帰還後 〜新しい1日に悪魔2人〜
昨日の夜、あんな事がありましたが元気に朝を迎える事が出来ました。ただ、
「、、、」
「すぅ、、、すぅ、、、」
黒髪美少女な次期魔王様に抱き枕にされていて動けません、、、。羨ましいって思う?前世の自分なら血眼になるぐらい羨ましいと思えただろう。でも、実際は、、、。
「下手に動けない、、、」
「むぅ、、、」
なんとか抜け出そうとしたら、マリスが思いっきりしがみついてくる。ミシミシと音を鳴らして、、、助けて、、、。
「これ、自動回復あってよかったな、、、」
「すぅ、、、すぅ、、、」
ここで振り返ってみよう。今、抱き枕にしている本人の詳細を。
その1、口下手な黒髪美少女。その2、魔族。
その3、次期魔王といわれるくらいの強さがある、、、。はい、次期魔王ということはそれ相応の強さを身体能力含めて持ってるということですね。
うん、華奢で可愛らしい見た目に反して、並大抵の大男なら片手で倒せるほどの力に抱きしめられてよく生きていられていると思うね。
現実逃避をしてたら一瞬力を緩めてくれた。よし、ここだ!
「むにゃ、、、」
「何とか抜け出せたみたいでよかった、、、。」
『マスター朝から大変でしたね』
と、先に本体を逃していたアピがいう。
「先に抜けてたら助けてよ、、、」
『まぁマスターなら大丈夫だと思いました。それにマリスさんを起こすのは悪いと思ったので』
淡々とアピがいう。これもしかして昨夜のことまだ気にしてる?
「確かにそうかもしれないけど、、、アピもしかして昨日のことまだ気にしてる?」
『いいえ、気にしてません。マスターが私の目の前で、マリスさんにされたことなんてなにも、決して気にしてませんよ。』
「今度、パリエ奢るよ」
『マスターが?珍しいですね!じゃぁ、ついでにまたお出掛けしましょう!今度はそうですね、、、アリヤさんと、いつかお出掛けしようという約束がありましたよね?その時によろしくお願いします!』
「、、、はい」
『よかったです!』
今、目の前には黒髪美少女と可愛らしい妖精がいるように見えると思うけど、知ってる?実際は悪魔しかいないんだぜ?まぁ、アリヤさんって依頼を受けている事が多いから大丈夫だよね、、、?
断るという選択肢がなかった。
「、、、んぅ、、、ふわぁ」
なんだこの天使、、、いや、悪魔か。
「目が覚めたの?」
「ん、、、おはよう、、、」
どうやらマリスは朝が苦手らしい。目をしょぼしょぼさせて、少しこっくりこっくりしている。これで次期魔王なのか、、、魔族大丈夫かな?
心配する義理は無いはずなのだが、どうしてもそう思ってしまう。
「朝ご飯はどうする?」
「任せる」
「じゃぁ近くに美味しいお店があるからそこ行こう?」
「わかった、、、」
そういうとマリスが少し欠伸をした後、布団から出てくる。流石にちゃんと1人で起きれるらしい。
そして、2人で1度、ソラちゃん達と一緒に行った時のカフェに行った。今回はマリスとアピが一緒だった。
「珍しいわね!マリスもおはよう!」
「皆さんもここで朝食を?」
「まぁね」
「ここ、いい匂い、、、」
「こことっても美味しいからね〜マリスも気にいると思うよ」
「おっ!今日は人数が多いな!よし!いつも以上に腕によりをかけよぉ!」
気の良いおっちゃんも元気そうだった。せっかくなので全員で同じ机に座り朝食を食べることにした。
「?シアはその量で足りるの」
「うん、朝はね」
「これ、、、美味しそう」
「ユイナは?」
「ソラちゃんと同じでいいかな」
『私はこちらにします!』
ソラちゃんとユイナちゃんは見た目、カツカレー定食、マリスは見た目、オムライス、アピはまさかの朝っぱらからアイス、、、。
ソラちゃんとユイナちゃんが意外に朝から食べることに驚いた。冒険者だからなのかもしれない。マリス
はオムライスを美味しそうに食べている。
アピは、アピよりはデカイアイスをパクパク食べている。お腹を冷やさないのだろうか、、、。
自分はあまり空腹ではなかったので、味と見た目、まんまリンゴジュースの飲み物を飲んだ。
「そういえばアリヤさんがシアさんを探していましたよ」
「?どうして?」
「確か、約束がどうのこうのと言っていました」
何故か一瞬、背筋が凍った気がするのは何故だろう。
何故か嫌な予感がするのは何故だろう、、、。
「わかった、アリヤさんに会ったら聞いてみる、ありがとう」
「はいどういたしまして」
(今日は少し、依頼受けないで部屋にいるかしようかな、、、)
一応、お金はまだ余裕があるので休もうかと思った。だが、ここで悪魔の一声。
「私達は食べ終わったらすぐギルドに行くのだけどシア達はどうするの?」
『私達もギルドに行く予定ですので一緒に行きませんか?』
ちょいとアピ?もしかして思考読める?てか読んでる??自分が答える前に、
「あっいいね!ユイナもそれで良い?」
「あっうん、ソラちゃんが良いなら私も良いです」
『では決定ですね!もしかしたらアリヤさんに会えるかもしれませんね!マスター』
「ん、行く」
「あっうん、、、そうだね」
一瞬にして外堀を埋められた気がするのは何故だろう、、、、。
そして、朝食が終わり、ギルドに入ると、案の定アリヤさんがいた。
「あ!シアちゃん!私、明日依頼無くて休日なんだよね!だから一緒に出掛けよう!」
あらぁ〜綺麗なフラグ回収だこと〜。アピがいつも以上にニッコニッコ笑顔であった。
「分かりました。良いですよ」
「!カエデ!!やっとシアちゃんが私にデレてくれたよ!!このまま妹にも出来そう!!」
「そもそもデレとかじゃないと思いますよ。というより、アリヤさん、いちいちシアさんを妹に誘わないで下さい。シアさんも困ってると思いますよ。」
「えぇ!そうなの?」
「もう少し休息を取ろうと思って、後、妹にはなりませんよ」
「そんなぁ〜でも私は諦めないからね!」
「シアはいずれ私が(配下に)貰う、、、」
アリヤさんは予想通りの答えだった。ただ、マリスが自分にしか聞こえないぐらいの声で言ったことは誤解を生みそうなのであまり言わないで欲しいと思った。
『では、集合場所はギルド前にしましょう』
「うん!そうだね明日が楽しみだな〜」
『はい!私も楽しみです!』
アピが勝手に話しを進めてしまった。その後、すぐさまアリヤさんはギルドを後にして行った。
「私も、行って良い?」
『むぅそうですね〜なら私に協力してくれるなら良いですよ!』
「本当?じゃぁどんな事?」
『でしたら、早速、、、』
悪魔2人して、なにか悪巧みを考えていった。もしかしたら案外思ってるより2人って仲が良いのかもしれない。
さてさてぇ〜、マイエンジェルは次にアリヤちゃんとマリスちゃんとアピちゃんとでお出掛けするようですねぇ〜。羨ましい、、、。私もマイエンジェルと遊んだり、マイエンジェルで遊びたいです!まぁ、一方的には楽しんではいるのですが、、、。それとは違って、今度は同じ世界で遊んでみたいのです!そうだ!こういう時こそ、神の力があるのではないですか!職権乱用?違います!これはマイエンジェルに対して、私自ら立ち会ってのひm、、、ゲフンゲフ試練ですよ!なのでマイエンジェルにはしっかり試練を完遂させて貰わなくてはならないのです!私は子を崖から突き落とさなくてはいけないのです!これは本心では無いのです!本当はとっても甘やかしたい!優しくしてあげたい!そうです!とても心苦しいのです。と健気で優しい私は心を痛めながらも心を鬼にするのでした。




