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ep.13 おつかいの結末

 地下室からリビングに戻ってきた殺生丸は、時計の針を確認した。


「てか、あいつ遅いなぁ。どこで油売ってんだ?」


 殺生丸が怪訝な顔をしていると、ちょうど玄関の方から「ただいまぁ」という声がして、ガブリエルが帰宅したようだった。


「えらく遅かったな? 何か見つからなかったのか?」


 リビングに入ってきたガブリエルに訊ねると、無垢なアンドロイドは「はいこれ」と言って、買ってきたものを差し出した。


「どれどれ……。ボタン電池、六角レンチ、養生テープ。おぉ、そろってるじゃん」 


 買い物袋の中身を確認した殺生丸に、「あとこれ」と言って、ガブリエルはペラっと1枚の紙を差し出した。


「なにこれ?」


「入学許可証」


「ん……? 入学……? 誰の……?」


「僕の」


「お前が……?」


「うん。理事長がくれた」


「いやいや、あなたアンドロイドですよ……?」


「そのことは秘密にしといてって」


 殺生丸はポカーンとした。百歩譲ってガブリエルが人間の不登校児と間違われたならともかく、アンドロイドと知っていてなお、入学させようとする意図が分からない……。そんなもん、スマホにランドセルを背負わせて教鞭きょうべんをとるようなものだ……。


「でも学費とかあるだろ? うちにそんな金あると思ってんの……?」


「費用は全部、免除してくれるみたい」


「ええええっ!!!?」


 殺生丸はもう一度、入学許可証をガン見した。そこに明記されている聖隷小学校……、この地域では有名な私立の学校で費用も高額のはずだ……。


(いくらなんでも、出来すぎてる……。そんなにうまい話があるか……?)


「だけど、ひとつだけ条件があって……」


「条件……? そりゃそうだ……。なにか裏があるに決まってる……」


 殺生丸は固唾を飲んだ……。条件とは果たして……。


「ちゃんと保護者の許可もらって、だって」


「そんなことかよ!!!」








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