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エンジェルクリエイト  作者: 白羽
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勇者と聖女と 〜化け物〜

 アピはさっき起きた出来事を理解するまでに時間を要した。マスターがデスドラゴンを討伐(?)した後、マスターはいつものマスターに戻り、そのまま意識を失い倒れてしまった。

 マリスもさっき体を動かすのがやっとの状態で出来事を見た後、アピがすぐに回復魔法をかけた。


『マリスさんは、近くでマスターを見てどう思いましたか?』


 回復の途中恐る恐る聞いてみた。


「?どんな手を使ってでも配下にしたい」


『それは私が絶対に許しませんよ?それにマスターは誰の下にもつかないと思います』


「なら振り向かせるまで」


『ぷぷ、その貧相な体でですか??』


「お前も同じ」


『私はある方ですし!そもそも意思疎通体は私が本気を出せば、、、むむむ、、、』


「ふっ」


 何の変化のないアピを見てマリスは嘲笑う。


『何ですか!?あなたは出来るんですか!?』


「魔力使えば出来る、ただ、疲れるからやらない」


『それでは出来ないも同じじゃないですか!!』


 そんな賑やかな会話だが、2人はどこかいつもより元気が少なそうである。

 その後、シアをどっちが運ぶかで熱い討論をしたのは別の話しである。


「ふっ」


『ぐぬぬぅ』



 静かな夜、綺麗な満月が登り、少し空いた窓から心地よい風が吹いていた。


「、、、ん?」


『目が覚めましたか?マスター』


「ア、、、ピ?」


『はい!マスターの絶対的な信頼できる相棒ことアピですよ〜』


 目覚めてすぐにとても満月よりも明るいと思える笑顔が表れる。


「それは言い過ぎじゃないの?」


『え?そうですか!?』


「信頼できるのは当てはまるかな〜絶対かは分からないけど」


『これでもマスターに全力で誠心誠意尽くしてると思いますけど?』


「ふふ」


 アピがいつものようにブーブー言っている姿を見て、安心出来る自分がいた。

 そう思ったら絶対的な信頼があるとも言えるかも? まぁ本人(?)には直接いわないけど、、、。


「アピはさ、、、」


『?』


「私のことを怖いって思わないの?」


 どこか自分でも何故それを聞いたのかよく分からない。ただ、聞いてみたかっただそれだけだった。


『何を当たり前のことを』


「、、、」


『マスターのことは正直化け物じみてると思った事はあります。マスターがいつか私を必要としなくなってしまうのかと思ったら本当に怖いです』


「!」


 思っていた答えと予想が斜めになっていたので驚いた。


「アピのことを捨てるなんてありえないからね?いつもアピのおかげで助かっているし、前に神にあった時に言ってくれた言葉も嬉しかったし、それに、、、」


『なら私も同じです。私もマスターが私に思っていてくれているほど、私もマスターが大好きですよ!』


「!」


 今度はアピが言ってくれた言葉に驚きと嬉しさとそして感謝があった。


「ありがとうアピ」


『マスターに私は一生ついて行きます!それに武器は武器だけでは何の意味もありません。所有者を1番近くで守り、その所有者のために力を振るい、そして、所有者に信頼される。マスターがいるからこそ武器は武器としての生と存在の意義を見出せる物ですからね!』


「ふふ、なにそれ」


『本気ですからね!』


「うん、ありがとうアピ」


 その夜はアピと色々話した。私が眠っていた時、運ぶのはどうするかマリスと話し合い(ジャンケン)でマリスが私を運んでくれたこと、他の皆と合流した時、あのデスドラゴンは不完全だったとアピが上手く誤魔化してくれたこと、それでいて、フォンに物凄く怪しまれたこと、アピは一応武器なので完全には否定されず運が良かったということ、私の戦う姿を見て正しく神の戦いだったと飛躍気味に話し始めた時は正直とても恥ずかしかった。

 こんな話しを2人でしていたら、ドアをノックする音が聞こえてきた。


「シア様、お目覚めになられましたか?」


 声の主はシルバさんだった。


「えっあっはい!」


 するとシルバさんが入ってきて、


「失礼します。お目覚めになられたようですね。きっと陛下も喜びになられますと思います」


「そんなに眠ってたの?」


 するとアピが答えた。


『ざっと2、3日ぐらいぐっすり眠っていましたね』


「まじか、、、じゃぁ今すぐ顔見せた方が、、、でも今夜だし、、、」


 と悩んでいるとシルバさんが、


「目覚めてすぐはまだ疲れていると思いますのでお身体を休めて下さい。時間も時間ですにで明日の方が良いと思います。陛下にも私から伝えておきます。」


「わかった。夜遅くなのにありがとう」


「いえ、見回りだったので」


「もしかして声が大きかった?」


「完全に聞き取ることは、私の耳を持ってしても音しか聞こえませんでしたので大丈夫でしたよ。」


「そっか、わかった。フォンやパーティに明日改めて会うようお願いします。」


「分かりました。伝えておきます。ゆっくりお休みください。」


「うん、わかった」


 そう言い終えると、シルバさんが軽く会釈をしてドアを閉めて行った。



 満月の夜、そびえ立つ家々の間の路地裏でフードを深く被り、顔を隠している。

 路地裏の中に一つ扉が隠れているようにある。その扉にフードを被った人間が当たりを軽く見渡しそのトビラに入る。

 扉の中の表上は穴場のバーとでもいうか。人間は奥の扉に入っていく。中にはまた別のフードを被っている人間がいた。とはいえこの人間も依頼主の手下でしかないのだが、、、。


「依頼は達成したのか?」


「それは愚問という物では無いのか?」


「これは失敬、立場上確認は必須なのでな」


「減らず口を」


「まぁ信頼はしているさ、して、どのような結果になったのかね?」


「国王は信頼しているはずの騎士に殺された、、、となっていた」


「なっていた?珍しいなお前が失敗するとは」


「失敗はしていない。ただあの姫君が真眼を持っていてな。」


「なるほど、確かにお前のスキルはあくまで真似事だからな」


「とはいえ、魔族2人を犠牲にした分、1つ相当な情報を手に入れたぞ」


 片方のフードを被った人間が目を見開き驚く。


「魔族2人の犠牲よりも良い情報とは?どんな情報なんだ?」


「とはいえ、遠目からの目視だったのでな、、、勝手なことは言えない」


「そこまで言っておいて、お預けはどうなのだ?」


「こちらとて、勝手な情報で命を落としたくはないのでな」


 すると参ったというように


「わかったわかった、私から命の保証に加え、報酬の増加も交渉しておこう。」


 増加の確定をしない分抜かりない。これ以上は難しそうだった。がまぁいいだろう。


「いいだろう。交渉成立だ。」


「それはありがたい」


 そして、話しを始める。


「 国王を殺し、賢者の姿で隠れていた。だがさっきも言ったように姫君が真眼、虚をつくことは出来ない。だから逃げることにした。その時に2人目の魔族を使った。デスドラゴンを召喚してくれたので逃げるのは容易だった。」



「ふっ、魔族と〈巨大災害級〉を2体ずつ使う者はお前ぐらいだな」


 依頼相手の横槍を軽く受け流し続ける。


「そして、〈巨大災害級〉のデスドラゴンをほぼ単体で討伐した存在がいた」


「!!?」


 さっきまで落ち着いていた人間が動揺をする。


「あえて言っておくが勇者ではないのは確かだ」


「ならいったい、、、」


 そして、その時に見た化け物のことをいう


「白い羽に美しい姿の存在、、、おそらくエンジェル計画で研究していた天使の可能性がある」


「それは、、、本当、なのか、、、?」


「だからこそ確証はないと言っている」


「なるほど、、、こちらからも伝えておこう」


 そして、フードを被った2人は報酬の受け渡しをすませ、別れた。


「、、、天使か、、、帝国も何をしたいのやら、、、」






え?今日は出番n

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