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詩*日常から*

野菜室

作者: a i o


ミニトマト/


へたをプチン、と

ひねり取ると

青い匂いが漂う仕組み







ブロッコリー/


森という字を体現するのは

わたしの世界で

あなたしかいませんでした


森を刻んで

お湯にほうり込んだ

小さな木 木 木







玉ねぎ/


キッチンの

白い明かりが

透けるくらいに

うすくどこまでもうすく

スライスして

さらした水のなか


なぜこんなに


清らかで

無防備で

わたしの前にあるの

泣きたくなる

がさがさの心で







ゴーヤー/


縦半分に切ると

船のようなかたちで

詰まったふわふわのわたのような種を

スプーンで掬って

窪みがみえると

ますます船のようで


ひょい、と 飛び乗って

触れた表面の

でこぼこ

いがいが

でも尖ってなんてなくて


ゆらゆら 不安定

恥ずかしがり

だけどきっと

あらゆる風を味方につけて

勇ましく愛らしく

どんな波も

乗りこえていくの

きっと 乗りこえていくの









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― 新着の感想 ―
これは素敵なシェフ(主婦?)の作品 ⭐︎五つ入れさせて頂きました 全部良かったけど、中でも ブロッコリー/ 森という字を体現するのは わたしの世界で あなたしかいませんでした のところが、特に…
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