表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/46

ルイズの過去

 私はルイズ・ファーレンガルト、10歳。ファーレンガルト王国の第一王女です。お父様はとても凄い人だけど、たまにウザい。お母様はとても優しく、世界で一番大好きな人。そんなお母様と今は一緒に街に買い物をしてるの。

 「お母様、お母様!コレ!コレ欲しいわ!可愛い服!」

 「はいはい。買ってあげるから、落ち着きなさい。」

 ルイズは久しぶりに母であるルミナ・ファーレンガルト、王国の王妃と一緒に買い物ができる事にはしゃいでいた。

 「お母様、お母様!次はコレよ!その次はこれで、次はー・・・。」

 「聞いてないわねー。はぁー、王女として、もっと厳しく育てるべきかしら?」

 「!?ご、ごめんなさい、お母様!だから、怒らないで!」

 「・・・ふふ。冗談よ、こんなことで怒らないわよ。」

 「もぉー。ちょっと本気だったの分かってるよ、お母様?」

 「あら?うふふふ。」


 ルイズとルミナは買い物を満足するまで堪能し、王城に帰る帰路の途中に、盗賊に出会ってしまった。しかし、流石は王家を守る騎士達である。危なげなく盗賊達を捕縛し、刑務所に連行するために両足以外を拘束した。

 「お母様。この人達は、なんで私達を襲ってきたの?」

 「うーん、たぶんだけどね、お金に困ってたのよ。働けないから奪い、生活するしかないのよ。」

 「・・・かわいそうです。救う方法はないのですか?」

 「そうね。罪をきちんと償えば、働けるようになって、良い生活ができるようになれるかもね?」

 「それじゃあ、ちゃんと罪を償えるように応援してくるね?お母様!」

 「あ!待ちなさい!危ないわ!」

 ルミナが止めるより先に馬車からルイズが出て、盗賊達の方に走って行ってしまった。

 「あの、盗賊さん!」

 「・・・あ?なんだ、このクソガキ?」

 「私はルイズよ!・・・これから大変だと思うけど罪を償えば、良い生活ができるようになるらしいわ!だから、頑張って!」

 「は?何言ってんだ?俺達はどうせ処刑されるんだよ!そんな未来なんかねーよ!死ねや!クソガキ!」

 盗賊はルイズの言葉に激怒し、右足から隠しナイフが射出され、ルイズを襲った。騎士達は出発の準備で人数を割かれて、警備が手薄になっていたのもあり、間に合わなかった。

 「ルイズーー!!!」

 ナイフが刺さる前に、ルイズの前に出たルミナが庇い、代わりにルミナにナイフが刺さってしまった。

 「お、お母様ぁー!お母様ぁー!しっかり!しっかりしてぇー!」

 「お、お下がりください、姫様!治療します!急げ!」

 泣いているルイズを離れさせ、治療を開始した騎士達だったが、何故か治癒の魔法が効かない事態に混乱していた。

 「はははは!効くわけねーよ!そのナイフには魔毒を塗ってある。しかも、それは特別製でな?解毒方法がないんだよ!残念だったなぁ!はははは!」

 「そ・・・そんな。お母様、お母様ぁぁ!!」

 盗賊の話を聞いて、絶望し、泣き喚くルイズ。

 「る、ルイズ。泣かないで?」

 「お母様!死なないで!私を置いていかないで!」

 「ル・・・ルイズ。あなたは立派なお姫様になりなさい。私の自慢の娘として、いつまでも元気に・・・すこ・・やか・・に・・・しあわ・・・・せ・・に・・・。」

 ルイズに笑いかけながら、最後の言葉を残し、亡くなった。

 「お母様?・・・お母様!お母様ぁぁぁぁ!!!!」

 「ざーんねんだったなぁ!お前の母さんは死んだぞ?はははははは・・・・・・は?」

 盗賊はルイナの遺体の上でルイズが泣く姿を笑っていたが、その瞬間、自分の見ている世界が反転した。

 「・・・・・・・・」

 それもそのはず、盗賊の首が地面に落ちていたから。

 「・・・・・許さない。」

 盗賊を殺したのは、騎士達ではなかった。

 「・・・・・許さない。」

 ルイズの手にあるのは、血に濡れたナイフ。

 「・・・・・私は絶対・・・・・許さない。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ