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四十七 二日目の酒
アステルとシルヴァはクライトに相談する。
酒に酔ってクライトの家の二階の布団に収まると、大変深い幸せに満たされ、これからの人生はうまくいくし、悪霊に憑かれたような自分の精神的問題も消えていくような気がした。
まずはレマとの結婚だ。愛の営みって、どんなに素晴らしいんだろう……
そう思いながら眠りに落ちた。
二日目にはワインを飲んだ。
大変おいしく、ワインの渋が血管をめぐって体じゅうに染み渡るかのようだった。
つまみは鴨のローストや干し肉、サラダ、川海老の唐揚げなど。
二日目ともなると酒量は減ったが、酒はおいしく飲めた。
僕は言った。
「クライト、人間は人生を生きていくうちに運命が良くなっていくものかな」
「良くなるでしょう。アステルなら大丈夫。人間は苦悩の中を抜けて成長していくものだそうですよ」
「そうなんだ」
シルヴァが言った。
「クライト、俺の妖精族と人間のハーフっていう難しい立場は、どうすればいい」
クライトは難しい笑いを浮かべて答えた。
「シルヴァの悩みは深いと思うから、うかつなことは言えませんね」
つづく




