始まりの美少女ロボット
・・・ここはどこだ、俺はなにしてたんだっけ?というかなんか体が動かないぞ?どうなっているんだ?
少年はあたりを見渡そうとしたが首が動かないので目を精一杯動かして確認した。
「あー、マスター。お目覚めになりましたか、おはようございます。どこか痛いところはありますか?ワープした直後ですのでどこか不具合があるかもしれないので確認したいのですが。」
少年が精一杯確認作業をしているとかなりの美少女が話しかけてきた。
は?マスター?俺のことか?誰のマスターだ?そういう名前?通り名?ワープ?・・・うん、訳がわからん。
「?あっ!すいません、その状態じゃあ喋れませんよね?今出しますから!」
それから美少女がパネルのようなものを操作するとバシュッという音とともに目の前の扉のようなものが開いて俺は外に出た。・・・・変な液体と共に。
「ゴホッ!ゲハッ!ゴホッ!・・・な、なんだ?この液体?」
「あー、その液体は培養液です。マスターの体に不備があったらワープ直後に死んじゃうので直接培養ポットに入ってもらいました。ごめんなさい、その状態のまま健康診断をしておりましたので気付くのが遅くなりました。」
美少女がかなりご機嫌に説明しているが少年は今の状況に混乱しており、半分も耳に入っていなかった。
「ば、培養液?そ、それよりも君は誰なんだ!?ここはどこだよ!」
少年は今の状況が理解できず、とりあえず目の前の美少女に聞くことにした。
「え?そういえばこの姿で会うのは初めてですね。では改めて自己紹介をしましょう。こほん・・・私はCVTー01。マスターが開発したロボットです。ベータと呼ばれていたことがあるのでベータとお呼びください。そして、ここは私の宇宙船・・・アドバンスドです。」