神に近き存在
――柑崎サイド――
「ったく…。祖源ごときが、浮かれてンじゃねェよ…」
香宇は、右手に気を溜めこむ。
「馬鹿にするとは、いい度胸だな。この祖源一族を…!」
そうして身構える香宇に、自慢の魔核消失を披露する綾井。
周囲に散らばった『魔核』を消してみせた。
「祖源っつっても、ただ単に“古の能力”ってだけだろ?」
そう問い、香宇は、綾井に神秘幻覇“らしき”能力を見せつけた。
「アタシらに敵うワケねェだろォが……」
「ふん。勝手に言ってろ」
そして、互いに戦闘態勢に入る。
「見せてやるよ。祖源の強さをな」
香宇めがけて、綾井が走り出す。
「見せてもらうとするか…。古の能力を」
そんな綾井に無防備な香宇。 防御態勢をとらず、それに加えて相殺覚悟もしていない。
無防備な香宇に、綾井は突撃した。
……しかし、おかしなことに、綾井が倒れた。 香宇は無傷。
攻撃の瞬間を見計らって、香宇は綾井に“何か”をした。
「ぐぁっ…!! 今…何を、されたんだ……っ!?」
かすれ声でそう言う綾井に、香宇は答えた。
「祖源を超えた“何か”だよ。 オマエら祖源一族が持っている“祖源閃波”の進化系に値する、生まれつきの超能力だ…」
「くっ……! お前は…“神秘幻界”生まれ……か…?」
ここで、新しい世界の名前が明らかになった。
そしてそれは、祖源一族が生み出した世界ではなく、その祖源的な世界の中で生まれた、究極を超えし者“真極能力者”たちが住む世界。
「違ェよ…。アタシの生まれァ、神秘幻界よりも……もっと先だ」
いったいどんな世界なのか、想像もつかなかった。
そこまで話した後、香宇は、
「……ンま、いずれァ祖源ごとき潰されちまうし、大人しく潰れてろ…」
そして、あっという間に綾井を殺害した。 武器などを使わずに、素手で。
その作業には、1秒すら過ぎていなかった。
「ふぅ……。…ンじゃ、祖源世界の空間に戻っか」




