戦い 〜我を通す者達〜
「シアを、、、救えるの?」
「マリス、あなたは何か知ってるの?」
マリスは一度ゆっくり目を閉じた後、目をまた開き、何かを決意したかのように話し始めた。
「数日前、シアの会話を聞いた」
それは、改めてダイコウ大陸に宣戦布告をすると決めた時の夜、シアの部屋に入ろうとした時、シアはアピとこんな会話をしていた。
「アピ、少し話を聞いてくれる?聞き流す程度の感覚でいいからさ、、、」
『どうしましたか?マスター』
「私ね、最近自分が自分じゃなくなるようになるの」
『哲学ですか?』
「、、、」
『冗談ですよ!、、、ただ、私も正直認めたくないだけです、、、。』
「そうなの?」
『当たり前です。マスターと長く一緒にいるのは何を隠そうこの私ですよ?』
「そうだったね。」
『えっへん!』
「なら、分かっていると思うけどさ、私、最近誰かを殺すことに何も感じなくなってきているの」
『それは、、、やはりあの時の戦いで?』
「最初はそう思っていたんだけどね、、、」
『つまり、、、』
「そうだね。あの時よりもっと前から私は狂っていたらしい」
『らしいって何故他人事何ですか!』
「そもそも、私が作られた時点で狂っているような物だからね、、、」
『、、、』
「だからさ、アイツに依頼された事が終わったら誰からも忘れて貰えるのはよかったかなって、、、最初はちょっと怖かったのに、変な話しだよね」
『悪いですが私は完全に忘れない所かどこまでも絶対に必ず付いて行きますよ?』
「ふふ、ありがとう〜」
『私は本気ですからね?』
その時、私の中で何かがポッカリと空いてしまう感覚になった。
それこそ、あの魔族と別れた時のように、、、
「私は、置いていかれるのはもうこりごり、どうせ忘れてしまうのなら、そうなる前に私は、、、」
マリスの話しを聞き、ソラちゃんとユイナちゃんは、
「何を馬鹿な事いっているのですか!?」
「ユイナ、、、」
「シアちゃんがいなくなってしまうどころか私達が忘れてしまうのは私は絶対に嫌です!」
「ユイナのいう通り、私も絶対に嫌よ!マリス、あなたも嫌なのでしょ!?なら私達と一緒にシアを止めるわよ!」
「どうして、、、」
「どうしてもこうしてもないわよ!私達が嫌だから嫌!それだよ!あなたは違うの!?」
「私は、、、」
マリスはシアと初めて出会った時を思い出す。多分今だから言えるが、私はシアに一目惚れした。これといった理由はない。だけど、これだけは分かる。
「私は、シアがいなくなるのも、シアを忘れるのも絶対に嫌だ」
「それなら一緒に来なさい!それで、シアは今どこにいるの?」
「帝国、正確な場所は知らない、、、」
そうマリスが言った時、フォンに貰った通信機からフォンの声がした。
「シア様の正確な場所は分かります。今、ミケと戦闘をしているようです」
「どうしてフォンが?」
「ミケにもソラ様達と似た物を持たせていますマリスさんなら逆探知などでそこに転移出来ると思います」
「確かに出来そうだけど今魔力は、、、」
「片道なら行ける」
「自分で言っといて何ですがマリス様化け物ですね、、、ソレ相当魔力使いますよ?」
「魔王だから」
「そうですか、、、」
そして、私達はシアのいる帝国に転移する。その様子を遠くからスキルで見ていたフォンと、
「私だって、まだ式もあげていないのですから、しっかり連れ戻してきてくださいね」
「姫様、、、」
複雑な表情のシルバがいた。
刃と刃が打ち合う音の中、1人は満身創痍でありながら1人は擦り傷1つなく、息切れもしていない。
「そろそろ倒れたらどうですか?」
「悪いが、、、そのつもりも無ければ、、、必要もない、、、」
「はぁ、、、正直最初は相当驚きましたが所詮はこの程度ですね、、、無駄にタフなので中々気絶もしない」
「気絶させるつもりで、、、くるのなら、、、私は一生、、、負けないぞ?」
「そうですね、、、なら、少し強めに行きます」
その瞬間、シアの背後に今、シアが使っている刀がいくつも創だされた。
「化け物か、、、」
「とはいえ、ただ見た目が同じなだけの模造品なので完全に同じではないですね。威力は同じ物ですが」
「模造品ですめば良いがな、、、」
ミケはそういうと再び力強く剣を構える。
「殺しはしないのでしっかり眠ってくださいね」
そういうと一斉に刀がミケ目掛けて襲いかかる。
「これは、、、」
その刀がミケに当たることは無かった。全てはユイナちゃんの魔力の結果で防がれた。
「久しぶりね、シア」
「言いましたよね。私達が止めると」
「どうしてマリスが、、、」
「敗者ゆえ、勝者に従う」
『どう考えても自分の意思ですね、、、』
まさかマリス達がこうやって来るとは思いもよらなかった。
「そう、、、」
だけど、私はもう決めたのだ。大好きな皆を傷つけてしまわないように、、、
「少し眠っていて」
「「!?」」
一瞬でソラちゃんに近づき、気絶させようと拳を突き出す。
「、、、」
「言ったでしょ?止めるって」
ソラちゃんは驚くことに私の拳を受け止めた挙句、反撃をしてくる。当たりはしないものの、驚きを隠せない。なんせ、最後にあった時よりも素早い攻撃だったというのに、、、
「本気なの?」
「「「当たり前(です)」」」
「つまりは、あなたが思うほど、勇者も弱くないということだ、、、勿論私もな!」
再びミケの魔力が上がる。脅威の回復力だ。
「、、、」
『マスター、、、』
「最後のチャンスです。今すぐここから立ち去りなさい。」
「それ、脅しのつもり?」
「悪いけど、、、」
「絶対に嫌です!」
「ふっ」
「そうですか、、、なら容赦はしません」
『マスター、私はマスターの行く先ならどこまでも』
そして、私はある詠唱を始める。本来なら詠唱なんて必要がない。正真正銘最後の忠告という物だ。
「光ある所に影はある。影なし所に光なし、、、」
詠唱を始めたら一気に全員が飛びかかって来る。ソラちゃん達もコレは何かやばいと察知したようだ。
ただ、その攻撃はアピの魔法障壁で全て防がれる。
「始まりの終わり、終わりの始まり。生の加護を授かりし者には、恐れられ、恨まれ、嫌われる。だが我は我、個は個、恐れられ、恨まれ、嫌われ、忘れられたとしても見送ろう。我は死を司り、終わりを迎えし者なり!」
詠唱が終わると同時に、服装が変わる。白銀の鎧を身にまとい、白銀の髪には翼のような髪飾り、白く神々しい翼、片手には剣、もう片方には槍を持っている。一見するとドレスにも見える。
ただ、その瞳は金色に輝きながら冷酷な瞳でこちらを見ていた。
その姿にソラちゃんも含め私達は後ろに後ずさりそうになる。
なんとかソラちゃんが発した言葉は、
「それがシア、、、あなたの本気といった所かしら?」
「それで、どうする?まだ戦う?」
正直怖いと思う。力を入れていなくては今にも全身が震えてしまいそうだ。
それは他の皆も同じだろう。
「当たり前でしょ!シア!あなたを絶対にどこにもいかせない!!」
ソラちゃんの言葉に押され、私達も改めて気持ちが固まる。そうだ。絶対にシアちゃんを止めるんだ!
「絶対に止めます!」
「絶対、いかせない!」
「いくぞ!」
「そうですか」
再び戦闘が始まった。
いや〜とうとうマイエンジェルの本気のエンジェル化を見れましたね〜!初めからあのように自身の力を完全に制御した状態での戦闘は初めてではありませんか?というより、早く私のお願いを終わらせてこちら側に来て欲しいですね〜始めから足1本でも折っていればいいと思うのですが、、、まぁそこはマイエンジェルの美しく愛らしい所ですよね〜あ〜早く来て欲しいです。っと健気で一途な美人女神の私は思うのでした〜。




