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十七 シルヴァの悩み
シルヴァは深い悩みを抱えていた。
シルヴァは言った。
「あなたたちもペンダントをもらいにきたのですか」
クライトは答える。
「そうです。ご迷惑でしょうか?」
「母様はペンダントに魔力を込める作業でお疲れなんだ。あまり人間にこの森に来てもらいたくはない」
僕は言った。
「君だって半分人間の血を引いているんじゃないか」
「俺はこの森を捨てた親父が嫌いなんだ。この自分に流れている人間の血も嫌いだ」
クライトは言う。
「それじゃ、悲しいじゃないですか。自分を嫌悪するのは良くない」
「俺は親父を殺したっていいと思ってるんだ。俺は妖精と人間のハーフだから居場所もないし」
ベルラは驚いて言った。
「シルヴァ、何てことを言うんです」
僕は言った。
「居場所がないなら僕らと一緒に狩りをしないか? 怪物どもは妖精族にとっても敵なんだろう」
「それは悪くないな。コボルドやゴブリンの頭をハンマーで殴って砕くのも悪くはない」
ベルラは「シルヴァ……」と心配するような声を出して、両手を胸の前で組み合わせた。
つづく




