自己封印、そして…
…しかし、そうして封印作業に移ろうとしたとき、祖源支配は、自分で自分を封印した。
「な、何をして…っ!!」と言いかけた彩夏の口に人差し指を添えて黙らせ、笑顔でこう言った。
「…“チカラ”たる3人を自らの手で消してしまった今、私は生き永らえることは出来ない……。
いずれこういう日も来ると思っていた…。
貴様らに封印などされずとも、今、祖源が終わった……。自らの手で封印する」
そして、祖源支配の姿は消えた。
……こうして祖源支配が消えてから、
魔法世界の“破壊活動”
隔世境界の“隔壁異常”
この2つの事件は幕を閉じ、平常通りとなり、魔法世界も隔世境界も平和になった。
そして、過去に破壊された被害地の修復も行われ、元通りとなった。
「……これで、平和が戻った」
彩夏が、天を見上げながらそう言った。
……そして、総合系能力者13人の“色能力”は、祖源支配の消失とともに消え去り、13人は能力を失ったが、“総合能力”だけは残された。
祖源支配の最後の願いだったのだろう…。 色を無くして能力だけ残してから、逝ったようだ。
……そして、色を持ち合わせていた全員が、それぞれの暮らしへと戻っていった。
ただ、彩夏・沖城・香宇・眞雪美を除いて。
「……これで終わった訳じゃない」
彩夏が、いきなり話し始める。
「祖源支配は操られていたんだ…。誰がどうやって操ったのか知らないけど…」
実のところ、彩夏は、祖源支配の心の中に隠されていた“破壊欲”を壊したのだ。
身体的ダメージではなく、精神的ダメージで解決していたのだ。
「……」
この発言に、香宇と沖城はピンときた。
「…そんなことが出来るのは……」
………そして4人だけで、ある世界へと足を運んだ。




