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三十九 禁句
世の中には言ってはならないことがあるということをアステルは知るのだった。
僕はクライトに今起こったことを話した。
クライトは答えた。
「神の目? 知ってるよ。でもそのことを話すのはまずい」
ミルマンさんは無言だった。
シルヴァは言った。
「俺でも神の目の話題は御免だな。何しろ絶対者の話題だからな。しーっ」
そう言ってシルヴァは口の前に指を立てた。
絶対者と呼ばれるものについて、僕は何も知らなかったのだ。
皆が声を潜めて、秘術めいて生活している。
きっと、「神の目」などという言葉を一生口にしない人もいるだろう。
何だかお腹が空いた。
僕らは武器屋の隣の食料品店に行って食料を調達し、狩りに出かけた。
洞窟の前にハーピーを狩りに行った。
ハーピーからは羽根が取れるが、これは「汚い」と敬遠され、産業には用いられない。
肉もまずいそうである。
もう僕らはハーピーすら容易に倒せるようになっていた。
これならトロルだって……
つづく




