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ep.6 掃除機

 部屋に散らかっていたゴミはだいたい片付けられ、ようやくリビングと呼べる状態になっていた。


「ふぅ、あとは掃除機もかけたいかな。ねぇ殺生丸様、掃除機ってどこにあるの?」


 一緒にゴミを纏めていた殺生丸が、上を指差した。


「2階の物置にあると思うぞ」


「じゃあ、とってきて?」


「は?」


「だって僕、物置がどこにあるか知らないもん」


「お前、アンドロイドのくせに人づかい荒いな……」


 そうして渋々2階へ上がってきた殺生丸が、物置の扉の前に到着。


「てか、ここ開けるのいつぶりだっけ……?」


 埃がフワッと舞うのも気にせず扉を開けると、何か封筒のようなものが床に落ちた。


「……?」


 殺生丸はそれを拾い上げると


「あぁ、これ。ここに置いてあったんだ……」


***


 しばらくして殺生丸がリビングに戻ってきた。


「ほらよ」


 ガブリエルへ掃除機を渡すと同時に、ポケットから何かを引っ張り出した。


「なぁ、ついでにこれも捨てといてくれ」


「手紙……?」


「昔、母親が置いていったんだ。この家を出ていく時にな」


「いいの……?」


「あぁ、もう必要ないからな」


 そう言った殺生丸の目は少し寂しそうだったが、ガブリエルは手紙を受け取ると、そっとゴミ袋に入れた。


「ねぇ殺生丸様、ひとつだけ聞いてもいい……?」


「……なんだよ」


「この掃除機、動かないよ?」


「……」







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