二十八 首
アステル達はオーガの首を狩猟局に持ち帰る。そして同伴者をつけてもらうことになった。
僕らは街道を戻り、ニウダの町に着いた。
狩猟局に行って事情を説明すると、係はオーガの首を両手で抱えながらこう言った。
「たしかにこういう大きな首は持ち帰るのが大変ですからね。わかりました。同伴者を付けましょう。……おい、ラベルノ」
係は奥の部屋にそう呼びかけた。
「何でしょう」
「ミルマンさんを夕方五時に宿屋バルザへ。アステル・マルメさんのご一行のところへ」
「わかりました。伝えてきます」
ラベルノと呼ばれた男は建物を出ていった。
「ミルマンさんという方を同伴に付けます。料金は一日三千リント。彼は槍と短剣が使えます」
クライトが言った。
「それは頼もしい」
シルヴァが言った。
「三千リントも取るのか」
「規則ですので」
はやる心を抑えて、レマのいる宿屋バルザに踏み込んだ。
僕らはいつもどおりぬるま湯で足を洗ってもらった。
レマは言った。
「みなさんどんどん戦士の顔になっていきますね」
シルヴァが反抗するように言う。
「そりゃ、毎日危険な仕事をしてんだ。戦士の顔にもなるだろう」
「ごめんなさい。言い方がまずかったかしら……」
僕は言った。
「いいんだ、レマ。僕らが戦いに熟練してきたのは事実だし」
「今日は何を召し上がりますか」
「そうだね。ナマズのスープと、カニのフライ、それからポークソテー。あとは見つくろって」
「アステルさんたちもお金持ちになってきたんですね」
つづく




