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四十五 トロルを狩る計画

アステル達はトロルを狩る計画を練るが、恐ろしいトロルを狩る話は本当にはならないようだった。

 僕らは親子にお別れを言い、出発した。

 さっき、娘は憧れのまなざしでクライトを見ていた。

 シルヴァもクライトもいい男だ。僕だけが十人並なのである。

 女に憧れられるってどんなだろう。さぞ気分がいいんだろうなあ……と僕は思った。

 クライトは言った。

「アステルはレマと結婚するんだよね?」

「うん」

「家はいいよ。自分の家ってすばらしいものだよ」

「小さい家だよね?」

「うん。金がないから小さい家しか買えなかった。でも、住み心地はいいんだ」

「そこにイザベルが一人で住んでいるわけだ」

 四日間歩いて、ニウダの街の空き地に戻った。

 シルヴァとミルマンさんが待っていた。

 シルヴァは言った。

「退屈したぜ。やっぱりお前たちがいないとつまらないな」

 クライトは答える。

「そんなに僕らは楽しい人間ですか」

「かなり面白いぞ?」

「よかった」


 僕らはトロルを狩る計画を立てようとした。

 しかし、トロルの住処は歩いて十日と遠く、何より僕らの戦闘能力が欠けていた。

 シルヴァは言った。

「トロルにしてみりゃ、ニウダくんだりから狩人が自分らを殺しに来るのは迷惑な話だと思うぜ」

 僕は応じる。

「でも、トロルは人を食うんだ。倒さなきゃ人間の未来はない」

「お前、まだそんな強い狩人じゃないだろ」

「そうだけど……」

つづく

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