再び目覚め少女は思う〜新しい!!友(?)〜
暗い視界の中、心地よい眠りについていた。その眠りは一時的にとはいえ、素晴らしい安らぎをくれた。
(あぁ〜生きてるって素晴らしい、素晴らしい生の眠りに感謝を〜)
その眠りが永遠に続くことはないのであった、、、。
突然意識が急速に覚醒した。してしまったのだ。そして前よりもはっきりと鮮明に目が覚めた。故に受け止めたくなかった現実を受け止めなくてはならなくなってしまった、、、。最初に目に入って来たのは、白い綺麗な窓や、白い布団でも無ければ美人な看護師さんの顔でも無い。前と同じように、円が羽車のように繋がり自分を囲んでおり、薄い水色の培養液で満たされた物に自分は入っていた。ただ違う部分があるとすれば、前回いた男性や女性がいないことと、、、手を軽く握る。
(動く、、、!)
そう身体が動くのだ。首を左右に動かしたり。両手を握ったり、開いたり、そして、腕を前に軽く突き出そうとした時、
(え、、、!?)
ガラスにヒビが入り、そこから枝分かれのようにヒビが広がり、最終的に音をたてて割れてしまった。ガラスが割れた勢いで身体が前に倒れかかり、足を出してたおれるのをギリギリ踏ん張った。
「危なかった、、、。」
そして、声を出したと同時に違和感を感じた。
「っえ、、、?」
(声が、、、変わった、、、?)
声が変わっていた。それも、よく透き通っており、また美しくも可愛らしい声に、、、。
「どうして、、、?」
嘘ではないかともう一度声を出してみるがやはり変わらない声が、現実を突き付ける。
(一旦落ち着こう、こういう時はそっそう!!吸って吸って吐いて〜だ!!)
「すっすっはー」
「、、、」
(って!これは違うわ!!余りの衝撃でちょっとおかしくなった!?)
自分で自分に突っ込むという側から見ればおかしな人だがそれだけ混乱していた。数分たって少し冷静になり、周りを見渡す。
周りはどういう訳か荒れているようだった。
最初に見た時は何となくだが、もう少し綺麗だったと思う。机は木で作られており、試験管のような物が乱雑に置かれていた。一見すると、古めかしい病院という感じである。ただ1つ違うのは、自分が入っていたであろう円柱のガラスは、どこか、青いネコロボットがいた場所のように近未来的だ。
(まぁ、意識が薄かったし気のせいかな、、、?)
その時、何故気づかなかったのか、今聞かれても分からない。赤いシミがあることや、フラスコなどが床にも転がっていることはもうほとんど分かりやすすぎるよね、、、。ただ1つ言えるのは冷静じゃなかったということだけだ、、、。
「ここ、何処だろう。一旦外に出てみようかな」
ちょうどドアが1つありそこに向かって歩き出す。ドアノブに手をかけた時、一瞬考える。
(あれ、、、そういえば服、、、来てない、、、?)
異様に身体が軽く感じており、一瞬不思議に思った。
(まぁ、流石にすぐ外ってことはないよね、、、?てか外じゃないで下さい!!)
ほぼ自暴自棄になっていた。そして、恐る恐るドアを開けると、
(よかった、、、。廊下だ)
外ではなく、廊下であった、、、。人生で1番ドアを開けるのが怖かった気がする。そのまま廊下を歩いて行く途中、様々な物があった。そう、本当に様々な物(人間の亡骸)が、
(、、、!)
ただそれを見て驚きを感じた。ただ、不思議なことに何故か、恐怖を感じなかった。それは、誰かに殺されたにしては不思議な殺され方だった。
(人っていうより、猛獣に食いちぎられたような、、、気をつけよう。)
ただその猛獣はすぐに目に入った。入ってしまった。遠くで何かに食らい付いていた。見た目の印象は、
(黒い)
ただただ黒い。4本足の黒い塊のような物が何かに食らい付いていた。そして、その黒い物はどうやらこちらに気づいたようだ。
(逃げなきゃ)
そう思いすぐに回れ右をして帰ろうとした時、その黒い物が突っ込んできた。その黒い物は体長2、3mはある。牙は鋭い、そしてその鋭い牙が襲いかかろうと飛びかかった時、
(っ、、、!!)
反射的に手を振りあげ目を瞑った瞬間、、、
(、、、)
(、、、?)
何の痛みも感じず不思議に思い、恐る恐る目を開けてみた猛獣は死んでいた。何かに切り裂かれたかのようにバラバラになって崩れ落ちていた。自分の身体は血の一滴もかかっていない。
「どういうこと、、、?」
もちろん何も答えは返っては来ない。少し猛獣がいた場所に近づくと、見慣れない棒のような物が落ちていた。
「何、これ?」
そう言ってその棒を持ってみる。長さは1mぐらいの白い棒であった。棒を持った瞬間に光り始めた。
「えっ!?」
その光りから少女の声が聞こえて機械のように、
『認証開始』
「何?どういうこと!?」
『本体の適正を確認、、、認証』
「えっ?適正?」
『本体との相性を確認、、、認証』
『エネルギーを測定、、、最低必要量を大幅に越えるエネルギー量を検知、認証』
「何がどういうこと、、、?」
しかし、質問は返ってこない。
『マスター権限の付与、、、ダウンロード完了』
「へっ!?」
何かが自分の中に入ってきた感覚が一瞬来て驚いた。
『これからよろしくお願いします。マスター。』
光りが消えるとそこには小さな妖精(?)がいた。綺麗な青い髪の毛、白い肌、クリッと開いた目は、鮮やか緑色の目をしており、1枚のワンピースを着て、背中には透明で綺麗な羽が4枚付いていた。正直その少女をみた時、
「綺麗、、、」
と、声が出てしまった。
『マスターも綺麗な肌や顔立ちをしてると思いますよ?ただ服は着た方が良いとは思いますが。』
「うっ、仕方ないだろ?目が覚めた時はガラスみたいな物に入ってたんだから、、、」
思わず言い返してしまった。
『魔法を使って創り出したりしないのですか?』
「え?」
今なんて言った?魔法で創り出す??そんなこと出来たら苦労しないよ?
「そんなこと出来たら苦労しないよ。」
『じゃぁ私が創りましょうか?』
「出来るの!?」
『はい、できます。マスターの魔力を借りますが、、、。』
「大丈夫だよ!お願い!!」
『分かりました。』
そういうと彼女は、小さな手を乗せてきた。そのまま彼女に任せてると自分の身体が光り出し、服を創りそれを着せてくれた。正直驚き通り越して唖然としてしまった。
『どうですか?マスター、私なりに上手くできたと思うのですが。』
彼女はそう言って鏡を創りだし見せてくれた。その鏡には、彼女のようなワンピースを着て、腰のあたりにベルトをし、長めの靴を履いた少女がいた。白銀の綺麗な髪に、黄金色の瞳を持ち、背中から、白鳥のような背丈に近い白い羽は、重さを感じない、それはまさに天使ともいえる美しい少女がそこに立っていた。色々驚いた。いや、もう驚きすぎて驚いたしかいえない。
『気に入ってくれたようで何よりです。』
少女はいう、
「うん、ありがとう。」
『いえいえ、マスターのお役に立ててよかったです。』
『さて、一仕事終えたところで自己紹介をしますね?』
「そういえば貴方って何者?」
『これといった特定の名はありません。なのでマスターが好きに呼んで下さい。いままで呼ばれた物だと、グングニルとかレーヴァとかって色々ありますね。』
「うん、シンプルに範囲広くね?」
『中には如意棒と呼ぶ人(?)もいましたね。』
「何度もいうけど範囲広すぎね?神話級の物が多すぎじゃない?」
『まぁ私、一応神話級の武器ですから』
「本人がもう神話級でしたはい」
『私はマスターの魔力を使えば色々な武器になれるのですが1つ欠点があります。』
「えっ?もう最初の方でもう最強じゃね?」
『私の力はマスターのエネルギー量や質で、海をも切り裂く物にもなれますが逆に量や質が悪いと、そこら辺の岩すら切れない鈍にもなります。』
「え?それ、大丈夫?エネルギー?っての使い方、分からないし、そもそもあるのかすら分からないんだけど?」
『あ、マスターは大丈夫ですよ?魔力測定したら相当な物です。』
「え?本当!?じゃぁ俺も必中の槍とか全てを焼き尽くせる炎とか扱えちゃうの!?」
『まぁ今の魔力を使えないマスターには無理ですけどね。』
oh、、、上げて一気に落とすじゃんこの子、、、いや、でも今は使えなくても操作できるようになれば相当な物を使えるのでは、、、!?よし!こうなったら絶対魔力を完全に操作してやるぞ!!!おおおお!!!
少女は武器に宿る小さな妖精と出会い、1つの決心をする魔力を操作し、必中の槍や全てを焼き尽くす炎を扱えるようになるのかはさておき。これから幾つの出会いと別れを迎えるのだろうか。
え!?今回私の出番なしですか!?ちょっと!!こんな可愛いくて健気にも見守り続けてる私の出番は!?ちょっと!!私の、、、私は女神なのにぃ!!!




