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ep.8 夜道
二人は夜の道をコンビニへ向かって歩いていた。
「ねぇ、殺生丸様? コンビニまで行ってなに買うの?」
「まぁ、飯とか雑誌とかな」
「えっ、さっき夕飯食べてたのに?」
コンビニ弁当らしきものを、殺生丸はつい先程食べたばかりだ。ガブリエルは不思議そうにマスク姿の男を見る。
「今から買うのは明日のぶん。オイラは明るい時間に出歩くのが苦手なんよ」
殺生丸は少年の方を見向きもせず、面倒くさそうに答えた。そんな彼を、ガブリエルは見上げた。
「どうして?」
「なるべく人に会いたくないからな……」
「ふーん。見かけによらず繊細だね」
「うるせぇ……。お前にゃ分からんだろうが、人には色々あんだよ。心の病みたいのがな」
しばらく二人の足音だけが響いたあと、ガブリエルは静かに口を開いた。
「じゃあ、僕といるのも嫌……?」
殺生丸はハッとして、一瞬立ち止まった。
こんなヤツでも、不安にさせてしまったのなら申し訳ない……。
そして、前かがみに目線を少年に合わせると
「てかお前、自分がアンドロイドってこと忘れてないよな……?」
「あ、そっか」
(おい、その反応は忘れてたのか……?)
にこやかなガブリエルとやれやれ感の強い殺生丸が、ゆっくりと夜道の向こうへ消えていく。




