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7つの異世界  作者: 幡賀 吉紗
~祖源世界編~
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祖源を超えし者

――沖城サイド――


空間を切り裂いた張本人、麻井の前に立ちはだかる沖城。

「祖源一族を始末しないといけなくなりましたわね…」

過去に一度だけ見逃し、そして一族を生かしておいた本人、沖城。

「その節は、どうも♪ おかげでいい感じに世界が壊せたわ♪」

そんな沖城に感謝する。

「そんなことのために生かした訳じゃありませんわよ?」

紫色を失って威力が弱まったものの、見たところ彩夏のオーラよりは大きい。

相当な試練を受けてきたのだろう。オーラの威圧感が別格だった。

「あら~? あんたもノリノリだったはずよ?」

そのオーラに負けじと、麻井もオーラを放出する。

そして左手に半分以上を集中させ、一撃必殺を図った。

「あの頃の私は、人を殺すことが出来なかっただけ。だけれど、今は“全世界戦争”にまで発展している荒れた時代。だからこそ自分が殺されても構わない。そういう覚悟の元で、人を殺めることが出来るのですよ?」

そのオーラを見て、沖城は警戒し、そして防御しつつも攻撃のオーラも溜め込む。

「死に際の捨て台詞として、覚えておくわね!」

麻井が沖城に仕掛ける。

その左手の破壊力は、一瞬で摩天楼を粉々にするくらい強力。

たとえ沖城でも、それを直接的ダメージで喰らってしまっては死んでしまう。

しかし沖城は、受け身の態勢をとっていた。

「それは此方こちらの台詞ですわよ!?」

突撃してきた麻井の左手を難なくかわし、そして麻井に反撃する。

「甘いですわね。それで最強を名乗ろうなんて」

その反撃を喰らい、麻井の渾身の一撃は、不発で終わった。

「あがっ……!!」

しかし麻井は、まだくじけなかった。

「今のは、ほんの挨拶代わり! 今から少し本気出すわよ!」

そう言って麻井は立ち上がり、そして今度は全身に気を込める。

「これが防げるかしら?」

その状態で、さらに右腕の魔力が増幅する。

そしてその右腕を使い、“空間裂衝エアスプリット”で空気を切り裂いた。

その亀裂に巻き込まれると必ず死ぬ、と言われている一撃必殺。

しかし沖城は、難なく躱し、

「その程度で本気なのかしら?」

と挑発し、そしてカウンターを決めようとした。が、その時…

「油断してると、痛い目を見るわよ?」

カウンターを読まれていたようで、攻撃は通らなかった。

そして更に、沖城は“何か”に絡まり、身動きが取れない状態になってしまった。

「な、何!? これ……」

…そう。 反撃を読んでいた麻井は、沖城をバインドで拘束したのだ。

「油断しすぎてるからよ♪」

そういい、全身のオーラを右腕に集中させ、一気に腕まわりのオーラを膨れ上がらせ、爪をとがらせ、心臓めがけて一直線に振りかざす。


……しかし、殺害した手応えが無かった。

「あら……? 一体どうして…」

そう考えている時だった。

今度は逆に麻井が身動きを取れず、更には“何か”に圧されている。

「貴女のバインドなんて簡単に解けますわよ?」

沖城が気合を込め、麻井を地に伏せさせた。

彼女の持ち合わせている“神秘幻覇オブスキュア”が効いているのかもしれない。

それを使い、麻井を立てない状況にさせ、色なしの総合系で麻井に渾身の一撃を喰らわせる。

「言いましたわよね? 祖源一族を始末する、と…」

麻井はノックダウンし、そして沖城は“祖源世界”の空間に戻ってきた。



…あとは、綾井と更幻、そして祖源支配だけ。


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