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十六 シルヴァ
野草茶を飲んでいると、女王の息子が現れる。
僕らは家に入った。中には青い壷や花瓶が置かれていた。花瓶には何かの花が挿してある。
僕らが椅子に座ると、ベルラはかまどからやかんを下ろし、野草茶を湯呑みについでくれた。
僕は訊いた。
「ベルラさんは結婚されてないんですか」
「結婚していました。でも夫は人間族で、私とはそりが合わなかったのかしらね、出て行ってしまいました」
ベルラは悲しそうな顔をした。
「つらいこと思い出させてしまってすみませんでした」
「いいえ、いいんです」
妖精がテーブルに座りながら言った。
「女王様には息子さんがいるんです。でも、人間でも妖精族でもないハーフだから、居場所がないみたい」
クライトは言った。
「その人はどこにいるんですか」
その時、扉が開いた。そして女王と同じく黄緑色の髪をした少年が入ってきた。
「母さん、芋を掘ってきた」
「ありがとう。そこに置いておいて」
妖精は言った。
「彼が女王様の息子さんのシルヴァ」
シルヴァは「よろしく」と言った。
つづく




