4話 お着替え
「ただいまー」
あっお母さん帰ってきた
俺はいそいで玄関に行った
「あっ、お帰り」
「ほら、白ちゃんに必要なもの買ってきたわよ」
母さんが色々たっぷり入った紙袋を差し出してきた
もしかしてこれ、
「全部下着...?」
「ええ、そうよ」
「こんないらないでしょ」
「女の子は沢山必要なのよ、さぁ着替えて頂戴」
「うっ、うん...」
もうヤケクソだ
着るしかないか...
「あっ、このワンピース着といてね」
「なにこれ!?」
「安かったからつい買ってきちゃったわ♪サイズは多分平気よ」
「こんなの着たら変態と思われるでしょ」
「あら、女の子が着てなにか問題あるのかしら?」
「え、うぅ...ないです...」
「さぁさっさと着てきて」
「はーい」
俺は二階へ向かった
正直着たくないのだが...
「お兄ちゃんが着るの手伝おうか!」
「うっさい!下に戻ってて!!」
油断も隙もない
ううむ、パンツははけた
ボクサーパンツと違って解放感が無いから
密着感が凄いね
なんか守られてるって感じ
「なんかパンツだけはいてると変態みたいだな...」
あと色とか柄は意外に地味な感じでよかった
真っ白だね
んで、問題はブラだ
この無駄な脂肪の塊をどうにかしなければいけない
「付け方が...分らない」
逆に分ったら即変態ですな
とりあえず胸にかぶせるようにして付けてみる
「ん、なんか苦しい」
締め付け感が凄い
慣れれば大丈夫なのかな
「ホックが、付けにくい...」
あーなんだこれ
不器用な俺には難易度高すぎるぞ
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「はぁーやっと付けられた」
なんだかんだ10分ぐらいかかっちゃったな
あとはこの白いワンピースだな
てか全身真っ白だな
髪も白だし
やべ、名前も白だった
はたから見たら白大好き人間だな
ワンピースは問題なく着れた
上から被って着るんだね
俺は鏡を見ながら言った
「あぁ...完璧な女の子じゃないか」
あ、誰か階段上がって来た
「白ちゃーん、着替えたかしらー?」
「う、うん」
ガチャ
母さんが入ってきた
しかも兄貴と
「あら!かっわいいー!!」
「ふぉぉぉ!!!可愛いぞぉぉぉ!!!!!」
「そ、そうかな、ははは」
「母さん、白をお持ち帰りしてもよろしいですか?」
なんてこと言うんだ兄貴
「お父さんに言いなさい」
「俺、白と結婚する!」
「なんてこと言ってんだ、母さんと兄貴!」
「白が可愛い過ぎるからいけないんだ」
「そうね、どんな男もイチコロだわ」
「もう、着替えていいかな」
「「だめ」」
「マジですか...」
すると玄関の方から声が聞こえてきた
「帰ったぞー」
父さんだ
助けを求めよう