勇者と聖女と 〜狂愛、、、?〜
〈巨大災害級〉の魔物、キュクロプスとそれを従えていた悪魔を無事討伐したことにより今日は宴だ!
「シアしゃま〜」
「ユイナ〜にへへ〜ありがとう〜ユイナ〜」
「美味しい、、、」
『意外ですね、ソラちゃんがお酒に弱いなんて』
「確かに、、、」
「はい、いつもはしっかり者のソラちゃんなんですけどね」
「ユイナ〜私〜頑張ってるよね〜褒めて〜」
普段とのギャップが凄いんですけど!?何?キュン死にさせる気か?!この次期勇者様、、、もう数人周りの人が倒れている、、、恐るべし、、、
「ちょっと〜シア様〜私を無視しないでくださいよ〜」
うん、なんとなくフォンは分かってた。ミケさんが頭を抱えて、シルバさんはじっと見ている。え?何かやっちゃった!?
「姫様、、、」
「えっと、、、」
シルバさんが近づく、何!?目のライトが消えてるんですけど!?
「はぁ、国の姫様ともあろう方が、、、そのまま寝てたら風邪を引いてしまいますよ。起きてください」
シルバさんはフォンを凄い勢いで揺さぶる。フォンがぐわんぐわんと揺れる。大丈夫なのか、、、?
「うぅうう、わかった、わかったから〜酔いが覚めたから〜」
「うむ、やはり姫様を起こすのはシルバが1番だな」
「私はいつも大変ですけどね、、、」
「仕方ない、私がやると力加減をあやまる恐れがあるからな、逆に他の者は姫様と気さくに喋れる者がいない。ならば必然的にシルバになるだろ?」
「はぁ、こういう時、姫様と子供からの付き合いがある事を少々恨めしく思います」
はっきり言ったぁ!一応国王様もいるんだけど!?
等の国王様は、娘達の仲睦まじいやりとりを暖かい目で見守るお父さんになってる、、、。
「ふむ。今日は休み、また後日、勇者様達との対談をするとしよう。今日はゆっくり休んでくれたまえ」
そして、先に席を出ようとした時、振り向き。
「そうだった。ミケよ、後ほど話しがある。後で来てくれたまえ。」
「分かりました。でしたら今すぐにでも」
「いや、私は少し仮眠をとる。今は宴だ。ゆっくり身体を癒してくれ、それともこの老体に鞭を打てというのかね?」
「いえ!そのようなことは。分かりました、また後で参ります。」
「うむ」
そして、国王は奥に入っていった。この王様は国民思いらしい、確かに国王がいたら気を緩められない兵士達は多い。だから、ああ言ったのだろう。
「ミケさん達に休んで欲しいみたいですね」
「我が国の王は、私が1番尊敬できるお方です。
私やシルバの身寄りが無かった時、引き取ってくださり実の娘の様に可愛がられました。どれだけの御恩を頂いたことか、、、」
「姫様は嫉妬したりしなかったの?」
シルバに遠くで支えられて寝室まで行く途中のフォンを見て疑問に思ったことをいう。
「とんでもない、姫様は嫉妬する所か姉さま〜と言って抱きついてくださるほど懐かれてくださいました。逆にシルバに対しては、実の妹のように私に任せなさいと何でもやろうとしている程で、逆に国王が少し嫉妬する程でしたね。」
『意外ですね、あの姫様が、、、』
「ふふ、確かに姫様がシア様に対する接し方を見ればそう思うのも仕方ありませんね。姫様のことですシア様を是非嫁にと言われたりしたのではありませんか?」
「うっ、、、」
まじか、ミケさん鋭いってかよくそこまで分かったな、、、
「やはり。姫様は恋という恋をした事が無いという事と、この国の恋愛事情もあれば納得します」
『でも、おかしくありませんか?助けられたならいざ知らず。ただ出会ってからあぁ言われるのは』
「それは私も分かりませんね。ただ、姫様の目なら大丈夫でしょう」
「どういうことですか?」
「そうですね。謝罪も含めて、、、」
すると、ミケさんが耳元に口を近づけ、教えてくれた。
「姫様の目は真眼といって真眼の前で偽りは隠せないのですよ」
「それ言って大丈夫なのですか?」
「謝罪も含めてです。ですので、姫様の眼を前に嘘偽りは通じないのです。」
もしかして正体バレてたりするのだろうか?いや、でも透視という訳じゃないし、一応服で隠してるし、、、大丈夫と思っておこう、、、うん
「とはいえ、姫様を連れて行かれてしまうのは少々義姉としても、女性としても複雑なのですけどね。姫様の幸せは私の幸せです。シア様の意思も尊重しますが、姫様を悲しませないでくださいね♪」
ん?ちょっと何か背筋に冷たい風が吹いたような、、、いや、これ以上はやめよう!きっと気のせいだよね!そう気のせい!!気のせいったら気のせい!!!
「あはは、、、」
「さっ飲みましょう♪」
何でだろう言葉は笑ってるのに目が笑っていない気がするのは、、、いや、やめよう、、、うん
その時のお酒は味を感じなかった。
そして、宴が幕を閉じた。私達は皆同じ部屋で寝ることにした。
「シア、顔色悪い、大丈夫?」
「ふにゅぅ、、、」
「確かにどこか顔色が悪いような気がします。浄化魔法をかけておきましょうか?」
「大丈夫、少し酔っただけですぐに治るから」
「分かりました、、、。」
『まぁ、実際は浄化魔法でも意味がないですからね、、、』
アピがボソッという、まぁ実際そうだからね。うん、女性って怖いな、、、
早速寝ようとした時、廊下からドタドタと足音が聞こえ、ドアが勢いよく開けられると、
「助けて下さい!陛下がこのままでは!!」
ソラちゃん以外の全員が何か緊急事態という事を察し、シルバの話しを聞く。
「すみません!一刻を争うので!とりあえずついて来てください!」
そう言われ、ソラちゃんは寝かせたままついて行く。一応ソラちゃんの周りには結界を張っておく。
そして、着いたのは明らかに他より豪華な扉の前だった。
「陛下!失礼します!!」
シルバさんが思いっきりドアを開く。そこには、、、
「嘘、、、」
「そんな、、、どうして、、、」
「『「、、、」』」
そこには、血を流している国王と赤い血のついた剣を持って何かを呟いているミケさんがいた、、、。
「、、、!?」
するとミケさんがこちらを見た途端に、
「どうして、、、どうしてお前が!!!」
ミケさんがこちらに向かって切りかかって来た。
「アピ!」
『分かりましたマスター!』
すぐにアピ(本体)を持ち魔力を加える。棒の表面が薄い魔力で覆われ、背丈ぐらいに伸び、棍棒になる。
すぐさま、ミケさんを峰打ちする。
「かっ、、、」
「気絶させた」
「陛下!」
すぐにシルバさんとユイナちゃんが近づくが、、、
「これは、、、即死魔法、、、?」
「そんな、、、陛下、、、陛下!!!」
シルバは泣き崩れる。騒ぎを聞きつけ他の兵士達が来る。その中にはフォンが、、、
「お父、、、様、、、?ミケ、、、?」
「姫様、、、陛下が、陛下が、、、」
すぐにミケの剣を見た後、近くの兵士に命令を出す。
「くっ、、、すぐにミケを取り押さえ、後に部屋も捜索しなさい!」
「しかし、姫様、、、」
「分かったらすぐに行動しなさい!お父様なら泣いてる暇があるなら行動しろというはずよ!」
「!分かりました」
「フォン、、、」
「姫様、、、」
「シア様、、、少しだけ我儘をお許し下さい。」
「、、、」
そして、兵士達がいなくなると、フォンが身体を預けてくる。抑えようとしているのだろう、、、それでもすすり泣く声が聞こえる。
私はただ、フォンの頭を撫でる事しか出来なかった。
「お父様が、、、お父様が、、、」
「お義姉ちゃん、、、」
シルバも近くに来て、義姉を慰めていた。
「私が、、、未熟なばかりに、、、」
「ユイナ、悪くない」
『即死魔法は名前の通り対象の命を一瞬で全て刈り取ります。いくら出来ることの多い魔法でも、完全な死者を蘇らせる事は出来ません。なので自分を責めてはいけません、、、。』
「でも、、、」
全員が落ち着くまでに相当な時間がかかった。
「ありがとうございますシア様」
「大丈夫」
「そうですね、泣いてる暇ではないですよね」
「ん」
「それにしてもどうしてミケ団長が、、、」
『それが一番の疑問です。』
全員が頭を悩ませていると1人の兵士が来た。
「報告します!ミケ団長の机の中にこんな物が、、、」
「ありがとうございます。下がっていいですよ」
「はっ!」
兵士がシルバさんに渡した資料を見てみるとそこには、
「国王殺害作及びに殺害後の心中、、、」
「これは、、、」
「少し、シア様に話したい事があります。」
「私に?シルバさんじゃなく?」
「はい、シア様にです」
「、、、分かりました。私達は部屋を一旦出ます。」
そして、皆が一旦外に出た。とはいえアピは意思疎通体をを自然に隠したが、、、
「すみません急に」
「それよりどうしたの?」
「実は、、、」
「それって、、、」
数分後、また皆を集めて会話をする。
「先程はどのような話しを?」
シルバが聞いてくる。まぁ当然か、、、フォンは
「シア様にしか話せないことです。そして、シルバには話せません。ですが、安心してください」
「、、、分かりました。姫様がいうのであれば、、、」
「分かりました。私達も深く聞きません。」
「うん」
「ありがとうございます。」
そして、全員一度仮眠を取ることにした。とはいえ、眠る事が出来ない。部屋に戻るとソラちゃんが起きていたので説明をする。ソラちゃんが1番混乱して、泣き崩れてしまったので少し眠って貰った。
キュクロプス討伐前に国王の目の前であの宣言をしたのだ。1番心身に来てしまったのだろう。
(、、、「これで終わると思うなよ、、、!!」、、、本当に最後まで、、、めんどくさい、、、)
さてさて〜まさかあの国王様が〜あの国王は案外良心的だったのでいやはや心が痛みますねぇ〜それにしてもこれはまた、、、ドロッドロですね〜まぁ、あの国王はなかなか可愛そうですね〜とはいえ、生物とはいずれ輪廻に帰る物です。ですが、優しく美しく慈悲深い私を楽しませてくれたお礼として特別にあの魂に少々加護をつけてあげましょう。次の人生は悪い物では無いと思いますよ〜少なくとも誰かに命を狙われるような人生では、、、ふふ




