02∮初恋
身の丈に合わない
恋をしていたのだと
気付くにはもう少し
時間が必要なの
衝動的に芽吹いた
あなたへの初恋は
生まれた瞬間から
摘み取られる未来しか無かった
それでもよかったと
背伸びして詰め寄る
冷たくしてくれないのなら
振り向いて欲しかっただけ
際限無い想いに
疲れ果てそうになっても
あなたが笑うだけで
諦められなくなる自分がいた
恋したことは間違い?
追いかけるのは過ち?
報われないことしか知らない
わたしは苦しくなった
どこまでもあなたは
憎めない存在
だから好きなままで
嫌いとは言えない
早く解き放って
早く解き放たれたい
自分で動き出せないのに
終わらせる術を探した
もしあなた以上に
想える人を見つけたら
きっと楽になれる筈なのに
そんな日はきっと来なくて
・・・来たの、と 囁いてみた
(C)Aoi Tact
一途を手放したい初恋の詩です。
最後の一言は、本当に出会えたのか強がりなのか、ご想像のままに。