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声にならない想いを乗せて  作者: 暦海


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文化祭

「――さて、説明はこれくらいにして……なにか、出し物の希望はあるかな?」

「はいはーい! あたし、メイド喫茶やりたーい!」

「それってちょっとベタすぎない? 私はやっぱお化け屋敷かな」

「いや、それもベタじゃね?」

「あははっ、確かに」



 それから、数日経て。

 放課後、ホームルームにて和気藹々と言葉が飛び交う二年E組の教室。今から数週間後、11月中旬に催される文化祭の出し物に関するやり取りで。……うん、なんだか良いなぁ、こういうの。





「――そっか、新里にいざとのクラスはお化け屋敷と屋台……うん、楽しそう! それで、新里はどっちを……まあ、屋台だよね。料理上手いし、新里」

【あっ、ありがとうございます斎宮さいみやさん。はい、僕は屋台を希望しなんとか通りました。尤も、クラスメイトからはお化け屋敷をやってほしいという声が多かったのですが】

「……へぇ、そうなんだ。絶対、屋台の方が向いてると思うんだけど……なんで?」

【はい、皆さんが言うには、どうやら僕に座敷わらしを演じてほしいとのことで――】

「えっ、それはめっちゃ見たい!! あさいーちゃんめっちゃ見たい!!」

「ええっ!?」



 それから、数十分後。

 そう、目を輝かせ告げる斎宮さん。……えっ、見たいの? 僕の座敷わらし。あと、あさいーちゃんということは女の子の方なんですね……まあ、どっちでもいいけども。


 ともあれ、僕らがいるのは例によって空き教室――本日は出し物と役職の決定だけで、準備は明日からなので本日はこうして斎宮さんと過ごしているわけで。



【ところで、斎宮さんのクラスはどのようなことをなさるのですか?】


 ともあれ、こちらからも尋ねてみる。すると、どうしてか少し顔を逸らす斎宮さん。心做しか、その綺麗な頬がほんのり染まっている気が……えっと、どうしたのだろ――


「……その、実は、平安時代の貴族世界をコンセプトとした和風喫茶? みたいなのをすることになって……それで、あたしも十二単じゅうにひとえみたいな衣服ふくを着て接客することに――」

【えっ、十二単着るんですか斎宮さん!? 清楚で綺麗な斎宮さんにとても良く似合うと思います! いやー楽しみだなぁ】

「……へっ? あ、えっと……うん、それなら頑張ってみようかな……えへへっ」


 すると、顔を逸らしままながらも微笑み告げる斎宮さん。心做しか、さっきよりも頬が染まっている気もするけど……ともあれ、なんだか嬉しそうなので僕も嬉しいです。



「あっ、ちなみに巧霧たくむ束帯そくたいみたいな服装を――」

【ほんとですか!? うわーすっごい見たい!】

「なんかあたしの時よりリアクション良くない!?」


 


 


 

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