戦い 〜完全なる堕天〜
倒して、倒して、そして倒しまくる。それでも奴らはいくらでも湧いてくる。
「ゴキブリか何かですか、、、」
「これだけの偽天使をこうもいとも安く、、、やはりあなたは特別ね」
目の前の人間2人の内の片方はいまだ余裕の表情であった。
「随分と余裕ですね」
「当たり前です。親なのですから」
「、、、」
「意味が分かりませんね」
すると女性が、
「ですが、、、」
「?」
すると、女性の隣にいた帝王(仮)が一瞬に姿を消し、倒れていたソラちゃんの前に現れ、刃物を突き刺そうとする。
すぐに反応し、軽く受け止め、回し蹴りをお見舞いしてやる。
「ぐっ、、、」
「ふふ」
「これは、、、」
ソラちゃん達を庇った瞬間、見たことのない魔法陣が足元に現れた。
「確かにあなたはとても強いのですね、、、それこそ、万全のわたしでも戦えるかすら分かりません、、、ですが」
そういうと足元の魔法陣が紫色に光輝き始める。
そして、、、
「これは、、、くっ、、、」
「意識をこのように一瞬奪うことは出来るのですよ?そして、その一瞬が有ればあなたを思い通りに操ることなんて可能なのですよ。親ですから」
「ダ、、、メ、、、限、、、界、、、」
『マスター!』
そして、意識は赤黒い鎖によって暗闇の中に誘われた。
「ふふふ、随分と手こずりましたね?もう少々粘ってくれませんか?」
「無茶いわないで下さいよ。私自身アレに耐えれたのは奇跡lにも等しいのですから、、、」
帝王の姿から、本来のフード姿に戻ると同時に我が主のお叱りを受けた。
「まぁ、それほど話が愛娘は完璧だったということを改めて知れたというこですのでさっきの失態は目視してあげましょう。」
「ありがとうございます」
「気分がとても良いので、、、早速、愛娘に働いていただきましょう。まずは、そこに転がっている勇者共の殲滅、及びにいくつかの街を消してもらいましょう」
(恐ろしいですね、、、)
あの天使を手中に収め、もはや世界の終わりが始まろうとしていた。
ただ、それは、本当にそして、完全にその天使を操ることが出来ていたのなら、、、っというだけであった。
実際には、、、
「、、、?」
「?」
「「!?」」
《仮面》も主の視線の方向を見た時、衝撃のソレを見た。
着ていた鎧は全て、光の反射一つない漆黒の鎧となり、背中の翼も黒に染まる。
見た目が少し変わっただけ、、、それなのに、、、
(なんだ、、、このプレッシャーは、、、!?)
すぐさま《仮面》はいつでも逃げれる体制に移る。
主も何か異変を感じたらしく、さっきまでの余裕な表情は消えていた。
「どっ、どうしたのですか?早くそこに転がっている者達の息の根を完全に止めなさい!」
「、、、」
だが、少女がその命令を聞くことはなかった。
「どう、、、したのです、、、か、、、?」
瞬間、主を抱え、横に大きく回避した。
「なっ!?」
先程まで、主が立っていた場所には巨大な穴が 空いていた。
「どうやら、、、失敗したようですね、、、」
「何を、、、」
主は今、起きたことに混乱していた。
「あくまでコレは私自身の憶測の域を超えませんが、恐らく、、、自我を無くしたことで、彼女が無差別の殺人兵器になってしまったのでは?」
実際、元はそういうコンセプトで作られた彼女は、なんらかの方法で自我を持っていたおかげで、自身の本能という名のプログラムに抵抗していたのではないのか。
そして、今、自我が消えたことにより、抵抗力などの自制心も同時に消えてしまったのだと思った。
この答えに主は、
「どうして?なんで?だって私は親だから、、、でも、、、あぁあぁ!!」
相当な混乱状態に陥ってしまい、冷静な判断も出来ずにいた。
(このままじゃ、、、主を連れて逃げよう)
そう思い、主を一旦気絶させ、すぐさま城から逃げはじめる。
その間にも、激しい攻撃がこちらにばかり向かってくる。
動く物をとにかく追いかけているようにも見えた。
それでも逃げ切ることがなんとかできた。
「ありゃ、天使なんて生やさしい物なんかじゃなくって正真正銘の堕天使だな、、、」
マスターは、逃げだした2人の人間をおいてどこかにいってしまった、、、。
私はイヤイヤながら、ソラちゃん、ユイナちゃん、マリス、そして、ミケさんに回復魔法を使い目覚めさせた。
「うっ、、、うぅ〜ん?」
「これは、、、回復魔法、、、?」
「どう、、、して、、、」
「、、、?」
4人が目を覚ました時、4人とも困惑した表情をしていた、、、。
『目が覚めましか、、、』
4人は一斉にこちらを見た瞬間、困惑した表情は一転、警戒の表情へと変わる。おぉ〜皆さん表情豊かですね〜っと、いけないいけない、今はそんな悠長にいってはいられない。
『気になることは多々あるとは思いますが、少し私の話を聞いてください。そもそも私はマスターがいなくてはまともに戦闘すら出来ませんので』
それでも警戒を解かれることはなかった。
『まぁいいですか、、、それよりも、、、』
そういって、皆さんにさっき起こったことを説明しようとした時、
ドドドドォゴォーン!!!
そんな巨大な爆発とともに帝国の一般民間人の悲鳴が聞こえてきた。
「「「「!?」」」」
4人全員再び困惑する。
『今の爆発、、、誰が起こしたか分かりますか?
「「「「、、、」」」」
まぁ、先程まで伸びていましたので当然といえば当然ですね、、、。
そして、私は、皆さんに今、起きたことを話した。
皆さんを気絶させた後、漁夫の利をしようとしてきた者達が現れてきたこと、
マスターは自身を抑えるのにほぼ限界に近い状態であったということ、
ソラちゃん達を庇って、残りの意識も消え、その結果、鎖のない殺人兵器になってしまったことなどを、、、。
『ということですので、マスターを止めていただけませんか?』
「、、、わかったは」
『意外ですね。自分でいうのもアレですけど、そんなあっさりと承諾してしまうのですね』
そう私がいうが、
「当たり前でしょ?困って、悲しんでいる仲間を見捨てずに助けてこそ勇者なのだから!」
恐らく、他にも理由はたくさんあるのだろうが、、、ソラちゃんのその言葉に他の皆も同意した。
「それで、報酬は?」
『そうですね、、、考えておきます。』
「えぇ、わかったわ」
案外すんなり信頼してくる物である。
逆に警戒をしてしまいそうだ。それでも私の愛しい愛しいマスターを助けたい、、、それだけはものすごく同意します。
『マスター、、、』
これはこれは〜、、、中々なことになりましたね〜。しかし、しかし〜マイエンジェルは、あくまで完全に堕ちないようにはしようとしていましたが、、、実際には本当に墜ちずにいられたのでしょうかね〜?まぁ、本来ならここまでギリギリな状態になるまで戦いをせずに済んでいたでしょうに、、、流石の私でも今回のマイエンジェルには呆れてしまいます。まぁ、でも〜完全に嫌いになることは絶対にありえないのでそこは安心して下さいね?私自身、マイエンジェルには早くこちらに来て欲しいので、、、特別にソラちゃん達に手を貸してあげましょう〜女神の加護というものです!この加護で皆さんには他の人間たちやマイエンジェルを深淵なる闇から救い出してあげて欲しいですね〜。あぁ〜なんて私は、人間達にもとても慈悲深く、可愛らしく、健気で、とてもとても素晴らしい美少女女神様なのでしょう〜っと、慈悲深く、可愛らしく、健気でとてもとても素晴らしい美少女女神様は、迷える子羊達に力を貸すのでした〜。




