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十二 希望
僕らは町で買い物をする。
僕らは武器屋に行った。
クライトは盾を買った。
「盾があるとないとじゃ大違いだね」
「鎧も買う?」
「動きにくくなるよ」
その後、食料品店に行ってパン、ベーコン、りんご、ワインを調達した。店の裏手で水筒に水も汲んだ。
店主は言った。
「暗い時代だよ。昨日も街道でコボルドに殺された人がいたそうだ。だから君達狩人が、この世界から怪物を根絶してくれればいい。頑張ってくれ」
今朝、僕は絶望していた。
でも、持っていた本に書いてあった。努力に値する目標や夢があれば困難を乗り越えられると。
クライトは言った。
「正直なところを言うと、僕自身神が信じられなくなることがある」
「神官がそんなことでいいの?」
「でも、本当なんだ。だけど君の言うとおり、目標や夢があれば希望を持つことができる」
「クライトの夢は?」
「やっぱり、イザベルと結婚することかな」
「僕もそうだ。宿屋のレマと結婚したい」
「僕らはずっと狩人を続けるのかな。こういう怪我をするかもしれない仕事を」
「何でも一つの仕事を続けていくのがいいだろう」
つづく




