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エンジェルクリエイト  作者: 白羽
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思いそして 〜漆黒の悪魔〜

 マリスの転移魔法で視界が白くなった後、眩しい光がおさまったと思い、目を開ける。そこは、空がさっきと変わり夜のように暗く、空気も重く感じた。


「シア、、、ごめん」


「どうして、、、」


 マリスはいきなり謝ってきた。本当にどうして?全く分からない。


「シアは本当に理由も告げずにいなくなると思ったから」


『つまりは何が言いたいのですか?』


 アピが問い返す。


「シア、自分だけで抱え込む。悲しそうに、、、だから、、、シアがいなくなる理由、、、作る、、、手伝う」


 マリスはマリスなりに考えてくれていたらしい。それにしては、、、ちょっと強引すぎじゃね??


『マリスの言いたいことは何となく分かりました。で

もそれにしても代償大きすぎじゃありませんか??』


 アピも同じ考えだった。でもマリスは首を横に振る。


「私、次期魔王、ソラ、次期勇者、別に遅かれ早かれ戦う」


「まぁ確かにそうだろうけど、、、」


「だから、頑張って、言葉考えた」


 もしかしてマリスあの時までずっとあの台詞考えてたの、、、?言われてみたらいつも以上に悠長な喋り方だったような、、、


「ぷっふふ」


「何故、笑う?」


「だってあの台詞を時間かけて考えて言ったっていうのがさ」


 思わず笑ってしまう。あまりにもマリスが可愛らしくて思わず笑ってしまう


『確かにあのマリスがね〜』


 とアピも少しニヤけて笑う。それに少し腹を立てて、マリスが頬をぷっくりと膨らませて、


「ぷぅ、、、これでも、頑張った」


 あまりの純粋な物だったので余計に笑ってしまう。


「もしかしてあの私がホムンクルスっていうのも考えたの?」


「うん、1番しっくりきた」


『いやいや、他にもあるじゃないですか〜』


 そういう感じで軽く3人で話した後、マリスが


「シアは、この後どうする?」


「形はどうあれ別れた形になったからね」


『そうですね、、、ソラちゃん達と会うことはもう無いんですよね』


 この機会に踏ん切りをつけてさっさとあの女神(仮)の依頼を終わらせるのもいいかな、、、。でも、、、


「マリスの下にはつかない」


「どうして、今それを?」


「だけど、少しの間だったらマリスと一緒の行動をするのもいいかなぁ〜って」


「どう、、、して?」


「理由は2つ、1つはマリスに対しての御礼と謝罪、2つは私の目的達成にこっち側にいる方が楽だから」


「目的?」


『確かに目的を果たすためならこっち側の方が何かと都合がいいですね』


「まっそういうことだから少しの間よろしくね」


「わかった、、、?」


 そして3人で魔王城に向かう、、、まぁ3つ目の目的にマリスとソラちゃん達の和解をしたいのもあるのだけどね、、、これはマリスへのお返しとしてまだ秘密にしようと思う。


 シア達がいなくなり、気が付いたらギルドのベットで眠っていた。


「目が覚めましたか?」


 ドアがちょうど開きカエデさんが顔を出す。手には替えのタオル等を持っていた。


「はい、、、」


「お二人が道端で倒れている所をアリヤさんが見つけたのですよ。何かありましたか?」


「実は、、、」


「ううぅん」


 話しを切り出そうと思った時、ユイナが目を覚ました。


「ソラ、、、ちゃん?ここは、、、」


「お目覚めになられたのですね。」


「おーい!目が覚めたの!?」


 勢いよくドアを開けて入ってきたアリヤさんにカエデさんがすぐにいう。


「アリヤさん!今目覚めたばかりなのですからもう少し落ち着いてください!後、まだ教えた覚えは無いのですが?」


「冒険者の感というものだよ!それでどうしてあんな所で眠っていたの?後、シアちゃんやマリスちゃんは??」


「それは、、、」


 そして私達はさっき起きたことを話した。マリスが魔族だったこと、私が次期勇者で、ユイナが次期聖女であること、シアが人の手によって造られた存在だということ、そして、シアが私達を庇ってマリスと行ってしまったことを、、、


「そんな、、、」


「、、、」


 カエデさんとアリヤさんは何も言葉が出てこなかった。勿論ユイナも、少しの間静かな空間が出来た。

 その静かな空間を断ったのはユイナだった。


「私、、、シアちゃんを助けに行きます。」


「だけどどうやって、、、」


「私は次期聖女です。今はまだ未熟ですけどいずれはマリスちゃんを倒せるはずです。」


「しかしそれじゃいつまで時間がかかるか、、、」


「私もシアを助けにいきます。力をつけて、必ず。」


「分かりました。私の方からギルド長に言って新しい勇者と聖女の誕生を報告しておきます。」


「カエデ!?」


「アリヤさんは反対ですか?シアちゃんが妹にしたいくらい大好きなのに?姉としてどうなのですか?」


 カエデさんにそう言われてアリヤさんもハッとした。


「そうだね、、、うん分かったなら私もソラちゃん達と一瞬に行く」


「では、そのように話しをつけておきます。ただ、どうしても時間は少々かかるのでその間に休息をとっていてください」


「「はい」」


「了解!」


 そして、数ヶ月後、世界中に勇者と聖女の誕生が知らされた。

 ダイマ大陸にも、帝国にも、、、そしてそのすぐ数日後にダイマ大陸で魔王の誕も広まった。

 これには驚きを隠せない国がいくつかあったが、そこまでパニックになる国もなかった。



『まさかこんな早くに事が大きくなるとは思いませんでしたね、、、』


「確かにね、、、」


「まずは準備」


「そうだね」


 すると、巨大なドアがノックされる音が聞こえてきた。


「どうぞ」


 マリスは魔法で姿を変える。最初は驚いたが威厳を見せるためらしい。幼い姿から一変、大人の女性という姿である。それに合わせて自身も姿を変え、白いロングパーカーから黒いロングパーカーになり、模様という模様のない仮面を被る。

 表上はマリスと契約をした堕天使という感じである。


「勇者により、西側にいた〈巨大災害級〉のキメライヤが討伐されたという報告を、、、」


 〈巨大災害級〉キメライヤ、魔族によって実験的に造られた魔物、いくつもの魔物の特性を掛け合わせたことで偶然生まれた。いくつもの軍隊を蹂躙するほどの力があり、あのデスドラゴンよりも強いのではと謳われた。それがやられるとは、、、ソラちゃん達も強くなっているようだった。


「なるほど、、、他には?」


「ジュリア獣人国が他の国のアーク共和国とラフォーレとの共和を結び、そこでの〈巨大災害級〉の魔物、ケルベルスを抑えました」


「仲が相当悪いあの国をジュリア獣人国が?」


「はい」


「わかった、下がって休んでくれ」


「はっ」


『うわぁ〜まさかあの2ヵ国をフォンが、、、』


「とても意外、、、」


 ラフォーレはエルフの国でありとても自然を愛している。故に地下開拓などが盛んなアーク共和国とは裏でよく争っていた。それをジュリア獣人国ことフォンが共和を結んでケルベルスを、、、まじかあの姫様、、、


「これ以上、削れない、、、」


「じゃぁ私がケルベルスを保護してくる。」


「わかった、お願い」


「了解!」


 そして私はすぐに転移をする。1ヶ月と数日で自分の力を完全に操ることが出来るようになった。今回は力試しの意味もある。

 場所は天空、下の方には鎖で封印されたケルベルスがいた。


「周りの兵は、、、獣人数人とエルフとドワーフ、、、本当に共和してる、、、」


『どうします?』


「少し派手行こうかな一応魔族軍だからね」


 そして、全身に黒い迷彩をして現れた。

 軍人達はすぐに理解し、戦闘の体制に入る。とても訓練されている。


「まさかここまでとは、、、」


「全員戦闘に備えろ!!あの黒いの羽と仮面、、、恐らく前線でいくつもの軍隊を壊滅させた漆黒の悪魔だ!」


 すぐさまあたりから数々の魔法が飛んでくる。

 それらは結界により傷一つつくことはない。


(そういえば力を見せるために前線に行ったっけ、、、)


 少し過去のことを思い出す。その間に何人か切りかかってきたのを黒い風で切り刻む。すぐさまケルベルスの封印を解除し、転移して撤退をする。


(無駄な殺生はしなくていいよね)


「化け物が、、、」


 最後にそんな声が聞こえた気がする。



「なぁ知ってるか?ケルベルスを封印した軍隊が漆黒の悪魔に襲われたらしいぜ」


「まじか?」


「だけど運良く数人生き残れたらしい」


「そいつらは運がいいな」


「そうだな」






いやぁ〜マイエンジェルは容赦ないですね〜ですがそんなマイエンジェルもいいですね〜数ヶ月でいったい何があったのか気になります!

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