殺戮の天使のルイズ
王様の頼みでドブランド帝国の偵察に向かうことになった来人達はエクスラーヴァに乗り、空の旅を満喫していた。
「これが噂の空飛ぶ乗り物ですか。実際に乗ってみると凄いですね。しかも、恐ろしく速いです。個人でこれほどの物を所有しているのであれば、お父様もお認めになるのも納得できます。」
「まぁ、凄いのはベータなんだけどね。俺、何にもしてないし。」
「いえ、マスターは私を作ったのですから、私の物はマスターの物です。」
「なんかジャイ○ンみたいなこと言ってるわね?大丈夫なの?」
「うーん、悪用しなければ問題ないだろ、たぶん。」
「それより、マスター。地上におそらく盗賊に襲われている馬車を発見しました。どうされますか?」
初めてエクスラーヴァに乗るルイズに来人達が説明も兼ねて雑談しているとベータが報告気味に伝えてきた。
「それは、もちろん助けるよ。とりあえず、エクスラーヴァを地上に降下させてから盗賊を撃退する。みんなは準備して!」
「分かったわ。勇者としては見過ごせないしね。」
「はい。しかし、最近盗賊が多いですね?何か理由があるのでしょうか?」
「・・・・・私は先に参ります。援護は要りませんので、後からゆっくりいらして下さい。」
そう言い残すとルイズはドアを開き、飛び降りていった。
「ちょっと!待って!・・・・ドアを開けて行っちゃったよ。」
「ていうか、着地はどうする気よ!?早く助けないと!ベータ!」
「いえ、瑠奈様。もう既にルイズ様は着地を完了しています。しかも、盗賊を倒していますね。この様子では、援護は確かに必要無さそうです。」
「それって、どういうこと?ルイズってそんなに強かったの?」
「いや、俺が知るわけないだろ?瑠奈こそ知らなかったのか?」
「知らないわよ・・・それより、ルイズの戦い方はヤバいわね。これは、ちょっとマズいと思うわ。」
「それって、どういう・・・・・これは。」
来人達がエクスラーヴァから見たものは、ルイズが鎌みたいな武器を振り回しながら、盗賊の首を刈っている姿だった。
「覚悟なさい。貴方達は私が・・・地獄に送って差し上げます!」
その姿はまるで、首を刈る死神か、あるいは殺戮の天使のようだった。




