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伯爵令嬢は「溺愛」を望んでいない

作者: 久遠れん

 クラウディアは悩んでいた。

 幼馴染のユルゲンがあまりに彼女を溺愛してくるからだ。


 ユルゲンはクラウディアの婚約者でもなんでもない。ただの幼馴染に過ぎない。

 それなのに、彼女に婚約者候補が上がれば相手に嫌がらせをして婚約を取り下げさせ、クラウディアは自分のもののように振る舞う。


 幼い頃はそれが可笑しなことだと思わなかった。

 ただ、貴族学園に入学して、周りを見渡した時に「あれ? もしかして可笑しいのでは?」と気づいたのだ。


 ユルゲンはクラウディアに執着している。それなのに、彼女の婚約者ではないのは、ひとえに父親の方針だった。


『クラウディアには最高の縁談を』


 そういって憚らない親馬鹿の父親は、伯爵令息であるユルゲンではクラウディアの婚約者にはふさわしくないと考えている。


 家の格が伯爵家同士で釣り合っていること、またクラウディアの父親が事業で成功し、商家を中心に莫大な影響力を持っていることで、度重なるユルゲンからの婚約要請を追い払っている状態だった。


(お父様がユルゲンを止めてくれている間に、きちんとした婚約者を見つけないと……!)


 目下の悩みはそれだった。


 ユルゲンのことは嫌いではないのだが、彼の傍にいれば自分がダメ人間になる自覚がある。

 彼はクラウディアにナイフやフォークすら持たせず、手ずから食べさせようとするほどに彼女を偏愛しているから。


「私は真っ当な人間になるのよ……!」


 今まで散々ユルゲンに甘やかされてきたが、貴族学園でできた友人に一言ズバリ「貴女たちの関係、おかしいわよ?」と言われて目が覚めたのだ。


 もう荷物をユルゲンに持たせることもしないし、エスコートだって頼まない。

 食事を食べさせてもらうなんて論外で、ドレスを決めてもらったりしないし、贈り物だって受け取らないと決めた。


 態度を豹変させたクラウディアに、ユルゲンは戸惑った様子だった。

 だが「気が済むようにすればいいよ」とにこにこと笑っているあたり、長続きしないと思っているのだろう。


(うーん、でも、男子生徒はユルゲンが近づけさせないし、女子生徒にも最近遠巻きにされているし、真人間になるにはなにをしたらいいのかしら……!)


 ユルゲンを遠ざけて、はい、解決。とはならないとクラウディアもわかっている。


 頭を悩ませながら、放課後の学園を散歩していた彼女は、注意散漫だった。

 いや、注意していたとして、それを躱せたかは怪しくはあるのだが。


「っ?!」


 ざばぁ、と頭の上から水が降ってきた。ずぶ濡れになって唖然と立ち尽くすクラウディアにくすくすと悪意のこもった女子生徒の笑い声が届く。


(水魔法? 普通の水?)


 疑問に思って頭上を見上げる。学園の窓から身を乗り出していた女子生徒が、慌てた様子で窓を閉めて去って行った。

 最近、クラウディアに嫌がらせをしてくる生徒だ。


 となると、おそらく水魔法だ。貴族学園で習う基礎の魔法。

 空中の水分を集めて、まとめて降らせるもの。


 ずぶ濡れになってクラウディアはため息を吐き出した。

 ユルゲンの傍を離れるようになって、こういう嫌がらせは多々経験した。今まで彼に守られていたことを痛感させられる。


(でも、私は絶対にまともな人間になるんだから……!)


 どんな嫌がらせをされても、めげるつもりはない。例え濡れ鼠になっても、教科書が消えても、ドレスが変色しても。

 ユルゲンから離れて真っ当な人生を歩むのだ。


「一体どうしたんだ?」


 固く拳を握りしめたクラウディアに声がかかる。

 驚いたような声音は、聞き覚えがあった。シュトライト公爵令息のアクセルだ。

 廊下の反対から歩いてきたらしい彼の言葉に、へにゃりとクラウディアは眉を寄せる。


「少し、水浴びをしておりまして」

「……こんな寒い時期にか?」

「はい」


 強がりを口にする彼女の肩に、駆け寄ってきたアクセルが脱いだ上着をかける。

 まだ彼の温かみが残っている制服の裾をぎゅっと握りしめて、礼を口にした。


「ありがとうございます、アクセル様」

「これくらいなんてことはない」


 上から下まで水浸しのクラウディアを見て、アクセルは浅く息を吐いた。背中に手をまわされる。


「話を聞こう。こちらへ」


 流れるようなエスコートに、ぱちりと瞬きをした。

 ユルゲン以外にエスコートをされるのは初めてだなぁ、とのんきに考えながら。






 貴族学園の寮は異性の入室は禁止だ。

 なので、アクセルはクラウディアを一度女子寮の自室に返した。


 異性が入室しても大丈夫な応接室で待っている、と告げられて、主人が濡れ鼠で帰ってきたことに慌てたメイドによって、すぐに風呂に入った。髪を乾かし、身なりを整えて応接室を訪れるのに、約一時間半がかかった。


 その間、応接室に置かれている書籍を読んで時間を潰していたらしいアクセルが、入室したクラウディアに気づいて立ち上がった。


「紅茶を用意させた。座ってくれ」


 促されて、アクセルの横に腰を下ろす。

 ぎょっとした様子で少し距離をとった彼に、クラウディアはきょとんと瞬きをした。そして、一拍おいて自身の失態を悟る。


「す、すみません!」


 慌てて立ち上がり向かいに座りなおした。ユルゲンが隣に座らないとうるさいので、つい癖がでた。

 この調子で本当に真人間になれるのか。肩を落としたクラウディアに、咳払いを一つしてアクセルが問いかける。


「虐められていないか?」

「え? そんなことはないです」


 思わぬ問いかけに首を傾げた彼女に、アクセルは真剣な面差しで問いを重ねる。


「水をかけられたのに? 他にも色々と被害にあっているようだが」

「ええっと」


 確かに教科書はなくなったし、ドレスは変色していたし、食事のために食堂に行けばこそこそと嫌みを言われる。

 けれど、果たしてそれは『虐め』にあたるのか。クラウディアは判断に困ってしまう。

 さすがに『嫌がらせ』だとはわかるのだけれど。


「……君がそういうなら、それでいいが。困ったことがあるなら力になる」

「!」


 その申し出に彼女は顔を輝かせた。ユルゲンのせいで交友関係が浅いクラウディアにとって、願ってもない申し出だ。


「どうか! お友達になっていただけませんか!!」


 前のめりになって口にした彼女の言葉に、ぱち、とアクセルが瞬きをした。そして。


「ふ、はは! お友達、か」


 心底可笑しそうに笑う様子に、ダメだったか、と肩を落とす。

 だが、一通り笑って満足したらしいアクセルはにっと笑って了承の言葉を吐き出した。


「いいだろう、まずは『お友達』からだな」

「はいっ」


 その言葉に含みがあることに、クラウディアは気づかなかったけれど。




▽▲▽▲▽




 気づいたら視線で追いかけていた。


 ふわふわとした胡桃色の髪をした、おっとりとした令嬢。

 いつも騎士のように傍に侍っている男が目障りではあったが、彼女自身はとても愛らしいと思った。


 きっかけがなんだったのか、もうよく覚えていない。

 小動物のようにちょろちょろと動き回る姿が面白くて、最初は観察しているだけのつもりだった。


 それが、気づいたら視線で追っていて、ユルゲンという男に睨まれる日々に変わっていった。

 二人は幼馴染なのだという。ならば、婚約者でもあるのだろう。勝手にそう思っていた。


 だが、どうやらそれが間違いだったと気づいたのは、彼女――クラウディアの父親がアクセルに彼女の婚約者として打診をしてきたときだった。


 伯爵令嬢の彼女に、公爵令息のアクセル。釣り合いがとれているとはいいがたい。

 だが、クラウディアの父は事業で成功したことで莫大な財産を有しており、商家を中心に影響力も絶大、ここ数年で政治への発言力も持つようになっていた。


 身内に取り込んで損はない。アクセルの父親はそう判断したのだろう。

 だから、彼の元へ婚約の打診が舞い込んだ。


 書状をみたとき、笑ったものだ。

 ユルゲンが大事に大事に囲っているお姫様が、自身の手の届くところにいる。それがおかしくてたまらなかった。


 その頃には、彼女に向ける淡い想いも自覚していたから、渡りに船でもあった。

 とはいえ、婚約者になるとしても、クラウディアの周囲からユルゲンを排除しなければならない。


 どうしたものかと悩むアクセルに、幼馴染の侯爵令嬢が名乗り出た。

 マリーという名のアクセルの古なじみは「実家の事業に融資してくれるなら、あの子にちょっときついことをいってもいい」と口にしたのだ。


 利害が一致した。だから、取引をした。


 クラウディアに近づいたマリーは友人の地位を得て、ユルゲンとの関係に疑問を呈した。「ちょっと距離が近すぎないかしら?」「彼、婚約者ではないのよね?」「このままだと、ダメ人間になってしまうわよ」そんなことを折をみて伝えたのだという。


 作戦は成功。

 クラウディアはユルゲンから距離をとるようになった。

 だが、ここで予想外に邪魔をしてきたのが、今までユルゲンに懸想していた令嬢たちだ。


 彼女たちはクラウディアがユルゲンから離れたのをいいことに、嫌がらせを始めた。

 マリーも「予想できなかったわ。ごめんなさい」と眉を顰めて、クラウディアが被害にあった嫌がらせの数々をアクセルに報告した。


(ユルゲンのやつ、顔だけはいいからな)


 ため息を吐きつつ、いままで距離を詰めるタイミングをうかがっていた身としてはちょうどよくもあった。

 ユルゲンの代わりにクラウディアを守りたいと思った。


 嫌がらせをしている令嬢たちの調査はマリーに頼んだ。

 その一方で、結果が出るまでは彼女の傍で守るために動こうと決めた。


 だが、アクセルがクラウディアに声をかける前に、彼女は頭から水をかぶせられてしまったのだ。

 失態だ、と内心で舌打ちをしつつ、彼女を丁重に扱った。


 ユルゲンのせいで異性との距離感がおかしいクラウディアはすぐにアクセルに懐いた。

 『お友達』と言われたときは思わず笑ってしまったが、その素直さが愛おしい。


 そして、少しずつ距離を詰めたアクセルは、学園で開かれるパーティーでクラウディアをエスコートする権利を得た。




▽▲▽▲▽




 学園で開かれるパーティーを前に、アクセルのほうから「よければエスコートをさせてほしい」と言われたとき、クラウディアは少し驚いた。


 『お友達』として過ごした僅かな期間で、彼がいかにモテるかを知っていたからだ。

 アクセルの傍にいると、他の女子生徒からちょっかいを出されることもなくなった。


 信頼を寄せる友達のマリーもまた「アクセルはいい人よ」と口を添えるので、クラウディアは彼を好意的に思っている。


 一度、ユルゲンには「あまり近寄らないほうがいい。身分が違う。遊ばれて終わりだ」なんて心無いことを言われたけれど「お友達に対してそんなことをいわないで!」とクラウディアが怒ると「そうか、友達なのか」となぜか機嫌をよくしていた。


 パーティーのエスコートの相手を探していた時、気は進まないけれどいつも通りユルゲンに頼むしかないのか、とクラウディアは諦めていた。

 そんな彼女に手を差し出したのがアクセルだ。クラウディアは喜んで「はい」と応じた。


 そしてパーティー当日。

 アクセルから贈られた花の髪飾りに、新しく新調した桃色のドレスを身にまとって、エスコートされて会場に入った。


 会場に入ってすぐ、アクセルは人に囲まれた。さすがは公爵令息といえる。

 そつなく挨拶を交わす彼の隣で微笑み続ける。少しだけ会話を向けられれば当たり障りのないように答えた。こういうのは得意だ。

 

 アクセルに挨拶する人が少し落ち着いた頃、ユルゲンが信じられない、という顔で二人に近づいてきた。


「クラウディア! どうしてそんな男のエスコートを受けているんだ! 僕のエスコートを断ったから、実家の用事かと思っていたのに……!!」


 わなわなと口元を震わせているユルゲンに、クラウディアは浅く息を吐き出した。ある程度予想していた展開だ。


「私、いいましたよ。貴方からは卒業する、と」

「どうして! いままで仲良くやってきたじゃないか……!」


 震える声でいまにもつかみかかりそうな迫力のユルゲンに、アクセルが眉を潜める。


「俺も聞きたいな。クラウディアを大切に思うなら、どうして取り巻きに彼女の嫌がらせをさせた」

「っ」

「どういうことですか?」


 アクセルの言葉に息を飲んだユルゲンを見て、クラウディアは疑問を呈する。

 彼女の問いかけに、アクセルは浅く息を吐いた。


「マリーが調べたんだが、君に嫌がらせをしていた令嬢たちはユルゲンの取り巻きだった。少し絞ったところ、指示されていたのだ、と泣いて言い訳をした」

「え?」


 信じられない気持ちでクラウディアがユルゲンを見上げると、彼は顔を真っ赤にしていた。


「そんなのはでたらめだ!」

「証拠が必要か? それなら」


 すっとアクセルが視線を滑らせる。三人の会話に興味津々だった生徒たちが、一斉に視線をそらした。

 それらの人影の奥から、哀れにも怯えた子兎のように体を震わせた三人の令嬢が進み出る。


「君たち……!」

「わ、わたくしたちは! ユルゲン様のご指示で……!」

「なっ」

「クラウディア様に思うところがあったわけではありません!!」

「ただ、ユルゲン様に遊んでいただきたくて……っ」


 必死に言い募る様子から、嘘だとは思えなかった。

 クラウディアが再びユルゲンを見上げると、彼は言い訳を探しているのか視線をせわしなく動かしている。

 余裕をもった態度のユルゲンしか知らないクラウディアには、その様子が新鮮に思えた。


「取り巻きの令嬢を使って嫌がらせをすれば、クラウディアが泣きついてくると思っていたんだろう」


 アクセルの冷たい声が響く。ひそひそと生徒たちが「そんな陰湿なことを?」「でも話の筋は通る」「ユルゲン様はクラウディア嬢に執着されているから」と好き勝手にささやきあう。


 逃げ場はない、そう悟ったのかユルゲンが開き直った。


「ああ、そうだ! クラウディアは僕のものだ。僕のものを好きに扱って何が悪い!」

「そんな……」


 あまりにもあまりなセリフに絶句するクラウディアの隣で、アクセルが眼光を鋭くする。


「それは『愛している』とはいわない」

「いうさ! 僕はクラウディアがいれば満足で、彼女もそうだ!」


 自信満々に言い放たれた言葉に、心がざわつく。クラウディアは自分のものだと言い張る傲慢さに、初めて彼女の中に『許せない』という感情が沸いた。


「……違います」


 自分自身で信じられないほど低い声がこぼれた。

 二人の視線を、さらにはその場にいるすべての生徒たちの視線を浴びながら、クラウディアは一歩前に進み出る。


「私は私のものです。誰のものでもありません」

「でも、クラウディアは僕がいれば満足だろう?」

「いいえ」


 きっぱりと否定したクラウディアの言葉に、ユルゲンが目を見開く。そして。


「そうか……アクセルにたぶらかされたか……それなら……」


 ユルゲンがだらりと両手を垂れた。愛する人から拒絶された哀れな男は、虚ろな目で魔法の詠唱を始める。


「下がれ! クラウディア!」

「え?」

「空間転移魔法だ!」


 いち早くユルゲンの行動の意図を察したアクセルが、クラウディアを後ろに庇う。

 ユルゲンの手元が光り、そこには別の空間から引きだした剣が握られていた。


「ちっ」


 舌打ちをしたアクセルが、こちらは詠唱を破棄して同じ魔法を使う。

 今度はアクセルの手元が光り輝いて、一本の剣が手に握られる。


「僕のものではない、クラウディアはいらない!!」

「馬鹿がっ!」


 大きく振りかぶられた剣がクラウディアを狙う。剣で防いだのはアクセルだ。

 ガキィン。

 刃物がぶつかり合う硬質な音が会場に響き、生徒たちが悲鳴を上げて逃げまどう。


「お前も殺してやる! 僕からクラウディアを奪うなんて!!」

「正気を失っているな!」


 血走った目で我武者羅に剣を振るい続けるユルゲンに、クラウディアを守りながらアクセルが応戦する。


 二度、三度。剣が交わる。刃物が打ち合う特有の音が響く空間。

 そこに、凛とした声が割り込んだ。


「止まり木の小鳥、しゃがむ子犬、動かぬ小猫! ――アレテヴ!!」


 力強い魔術の詠唱だ。

 咄嗟に声の方角を見たクラウディアの視線の先に、唯一の友達のマリーがいる。


「ぐっ」


 マリーが放った拘束魔術は的確にユルゲンをとらえた。

 腕と足を縛られ、がらりと剣を落としたユルゲンが床に倒れこむ。


「助かった、マリー」

「このくらいなら」


 ほっと息を吐いたアクセルの腕から抜け出して、クラウディアはユルゲンの前に膝をつく。


「クラウディア……!」


 縋るように見上げてくるユルゲンに、彼女はにこりと微笑んで。


「さよなら、ユルゲン」


 別れを、告げた。




▽▲▽▲▽




 パーティー会場での大騒動を経て、ユルゲンは学園を退学になった。

 伯爵令息が理不尽な理由で公爵令息を殺そうとしたのだから、当然といえば当然だ。今は教育をし直すという名目で実家に監禁されているという。


 クラウディアは父から改めてアクセルとの婚約を告げられた。

 驚いたのは彼女だけで、アクセルのほうは飄々としていたから、彼は最初から知っていたのだろう。


 マリーからも「アクセルなら大丈夫よ」と背を押されて、クラウディアは彼と婚約を結んだ。

 ただ、その時。一つだけ条件を出した。


「私をダメ人間にしないでくださいね」

「と、いうと?」


 クラウディアの出した条件にアクセルは小さく笑った。

 言いたいことは伝わっていると判断して、彼女は明るく笑う。


「もう、ユルゲンの時のような大騒ぎはごめんです」

「それは俺もだ」


 くしゃりと頭を撫でられる。ユルゲンにもよくされていたが、彼より少し乱暴だ。でも、それが心地いいと思えた。


「これからよろしくお願いします、アクセル様」

「ああ。こちらこそ」


 婚約者同士になったけれど、クラウディアがマリーとの友情を優先してアクセルをやきもきさせたのは、また別の話だ。





読んでいただき、ありがとうございます!


『伯爵令嬢は「溺愛」を望んでいない』のほうは楽しんでいただけたでしょうか?


面白い! 続きが読みたい!! と思っていただけた方は、ぜひとも


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