理想 vs 真極《2》
龍峰「まさか、タイマンになるとは思わなかったわ…」
絵理「2人がかりで倒すつもりだった? とすれば余裕だね…」
遠慮なく真極全種で全ての技を入り組ませて使う。
絵理「…他の2人も、彩夏と憂那が倒したみたい」
龍峰「何ですって!? …なっ!」
チラッと春美と志貴を見て確認する。龍峰も確認した。
「そん、な…っ。アタシの優秀な“操り人形”が…」
遂に本音が出た。龍峰は、春美と志貴を操っていた。
そのため、城井一族だけ、熾宝泉と清海に対立していたのだ。
絵理「…やっぱり操られてたか。春美と志貴は…」
照魔鏡で見破った結果は、香宇だけは龍峰が作り出した“人型幻影”だった。
龍峰「っ…! 操り人形も作り物も役立たずね! こうなったらアタシだけで世界を破滅に追い込むわ♪」
龍峰は狂い始め、そして能力を暴走させ始める。
「…この最終兵器を使うことになるなんて思わなかったけれど♪」
ズゴッと、妙に鈍く響く音がする。それと同時に、地割れが起きる。
龍峰「本気を出せば、アタシの前では全員無力よ♪」
その地割れの影響で、地からマグマが沸き起こる。瞬時にして灼熱の地獄に様変わりした。
彩夏「…姉さんと憂那に、その灼熱地獄は無意味だよ?」
彩夏は冷たい冷酷なオーラを解き放つ。灼熱の中、何事もなかったように立っている。
紗原「私は灼熱の中で暮らしてきた。だから無意味…」
何もせずとも神である憂那は、そのまま立っている。
絵理「……」
灼熱地獄に対抗すべく“冷酷凍獄”で自身の身体を包む。
龍峰「っく…! 熱さで動けない奴ばかり見てきたけれど、それもまた彼女達にとっては無意味なのね…」
だが、灼熱地獄に身を委ねている龍峰は、先程とは別格。
熱い破壊欲が全身を支配し、そして何もかもを燃やす。
絵理「…燃やせる? 私の凍獄を」
冷酷な思考が全身を支配し、何もかもを凍らせる。
この時、絵理の髪色が蒼銀になり、性格も豹変した。とてつもなく冷酷に。
絵理「全てを凍り付かせる…」
沸き上がっているマグマを凍り付かせる。しかし、龍峰の熱い破壊欲は収まらない。
龍峰「なら、その凍結を溶かすまで…!!」
マグマの力を利用して、全てを溶かそうとする。
溶かすことは出来なかったものの、中和して元に戻る。
絵理「…氷点下と灼熱じゃ、中和するのも当然か…」
そうして絵理と龍峰が闘っている最中、彩夏と憂那は、香宇の“殺欲”を壊し、そして人間へと変化させた。
まるで最初から存在していた人物だと言わんばかりに…
絵理「…たとえ理想でも、世界最強同士…。これは本当に厄介…」




