7話4Part Aftertalk in Sakai AONmall④
ここまで読んでくれてる方ありがとうございます!!
まだまだ付き合うよっ!って方は下へ⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!
「......奈都生、2階に降りよう......」
「はっ、はっ......わ、わかりました......」
帝亜羅と晴瑠陽は今、高さが無い分横に広いマンションの廊下を、早歩きで移動している。先程までの緊迫、そしてまだ油断出来ない状況という現状に、息が自然と上がってしまう。
......私達、大丈夫かな......
表で誰かが歩いてる音がするけど、今はそれどころじゃない。
「......奈都生、心配?」
「え......あ......はい......だってまだ、死にたくないですもん。それに、......あの人、本気で私の事殺そうとしてましたし......」
「大丈夫だよ......僕達は今回は、逃げ回るだけで助かる......」
「え......?」
カン、カン、カン、
「......階段を降りたらそのまま、2回の廊下の突き当たりに行くよ......」
「あ、はい、わかりました......」
2回の廊下の突き当たりに行って、待機していると、やはり2人がやって来た。
先程攻撃してきた愛と呼ばれている方の人は、手に大きな包丁のようなものを握りしめている。......さっきはあれで斬りつけてきてたんだ......怖い......
カン、カン、カン、
「さーてさてさて!!逃げ回るコソ泥鼠め、今度こそ殺してやろうぞ!!」
「っ!!」
愛が、包丁のようなものを振り上げたその時だった。
「......お前ら、何してんの?」
「......は、」
「あ、貴方は......」
「瑠凪さん!?うっ......」
「奈都生......ちょっと我慢......」
気持ち悪い......
先程の2人が部屋に入ってきた時から続いていたものより、遥かに強い気持ち悪さ、それが帝亜羅を襲っていた。
「これ......は......?」
「神気の波......2人からも出てるけど、瑠凪のやつの方が遥かに濃い......」
少しづつこちらに歩いてくる瑠凪に、襲ってきていた2人が2人とも注目していた。
「......ルシファー、殿......」
「おーおー、裏切り者が今更なんの御用じゃ?我等のことは見捨てて行きおったのに、この者たちは殺されては困ると?......昔からじゃが、本当にいいご身分じゃのう?」
「......黙れ。過去は過去だろ」
普段の望桜や帝亜羅に語り掛けている時とは比べ物にならないほど、低くドスを効かせた声での威圧。......瑠凪さんは元々声が高いからそんなに低くないけど、それでも威圧感が伝わってくる......気持ち悪さも増してて、きついよ......
「......しかしこの者たちを殺さない訳にはいかないのよ、生憎、唯一神からの詔じゃからのぉ?」
「......は、どれだけ威圧されようと我々は引かぬぞ......?」
「貴方様にはまだ余たちも頭が上がらないこともあるが、ここは引く訳にはいかないのだ」
「......失せろ、ラファエル、アリエル......」
「ラファ、エル......?」
「......8大天使、聞いたことない......?」
「聞いたこと......なら......」
......8大天使?前に梓ちゃんが言ってたような気がする......梓ちゃん、そーいうの好きだがら、私もたまに話聞くし......つまり、天使の人達が私や晴瑠陽くんのこと殺そうとしてたの?なんでだろう......
帝亜羅と晴瑠陽にひしひしと伝わってくる神気の波は、未だ薄くはならない。むしろ濃くなりつつある。そのくらい瑠凪が目の前の天使2人を威圧しているのだ。
帝亜羅は、なぜか残っている記憶で瑠凪が悪魔であることも知っている。それも、7罪?と呼ばれるほど強い方の悪魔であることも。
見た目は小さくて少し幼げで可愛いし、でもそれを伝えたら怒るところとか、或斗と太鳳には何故か甘い所とかも可愛い。天邪鬼な所も。
そんな、帝亜羅にとっては可愛いイメージが強い、下界の大悪魔·瑠凪。しかし今目の前にいる少年の体躯の大悪魔から伝わってくる気迫は......
「......お前ら、僕が手荒な真似で脅しでもかければ引くわけ?それともなんなの?今ここでその子達を殺すの?......僕は意地でも止めるからね。それでも良ければ......」
「......良ければ、なんじゃ?」
挑発的に愛が煽るが、瑠凪はそれを間には受けていない。しかし更に神気の波は強く濃くなっていく。
「......どうぞ、強行突破してみなよ......!!」
「うっ......げほっ、げほげほっ......」
「......奈都生、大丈夫?」
「っ、ちっ......今日は引くしかなさそうじゃぞ、汐音」
「......次はないと思ってくれ、ルシファー殿」
......紛れもなく、全ての天使を統率する大天使筆頭の威風そのものであった。
その威風に絆されたのか、2人の大天使は渋々と、しかし恐怖にも若干顔を引き攣らせながら引いていった。......助かった......
「わー!!存外簡単に引いてくれるんだねー!!堕落した悪魔に威圧される大天使って、下界の人に言ったら大爆笑されるんじゃない〜!?だっさ!!......わ、帝亜羅ちゃん大丈夫!?」
「......は、はい......大丈夫、です......」
またまた先程とは打って変わって、とてとてと駆け寄ってくる様はやはり可愛い。......でもやっぱり、さっきまでの感じを見たら、大悪魔なんだなって嫌でも思い知るよね......
「......私も悪魔や天使のこと、調べてみようかな」
「......?」
「帝亜羅ちゃん、もしかしてちょっと興味とかでてきた......?あ、僕さっきもしかしてやりすぎ......た......?」
「......ちょっとやりすぎ......だったかもです」
そう言ってにへらっと笑う帝亜羅。珍しく心配......そういった表情で問いかけてきた瑠凪だが、すぐにいつもの表情に戻り、
「......あー、まあ、えっと......ごめんね?」
「うっ......」
小首を傾げて謝ってきた。どう見ても本心から謝ってきてはいないが、それでも......可愛い、から......なんか憎めない。羨ましい。
「......瑠凪、奈都生を狂わせるな......」
「えー、僕何もやってないよ」
「......嘘言うな......」
こうして緑丘 望桜の家の床と天井に大穴が空いたとさ。
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「緑丘殿〜、いやぁ〜大穴がポッカリ空いちゃってるみたいでww治るまでに、2週間ほど要しそうなので、その間他の所で生活して欲しいんすよねwwあ、治療費は一応半額は負担しますけど、もう半額は自費で」
「う......わ、わかりました......」
現在、我が家の床と天井に、物の見事な穴が。......え?
望桜は絶望していた......バイトから帰ってきたら家に大穴空いてるし、工事費高いし、望桜と鐘音にはほんと何も知らないのに責め立てられるし......散々だ。
今すぐふかふかのベッドで寝たいのに、そのベッドがある自室にすら立ち入れない始末......ほんと、泣きそう、情けねえ......
「綺麗な大穴なのだよ......晴瑠陽、本当に大天使ラファエルとアリエルが穴を開けたのだろうね?」
「......本当、嘘は言ってない......」
「まったく、2週間どこで生活するんだか「まおまお〜!!ごーさん〜!!べっるね〜んっ!!お!はるるんもだ!」
「え、た、太鳳!?」
「......どしたの沙流川......?」
「東京、行くよ!!」
「「「「............は?」」」」
「おー!!大穴が空いたのを機に旅行っすか!?良いっすね〜!!」
......れ、れっつごー、東京......ああ、もう俺たちどうなるんだか......
──────────────To Be Continued──────────────
ご精読ありがとうございました!!




