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200文字小説集 vol.2

何よりのプレゼント(200文字小説)

作者: 日下部良介

「どうしても今日中に仕上げなければならない仕事があるの」

 電話口で彼女が告げた。

 僕は電話を切って席を立った。


 誰もいない真っ暗な部屋のドアを開けて明かりをつける。

“パーン”

 いきなりクラッカーの音がはじけて紙吹雪が舞った。

「誕生日おめでとう!」

 そこには仕事をしているはずの彼女の姿が。

「仕事は?」

「ウソよ」

「えっ…」

 彼女が僕の口をふさぐ。

 そして、にっこり笑った。

 この笑顔が僕にとって、何よりのプレゼントだ。





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― 新着の感想 ―
[一言] 日下部さんの作品はいつもほんわかしていて、癒されます。 きっと作者様のやさしさがにじみ出てるんですね。
2015/10/30 06:47 退会済み
管理
[良い点] 200文字に凝縮された恋心、とても素敵に感じました。 [一言] 私もこんな「トキメキ」に憧れます。 漫画家のわたせせいぞうさんが描く軽やかで爽やかな絵が思い浮かびました。
[良い点] 大人ならではの、甘酸っぱさがありますね。 200文字の中で、それを出すのはさすがです。 [一言] 彼のために何かを……ある意味では、これも仕事かもしれないですね。 何はともあれ、こういうト…
2015/10/29 21:04 退会済み
管理
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