元気なおっちゃん冒険者ぐらいだ、ウギョル?知らんよそんな人。
『別に走り去らなくてもよかったのでは?』
「だって自分から話しかけるの相当大変なんだもん」
コミュ症舐めんな!生まれ変わったこの身体に違和感もなくなり、アルヤさんやカエデさんとも話せるようになったがやはりまだ、これは治らないらしい。
『あの2人組の名前も聞けていなかったですよ、それにあそこに放置して大丈夫だったのですか?』
「まぁ、これから会うことも無いと思うし大丈夫でしょ、それと、もうあそこの周辺には他に魔物らしき影はいなかったよ」
『そうですか、それもそうですね』
そしてフラグとは立ったら回収される物である。それに気づくのはもう少し先である。
「ただ一応少し時間を置いて戻ろうかな」
『分かりました。どこに行ってみます?』
「、、、」
アピとどこで暇を潰そうかと話しをしている中、1つ、遠くからこちらをながめている影に2人は気付かなかった。そして、その影と接触することにより、2人は大きな渦に吸い込まれていくのであった。
なかなか面白そうな展開になって来ましたね。まぁ、元々、マイエンジェル自体も大きな渦の中なので少々大きくなっても意味がないんですけどね〜。それにしても本当に偶然中の偶然ですね〜たまたま助けた少女達が、、、で、たまたまそれに気づいた、、、、、がたまたまマイエンジェルにも興味を持つ、、、ふふ、本当にマイエンジェルは私を楽しませてくれます♪
マイエンジェルが少々心配だと思いながら、健気で一途な私はマイエンジェルを見守っているのでした。




