表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/48

五 レマ

「僕」は宿屋で運命の出会いをする。その女はレマといった。

 懸命にコボルドを狩った。力が付いてきたのでゴブリンを狩ったりもした。

 そして二ヶ月。ようやく斧と盾が買えた。

 斧は手斧で、それほど重くない。盾は金属で覆われた木の盾だ。

 でもこんなに出費が多いと一向に金が貯まらない。何のために仕事をしているのか。金を貯めて未来を築くためではないのか。

 ある日ぜいたくのために宿に泊まった。

 その宿にレマ・ディルーはいた。

 レマは池で育てた淡水魚や豚肉、野菜などの料理、ワイン、果物を運んできてくれた。僕はもう風呂に入って汗を洗い流した後だった。

 レマは僕に笑いかけた。

 十八くらいだろうか。

 僕に好意があるようだった。

 聞いてみた。

「恋人はいるんですか」

 レマは、いません、と答えた。

「僕と一緒にならない?」

「お仕事は?」

「狩人」

「将来性はあるんですか」

「それは……」

「男の人の夢物語にはついていけませんね」

「いつかトロルでも倒せるようになって、いい暮らしをさせてあげるよ」

「明日にでもトロルを倒してください」

「じゃあ、待ってて。一生懸命戦いの腕を磨くから」

「アステルさんは戦士なんですね。狩人は、戦士に決まってるけど」

「そうだよ」

「聖職者と組まないとだめでしょう」

「そうだね。その辺も考えないといけない」

つづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ