戦い 〜前触れ〜
ある一室には、3人の影があり、その部屋は防音などの魔法で外に音は一切もれることはない。
「それはどういうことですか!?」
1人、猫耳美少女の獣人が、金髪狐耳の少女に今、言われたことに対して理由を聞いていた。
「今、言った通りです。もうすぐダイマ大陸とダイコウ大陸の全面戦争が始まります。ミケ、貴方は帝国に行って下さい。私はシルバと前線付近で軍の指揮をとります。」
「だからそれはどうしてですかと聞いているのです」
「陛下、無礼ながら私からも説明したく存じます。」
「はぁ、、、わかりました」
2人の配下、、、いや、姉妹に言われ、折れることにした。
「シルバの予知で帝国にシア様が現れる可能性が分かりました。ミケにはシア様の足止めをお願いしたいのです。」
「何故それならそうと、、、」
「正直、私の予知は相当漠然とした物だったので確証はないのです。なので念のためという物です」
「でしたら何故陛下が前線に、、、」
「言わなくとも分かるのでしょう?」
「、、、」
これでも、騎士団の団長をやっていたのだ。言われなくとも容易に想像がつく。
「ミケ、、、これはあなたにしか頼めないのです。お願いします。」
「、、、分かりました。私がすぐにあのシアを連れて参ります。」
「ふふ、無理しないでくださいね」
「はい、、、!」
そういい、部屋を後にしたミケをフォンが見送る。
「本当に、、、無理をしないでね、、、義姉ちゃん、、、。」
「、、、」
ダイマ大陸前線付近にソラちゃんとユイナちゃんがいた。後ろからアリヤさんとカエデさんが合流し、
「もうすぐで始まるのよね、、、」
「えぇ、マリ、、、魔王マリスが改めて宣戦布告をしてから、2週間、各国もそれぞれに軍を配置、我々は、ソラちゃんとユイナちゃんに続いて前線の押し上げ、、、上手く行けそう?」
アリヤさんが改めてソラちゃんとユイナちゃんに聞く。
「「はい、、、」」
「あら?皆様久しぶりですね」
「フォン?どうしてこんな場所に?」
「私は王として他のエルフやドワーフ達と指揮をとります。」
「前線に出て大丈夫なのですか?」
「大丈夫ですよ。シルバがいますしこう見えてある程度自衛手段も豊富ですから」
「ミケさんは?」
「ミケには別の任務をして頂いております。」
「そう、、、」
「ちなみに帝国に行ってます」
「どうして今それを?」
「一応です」
「?」
「あっそうそう、これをお二人に」
そういってフォンが2人に袋のような物を渡す。
「これは?」
「頑丈な通信機です。あった方が便利だと思うので」
「そっありがとう」
そして、正午になる頃、各国も準備を終えた時、空に映像がうちしだされ、
「愚かな人間よ。時間をやったというのに逃げればもう少し長生きできたのかもしれないのだぞ?まぁ良い、せいぜい最後まで足掻くが良い。私は逃げも隠れもしない。殺し合いを始めるとしようか、、、」
その言葉と同時に前方に何十万ともいえる魔族が召喚され、中には〈巨大災害級〉の魔物も多くいる。
そして、戦いが始まった。
「シアちゃん、、、」
「絶対に嫌でも帰ってきてもらうから。」
勇者達に続き、各国の軍も勢い付いて行く。
台詞を言い終え、マリスは少し一息をおく。
「とうとう始まった」
「マリスはどうするの?逃げる?」
「逃げるつもりはない」
「一応ね」
『四天王達はすでに各国との戦いを始めています。とはいえ、多勢に無勢でしょうか。ライラさんはその逆ですね。』
「四天王、甘くない」
『それもそうですね〜』
実際、戦い状況が映し出されている水晶には、各国の兵が最初押してるように見えたが着々と数が減らされていたりして、四天王達には傷一つない。
「じゃぁ、私は私のやることを終わらしてくる」
「行ってらっしゃい」
「ふふ」
私は転移をする。帝国付近に、
「うん、ここは誰もいないね」
『逆に前より楽ですね』
そのまま玉座に向かうことも容易だったが、ここまではよかった。
「本当に来たのですね」
「どうして、、、」
部屋に入った時、そこには帝王らしき者はおらず。代わりに金髪猫耳美少女こと、ミケさんがいた。
「簡単です。あなたを連れて戻るように姫様から言われていますので」
「今のうちに撤退するのなら見逃しますが?」
「私は、前々からあなたに酷く腹を立てているのです。姫様に今なお好意を持たれているにも関わらず。魔族どもと手を組んでるあなたに」
「だから撤退しないと?」
「勿論です」
そして、ミケさんが剣を構えた瞬間、一瞬で間合いを詰め、斬りかかる。すぐさまアピ(本体)を構え、刀で受け流し、反撃する。
ミケには当たらなかった。
「あんな状態でよく避けれますね」
「当たり前です。成長するので、あなたの姿と違ってね、、、」
『どこ見てるのですか?』
自分がいう前にアピが先にいう。いや、何故?
「とはいえ前より、腕がなまっているのでは?」
「なに、ただのこて調べですよ。ここからは全力で行きます。」
瞬間、ミケの魔力量が増えた。〈スキル:憤怒魔力強化〉である。だが、前に見た時よりも遥かに倍以上の魔力になっていた。
「言ったでしょう?成長していると」
「確かにそうですね」
(解析鑑定)
鑑定結果
名前 ミケ
性別 女
種族 獣人〈雑種〉
スキル
〈魔力超操作〉〈身体強化〉〈耐性〉〈俊足〉
〈思考加速〉〈成長〉〈再生〉
〈美徳:忍耐〉 〈大罪:憤怒〉
〈忍耐:魔力補正〉 〈憤怒:魔力超絶強化〉
〈忍耐:耐性補正〉 〈憤怒:加速〉
〈忍耐:効果補正〉 〈憤怒:魔力回復〉
〈忍耐:精神状態異常無効〉〈憤怒:思考能力低下〉
称号
《怒リヲ制シタ者》《騎士団長》
「油断はしていられないですね」
「当たり前ですよ?」
改めてミケを見つめ、アピ(本体)を構える。もしかしたらソラちゃん達より強いのではないかと思った。
こうして、大剣と刀の打ち合いが始まった。
ダイマ大陸、本拠地。
「ここまで早いとは、、、見捨ててきた?」
「私達ならあんな大軍なんて飛び越えるぐらいは出来るようになっているわよ」
「予想外」
シア達が行ってから約1時間ぐらい。ソラとユイナがドアを蹴り飛ばして入ってきた。
「シアちゃんはどこですか?」
「いうとでも?」
「そうですか」
「言っておくけど、先に言った方が後々楽よ?」
「あっそう」
マリスは一瞬でユイナに近づき、前のように気絶させようとした。
前と違い、強固な結果に防がれ、同時に魔力を吸われた。
「ふむ、、、」
「同じ手はくらいませんよ?」
そして、ソラが剣の面で殴りかかるが当たらなかった。
「気絶させるつもり?」
「当たり前でしょ?シアの居場所を吐かせるのだから」
「随分、なめられた」
マリスがそういうと、急に空間が息苦しくなり、思わずユイナが結界を張る。
マリスを見ると、幼い姿とは変わり、放送された時の大人の姿になっていた。
「とうとうこの姿で戦うことになるとはな、、、」
「まさか二重人格?」
マリスのあまりの豹変さにソラがそういうとマリスは少し考えた後、
「どうだろうな。私はこの姿があまり好かんのだよ。それこそ、すぐに終わってしまうのだからな」
そういうとマリスが結果を蹴り飛ばした瞬間結果が粉砕した。
「ほう、今のを耐えるか」
「伊達に勇者やってないからね!」
「くっ」
ソラがお返しとばかりに斬りつける。このままでは気絶させることは出来ないと判断したからだ。
「なかなか面白いなぁ、痛みはないのに魔力を奪われたようだ」
「痛みもあって欲しいのだけど?」
すると、マリスを中心に魔法陣が現れ、マリスを黒い光の柱が包む。
「ライフイート!」
「気絶目的じゃなかったのか?」
「くっ、、、」
マリスには効いていなかった。
「落ち込むものではない。我以外なら確実に倒せていれたろうに」
「本命はこっちよ!」
「ほう」
ソラの剣が魔力によって超巨大な紅い光の剣になる。
「これでも喰らいなさい!魔力偽装レーバ!!」
「まさか我の魔力を利用するか!」
マリスは紅い光に包まれ、光が止んだころ、マリスは擦り傷程度で倒れ、元の幼い姿になった。
「アレ食らってやっと擦り傷って、、、化け物でしょ、、、」
「どうやら、急激な魔力消費で倒れたみたい、、、」
「本当に化け物でしょ、、、」
そのまま、マリスに近寄ると、
「まさか、、、たかが初めての魔力消費で、、、」
「「!?」」
「戦わない、戦えない」
「起こすのが楽になったわ、、、シアはどこ?」
「シアを、、、救えるの?」
「マリス、あなたは何か知ってるの?」
そして、私達はマリスに衝撃の話を聞いた。
いやぁ〜まさかマリスちゃんがあんな形で倒れるとは〜意外や意外ですね〜。どんなに強い存在でも、油断したらすぐに倒れてしまうんですね〜これぞ油断大敵です。マイエンジェルがこちらに来たら面白話しにでもしましょうかね〜って健気で一途な私は思うのでした〜。




