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エンジェルクリエイト  作者: 白羽
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再び目覚め少女は思う 〜地上にて、何これ?地獄?〜

 早速外に出ようと思い歩きだす。道中また黒い獣のようなものが襲いかかってきたが最初に出会った個体より、1回りも2回りも小さい。

 アピが魔法を教えてくれた。


『魔法は自分の周りにある魔力をギュッと集めた後に、それっぽい感じに合わせてバッと解き放てばバッだったりボッだったりと魔法が使えます。』


「アッハイ」


 擬音まじりに、、、。なので思考錯誤しながら黒い獣に撃ち込んでみる。


「つまりは周りにある魔力を集めて、こんな感じかな?」


『はい、そうです!』


 周りに感じる魔力を掌の上に固めてみる。

 手の平に拳1つ分くらいの塊が浮かんできた。そして、その塊を細くし、いくつかの線を作り、飛ばす。

 すると目の前でこちらに気づいていなかった黒い獣が、切り裂ける。


「よし上手くいった!」


『マスターは筋がいいですね、やはり私の教えが良かったからでしょう。』


 えっへんと、アピがいう。


「あぁそうだね(棒)」


 そんなアピに色々いいたいことはあったが、アピ自身が満足してるようなので深くはいわない事にした。


「この調子で色々試してみようかな」


 外に出る方法を探す中、道中で襲って来た黒い獣に対して、色々な魔法を試してみた。

 最初の魔力の塊で切り裂く魔法意外に、魔力の塊を小さくしてマシンガンのように飛ばす魔法、魔力の塊を槍のようにして飛ばす魔法、魔力の塊を、、、って魔力の塊、魔力の塊って長いなぁ、魔力の塊だから、魔塊(まかい)にしようかな。そうしよう。いいやすいし。

 魔力の塊を魔塊と呼ぼうと呑気な事を考えてると、 1つの変わった部屋を見つけた。他のドアや壁と違い新品のように新しいドアだ。


「これは?」


『保存魔法ですね。これを使うと物が腐敗するのを防げます』


「なるほど便利」


 試しに入ってみると、なんとそこには外に繋がる道が!、、、あるわけでは無かった。かわりに、


「資料?でもこれって、、、」


『これは、、、中々にエゲツないですね、、、人間とはここまでの事を平然とやってのけるんですか?』


「全員が全員そうとは思わないけど、、、これって、、、だからそいうこと、、、?」


 1つの疑問が消えた。



 とりあえずは、その資料を置いておき、部屋を出てドアをしっかり閉める。歩き回っている内に変わった部屋を見つけた。その部屋には1つの魔法陣があった。アピいわく外に出れる転移魔法陣だった。転移、それは別の場所からまた別の場所に移動するという、魔法のある世界といったら、というような代物だ。


(本とかで、自分がいったことのある場所なら自由に行ける。そんな話しをよくみたな、もしかしたら!)


 と思い早速創ってみる。なにをだって?愚問だね、ワト◯ン君、転移だよ。


(早速、創成!転移!)


〔スキル、創成を用いて転移を作成しますか?〕


(やっぱり!早速、はいっと)


〔スキル、創成を用いて転移を作成するには

スキル:空間把握、魔法:空間魔法を取得していないので転移を作成することは出来ません〕


「えっ?嘘?」


『どうしましたか?マスター』


「転移を作ろうとしたら出来なくって、、、」


 嘘!?どういうこと!?とパニックになっているとアピが、


『なるほど、恐らく転移だからかもしれませんね』


「え?つまりどういうこと?」


『マスターは剣を持たずにどうやって剣舞をするのですか?』


「つまりは、転移はスキルじゃなくて、魔法の1つってこと?」


『はい。』


「なるほど、じゃぁ空間魔法ってのを覚える必要があるってことか」


「でも空間魔法ってどうやって覚えるの?」


『そうですね、、、気合いと根性と何となく、ですね』


「いや、急に脳筋思考!?」


 どうやら転移はまだ使えないらしい、、、。


『とりあえずは外に出ましょう』


「まぁ、そうだね」


 一旦外に出ようと思い、魔法陣に立った。


(ここに魔力を流せばいいのかな?どうやって?)


 試しに魔法陣に水を入れるような考えで魔力を入れてみた。すると魔法陣が光り出す。


「お!ビンゴ!」


『それで外に出たらまずどうします?』


 魔法陣が光り輝き始める中、アピが聞いてきた。


「とりあえずは外の様子をみてから考えようかな、できれば世界をみてみたい」


『そうですか、マスターに私はついて行きます。』


 アピはあまり乗り気ではないようだ、まぁアレを見た後だからしかたない。マスターというのもあるがそれでもついて来てくれるというのは嬉しい。


 (いつかお礼でもしたいな。武器にお礼って少し変かも知れないけど、まぁ意識はあるから大丈夫!)


 と、考えてる内に、完全な光りに包まれた。光りが消えると、そこは、小さな壊れかけた古屋、出口の光りが見える小さな洞窟にあるようだ、その洞窟を出て、外にでると、


 真昼間なのに空気が重く、暗い、木々が何本か倒れ、その倒れた木々の間には巨大な岩が転がっており、地面はエグれ、周りには誰かが戦っていたのだろうか、鉄でできた両刃の剣や砕けた鎧らしきもの、そして何よりも驚いたソレは、高さ13mはあり、腕が筋肉質で太い、身体の一部だろうか岩のようにゴツゴツとしている。いうなれば巨大な岩のゴリラがいた。

 目が合う。

 ゴリラはその巨大な腕で足元にあった岩を持ち、大きく振り上げ、野球ボールのように投げて来た。

 

 何これ?外出した瞬間に早速命の危機!?そう考える内に大岩がこちらを目掛けて飛んで来た。


(、、、?)


 「危なかった、、、」

 

 『避けなくてもマスターなら無傷だったのでは?』


 「もしかするかも知れないからだよ」


 ギリギリの所で大岩を避けた。思考加速のおかげですぐに羽を羽ばたかせて空に逃げた。

 立っていた場所には衝撃で崩れた大岩が穴を塞いでいた。生身で大岩を被っていたと思うと背筋が凍る。 そして、投げた本人は自分がいないのを不思議に思ってかあたりを見渡す。


「初めてこの羽で飛んでみたけど案外自然と飛べたな」


 初めて空を飛ぶ。当たり前だ、いままで天井があった場所にいたのだから、ただ不思議と自然に飛ぶ事が出来た。それも手足を動かすように。


「ただ少し、気持ち悪い」


『大丈夫ですか?マスター』


「うん、多分大丈夫、、、」


 おそらく急に飛んだというのもあってか、少し気持ち悪くなった。アピと話す内にその気持ち悪さが少しずつ和らぐ、慣れとでもいうのだろうか。


『どうやらあちらもこっちに気が付いたようですね』


「みたいだね」


 さっきよりは小さめの岩が飛んでくる。避けたがこのままではキリが無さそうなので迎え撃つことにした。そして、腰のベルトにあった棒を手に持つ。


『ここからが私の本領発揮ですね!』


 アピが前に教えてくれたように魔力を流し魔力で刃の部分を創る。

 棒は両手で持ちやすい大きさになり、魔力で大剣の刃を創り出し、再び飛んでくる岩に振り上げ、振り下ろす。

 瞬間、刃は青い炎の斬撃となり、ゴリラごと縦に切り裂く、

 ゴリラは雄叫びをあげ、倒れる。炎は消え、真っ二つにわかれたゴリラの亡骸と切り裂かれた地面だけが残る。


「嘘、、、」


『まじか、、、』


「いや、何で本人まで驚いてるの?」


『初めて私を使って、ここまでの威力を出せるとは思いませんでした。マスターの魔力を操作して威力を抑えたつもりだったのですが、、、』


「抑えてたの?」


『はい、万が一を備えてマスターが魔力を出し切らないように調整しました。』


「アピが調整間違えたんじゃ、、、」


『流石に間違えてませんよ!」


「うっそだぁ!」


『嘘じゃありません!』


 と言い合いをしてると遠くから鎧を着た兵士だろうか、馬に乗り、数人走ってくるのが見えた。

 すぐさま言い合いを中断して近くの木の上に隠れた。アピも気付くと同時に黙り、そのまま兵士達を木の上からみる。兵士達は初めは当たりを軽く見回したが、すぐに切り裂かれた地面とゴリラをみて何かを話し始めた。


『ここからだとよく聞こえませんね。』


「うん、まずは少し様子をみよう」


 兵士達は何かを話すと来た道を馬で帰って行った。

 兵士達が見えなくなり、少しして、当たりを確認し、地面に降りると、これからの方針を1つ決めた。


「まずは自分達の拠点を見つけよう」


『具体的には何かあるんですか?』


「うっ、、、」


『そうですか、でしたら冒険者とかはどうですか?』


「冒険者?」


『はい、ギルドというものから、多種多様な依頼を受けてお金を稼ぐ、つまりは何でも屋みたいなものです。』


「それは確かにいいかも、でも目立たない?」


 アピの提案に賛同しようとはするものの、自分の容姿、特に背中をみる。


『大丈夫だと思いますよ。マスターのその綺麗な羽って閉じれますよね?』


「出来なくはないけどやっぱり目立たない?」


 実際この羽は相当動かせる、頑張れば正面からは羽が見えないように閉じたりも出来るし、羽自体、とても軽く柔らかいので、服を上から被せても違和感がほとんどない。しかし、万が一はある。


『私のこの意思疎通体を見せる事が出来るように、マスターの羽も逆に誰からも羽だけは認識させないようにすることが出来ます。』


「本当?じゃぁお願い!」


『分かりました。』


 アピが認識阻害の魔法を使えるらしく、そのおかげで羽を隠す事が出来た。今度自分でも出来るよう練習しよう。

 それからは、冒険者になるための作戦を2人で考えた。作戦はこうだ。

まず、人がよく集まる場所を見つけ、全身に認識阻害を掛けてギルドを探す。そして見つけたら冒険者になる。

 国は勿論、小さい村にもギルドがあるらしい。年齢は16から冒険者になれる。身元は名前さえ分かれば後は問われない。


「よし、冒険者になる流れはこんな感じかな」


『マスターの名前はどうしますか?』


「名前か、、、そういえば無いんだよな」


『私が考えましょうか?』


「いや、自分で考える、アピに任せたら変になりそう」


『それはどいう意味ですか?』


「じゃぁ、試しに何か言ってみて」


『では、ホワイトバードとかはどうですか?』


「うん、その名前は人じゃ無いね、やっぱり自分で考える」


『結構いい線いったと思ったのですが』


いやどこが?白い鳥って鳥のペット飼ってたとしても付けないと思うよ??アピの名前案を無視し自分で考えることにした。






え?今日も私の出番なしですか?あっちょっと!!


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