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二十七 オーガ
ハーピーは現れなかったが、林の中から一体のオーガが現れる。
そのかわり、洞窟の入り口の横の林からオーガが現れた。
オーガは体長が僕らの一・五倍くらいあり、手には大きな棍棒を持っていた。
オーガは恐ろしい声を上げて僕らに迫ってきた。
オーガの振り下ろす棍棒が僕の盾を直撃し、腕に痛みが走る。こんな大きな棍棒を受け止めると盾があっても痛い。
しかし、シルヴァの剣が棍棒を一刀両断した。
オーガは棍棒を投げ捨て、僕につかみかかりに来た。
その時シルヴァは呪文を唱えた。
「かまどの火を燃やす炎の精霊よ、ここに現れて私の敵を燃やせ」
すると剣を左手に持ったシルヴァの右手から炎が出て、オーガの上半身を包んだ。
グアー、という大きな声を上げてオーガは苦しみにのたうつ。
僕とクライトはその隙にオーガの頭と胴にそれぞれメイスと斧の一撃をお見舞いした。
オーガはそのまま死んでいった。
僕は言った。
「オーガの首って大きいね」
クライトが応じる。
「こんな大きいのを持っていくのか」
「大きい相手を倒すようになると、狩猟局から同伴者を付けられて、死亡確認を取るようになるみたいだけど」
「そろそろそういうのを頼んでみようか」
「そうだね」
つづく




