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ベータが導く王都道中

 来人達はリーズベルトの頼みで王都に向かうことになったのだが王都までの移動手段が分からないまま、出発の日を迎えた。

 「なぁ、ベータ。移動手段は任せてくれって、言ってたけど街の外まで来たけど何も用意してないよな?どうするんだ?」

 ライゼクス家の皆さんの壮大な見送りを受けながら街の外まで移動した来人達は、旅の準備は出来ているものの徒歩で王都までの道を進んでいた。

 「そうですね、では、移動手段を出しましょうか。エクスラーヴァ起動。」

 ベータの腕から何か光ったと思ったら目の前に8人は乗れる様な車が出現した。

 「な、なんだこれ?車か?これに乗るの?」

 「はい、マスター。これは私の愛機エクスラーヴァです。これで王都付近まで移動します。それでは、皆様お乗りください。まもなく、発車致します。」

 「わ、分かった。確かに車の方が馬車より速いよな、絶対。」

 「そうね、この世界で車なんか使ったら反則よね。」

 「これは車と言うんですか?馬はいないのでしょうか?宇宙船とかいうのとはまた違う感じがしますが。」

 「まぁ、乗ってみたら分かるよ。さぁ、行こう。」

 来人と瑠奈は初めて見るであろうアイリーンを乗車させた。

 「いいぞ、ベータ!発進してくれ!」

 「承知しました、マスター。それでは発進します。」

 ベータはエクスラーヴァを浮かせて、発進させた。

 「・・・・・なぁ、ベータ。いきなりこの車、浮かなかったか?てか、浮きながら走行してるよな?」

 「はい、私の愛機エクスラーヴァは重力を制御し、地面と接触する事なく、どんな悪路も走破します。ちなみにこの車の設計者はマスターです。」

 「・・・・また、俺か。」

 「まぁ、来人なら作ろうとするわよね、デロ◯アンとか。」

 「まぁ、来人様が設計されたのですか!凄いですね!」

  いえ、別人です。・・・・・そう言いたい。

 「ちなみに、この車は現在ステルス中なので周りからは一切感知できないのでご安心を。」

 す、すごいな。まぁ、確かにこんな物が高速移動してたら騒ぎになるよな。そこはナイスだ、ベータ。

 「発車地点から現在20kmまで来ましたが、これまでに進路上にいた魔物や盗賊は全て無力化していますので、安全性も完璧です。」

 「お、おう。あ、安心だな!」

 進路上にいた魔物や盗賊達は、いきなり何も分からないままやられたんだろうな。・・・・なんかごめん。

 「やっぱり車は良いわねぇ。この世界、馬車が1番速いのよ?体が痛くなるし、最悪だったわよ。」

 「そうですわね。この車というものを知ってしまいますと馬車には乗りたくなくなりますわね。」

 「だよねー、やっぱり移動は車よね。私の知ってる車とは少し違うけど。」

 「そうなのですね。よろしければ勇者様のいた世界の事をもっと詳しく聞きたいです。」

 「いいわよー。それと、瑠奈でいいわよ、アイリーン。」

 「・・・・!はい、瑠奈様!」

 来人の隣では婚約者同士のガールズトークが行われていた。

 「王都付近到着まで快適なドライブをお楽しみしださい、マスター。」

 ベータの安心安全(魔物や盗賊にとっては危険)な運転のおかげでたった半日で王都近くに到着した。

 月が導く異世界道中のタイトルを少し真似させてもらいました。ごめんなさい。

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