占領された街へ
来人達は国王に来人が瑠奈と同じ世界から来た人間である事やこれまでの事を簡単に説明した。
「なるほどな、まだ聞きたい事がたくさんあるが緊急時であるからな。この続きは其方らの帰還した時にしよう。」
「は、はい。了解しました。」
「では、頼む。我が国を救ってくれ。」
「勇者として、当然私はやる気なんだけど、たぶん来人がいたら解決だろうし、婚約には実績もいるだろうし?ちょうど良かったかも?」
「そうですね、勇者様はともかく、私の婚約者ともなると確かに欲しいですね。頑張ってください、来人様♡」
王様はかなり王様してるのに瑠奈は勇者してる感じが全くしない。アイリーンも最初は貴族らしかったのに、どうして俺が絡むと頭がお花畑になるのかな?
「それでは、皆様。私の愛機にご乗車下さい。どうせなら派手に出陣致しましょう。ステルスは解除しますので、注目を集めることでしょう。」
「いいわね、なんか楽しそう!」
「そうですね、国民への来人様を周知させる良い機会ですね。その案でいきましょう。」
「え?派手なのは嫌なんだけど。」
「いいから、行くわよ!王様!庭借りるわよ!」
「あ、あぁ。それは構わぬが、何をするつもりだ?」
「出陣するのよ!庭からね!」
「な、なんだと!?そのような事ができるのか!」
「気になるなら、見ていなさい!ほら、ベータ出番よ!」
「承知致しました。エクスラーヴァ、起動。ステルス解除。」
混乱する王様を置いて、ベータはエクスラーヴァを出現させた。
「それでは、ご乗車下さい。すぐに発車致します。」
「じゃあ、行って来まーす!王様、また後でねー。」
「それでは、行って参ります。貴族としての務め、果たしてご覧に入れましょう。」
「行ってこようと思います。騒ぎを起こすと思いますので後始末をお願いします。本当にごめんなさい。」
そう言い残すと来人達は城の庭から浮上し、あっという間に見えなくなってしまった。
「我は夢を見ているのだろうか?しかし、紛れもなく現実であると我は知っている。どうしたものか。」
王様はとりあえず、あの不思議な乗り物が国民に目撃され、騒ぎになると言われたのでその対処を配下の者達に命令するのであった。




