ダンジョン 〜まさかの?〜
ドラゴンを討伐した後、そろそろ戻った方が良いと思ったので、帰り道を辿ろうとした時、ある重大な問題が発覚した。
「どうしよう帰り道分からない、、、」
『え?マスター本気ですか?』
いや最初は空間把握あるし大丈夫やろって思ってたんだ、、、すまんアピ、、、
「ごめん、本気と書いてマジと呼ぶ」
『開き直らないで下さい!』
「ごめん、、、」
2人で話し合い、出来るだけ来た道を戻る。
『カエデさん達相当心配すると思いますよ』
「ついのめり込んじゃって、、、て言えば許されるかな?」
『何真面目に言ってるんですか?流石にアリヤさんはともかく、カエデさんの胃に穴空きますよ?』
(「ちょっ私も心配だよ!?」)
どこからかそんな声が聞こえた気がする。まぁ気のせいだろう。
そして、迷子になりながら歩いて、飛んで、戦って、、、としてる内にまた広い空間に出てきた。だがさっきと違って、魔物らしき魔物がいない。当たり前だ。なんせ目の前の黒髪美少女が殲滅していたのだから、、、。
「?どうして、ここにいる?」
「それはこっちの台詞なんだけど?」
久しぶりにみた黒髪美少女のマリスが魔物の残骸をし、薪を折るように足を使い魔物の解体をしていた。彼女は解体の途中で動きを止め、そのままこちらに顔だけを向けて首を傾げる。
「ここ、魔族の領地にあるダンジョン、私はストレスを発散してる。」
「さいですか、、、」
ストレス発散でボキボキ折られてる魔物が少しかわいそうに思えてきた。
「あなた」
「え?」
「私、答えた、次、あなた、あなたは何故ここに?」
「近くにいた町のダンジョンを探索してたら、超キョダイワームの穴に落ちて、、、」
「それで生きてるあなたは、何者?その白い羽も何?」
「白い羽?あっ!アピ!!」
『すみませんマスター、急のことでつい忘れてました。』
そういうとアピが認識阻害の魔法を使う。だがもう遅かった。
「気にしなくていいですよ」
「あなた、もしかして、人じゃない?」
「気にするな!」(ドヤ顔)
「もう遅い、、、」
なんとか力押しで行けないかとわずかながらの期待を乗せていたが、流石のマリスでも呆れているようだった。仕方ないここわ、
「一旦逃げよう!じゃぁな!トッツアァン!」
「逃がさない、トッツァンって誰?」
マリスに先回りされてしまった。
『仕方ないですよマスター、ここは腹をかっさばいて話すしかないですね』
「別にかっさばなくていいと思うよ?てかアピも話さなくちゃいけなくなった要因だからね?」
「それで、あなた、何者?人間?」
仕方ないのでマリスにある程度は話す事にした。
「私はある研究所で創られた。禁天使っていう人間とは全く違う存在」
「キテンシ?」
『詳しくは私もマスターもよくわかっていません。ただ、人間に創られた命っていうだけですよ』
「そういうこと」
何とか早く戻ろうと思っていたらマリスは思っていた反応とは違った反応が返ってきた。
「寂しくないの?苦しくないの?」
「どいうこと?」
「生物は自身と違った強い存在に対してとても攻撃的になり恐怖を覚える。あなたは寂しくないの?苦しくないの?誰かから見られたら、とか思わない?」
さっきまでたどたどしかったのに急に饒舌になって少し驚いた。と同時に少し考える。
「その時はその時だよ。」
考えた結果、実質、答えの遠回しになった。
「そう、、、あなた、私につかない?魔族は良くも悪くも差別がない、完全実力主義、あなたなら、、、」
「悪いけどそれはしない、私は誰かの下に着くつもりわないから」
「そう、、、」
マリスは前に加入してきた時よりもどこか暗く落ち込み、可哀想だと思った。
「あなたの下に着くつもりはないけど、、、友達ならなれるけど、、、」
「!?」
『マスター!?』
少しアピに静かにしてもらうことにした。何でこんな提案をしたかと言えば、前世の自分とマリスを重ねたからだった。昔はあいつくらいしか気軽に話せる友達がいなかったな、、、あいつ、元気にしてるといいな。
「そっそれって、本当?」
「まぁこんなことに嘘をつていても意味がないからね。それにこの羽のことも秘密にしてほしいから」
「わかった。誰にも言わない、だから、友達、なろう?」
うっ何だこの可愛い上目遣い美少女は、、、こんなの断れないじゃないか、、、。
「いいよ。よろしくね?」
「ん、よろしく、私、マリス」
「私はシア」
「よろしくシア」
『何で2人だけでいい感じになっているんですか!?あぁもう分かりました!マスターの友達なら私の友達でもあります!私はアピといいます。よろしくお願いします!』
アピが堪忍してくれたようだった。そのまま勢いとやけでアピもマリスと友達になった。
「よろしく」
そして、3人は軽く話しをした。ダンジョンは地下深くで全てのダンジョンと繋がってること、仮にも魔族のいるダイマ国と繋がっているのだ。全てのダンジョンが繋がっていても不思議ではない。その他には、魔族側の勇者と魔王の立ち位置、自分がどうやって創られたのか、などについて話した。
「人間の方が、よっぽど魔族、、、」
最後あたりの話しで魔族、それも次期魔王直々に魔族判定をもらっていた。正直全然嬉しくない。話しによると魔族は戦って強い者の下に絶対服従なので裏で何かを企むのは極稀なのらしい。それに反して、人間はどうだ?表では服従の精神だが、誰もが裏で頭の寝首をいつ狩ろうと動いている、、、。
「確かに人間の方がよっぽど魔族に近いかもね、、、」
そんな話しをしていたら、マリスが
「地上に戻るなら送る?」
「出来るの?」
「出来る、転移使えば」
「そういえば、、、」
確かにその作戦があった。ドラゴンとの戦闘で転移を使えるようになったのだ。転移は一度行ったことのある場所なら魔力を使ってすぐに移動出来る、、、。
『マスター、私少々冷静ではなかったようです。』
アピも気付いたようだった。
「安心して、私もだから、、、」
「?」
主人が主人なら従者も従者らしい。
「早速転移で戻ることにする」
「じゃぁ送る」
「別に送られなくても、、、」
「友達だから、送るの当たり前」
『マリスさんもこう言ってる事ですし甘えましょ』
「わっわかった」
マリスとアピに言われたのでそうすることにした。
「手、握って」
「分かった」
(思っている以上に柔らかい、、、)
マリスの手を握るとそんなことを思った。
そして、目の前が光り、そして、光りが収まるとそこは、見慣れた場所であった。マリスと初めて出会った場所だ。
「久しぶりに戻った気がする」
『確かにどこから久しぶりですね、あっ認識阻害は発動しときました。』
「早速戻った方が、いいと思う」
「確かに早く戻ろう」
『カエデさんの胃に穴が空いてないといいのですけどね』
「うっ、、、急ごう」
「マリスありがとう!」
「んっ」
そして、すぐにギルドに戻ると、
「シアちゃん!!」
「シアさん!」
「よかったぁいぎてた」
「ユイナぁ泣かない」
「ソラちゃんだって泣いでるじゃん!」
「ごめんね!何とか帰還出来たけど本当にごめん相当心配させちゃって、、、」
「シアさん!あなたのせいで胃に穴が空いたらどうするんですか!」
カエデさんに怒られた。凄い形相であって、昔、母親に叱られた少年時代のことを思い出した。
「ごっごめんつい夢中に、、、」
「そんな理由が通る訳無いに決まっているじゃないですか!!」
「ごめんなさい、、、」
「シアがしょんぼりしてる」
『マスターがしょんぼりしてるのは初めて見ます』
「シアちゃん、この娘は?」
「「「「『!?』」」」」
「?」
全員が一斉にユイナに目が行く、、、ナチュラルにいつの間についてきてますやんこの次期魔王様、、、。
さてさてぇ〜まさka、、、、え!?これ以上言わせて貰えない感じですか!?ちょっと!?あっえ!?嘘!!




