条件は揃わずとも
まず、路井と曽江川が、麻井めがけて突撃した。
「お前ら祖源一族は、ぜってー許さねぇ!」
「私達が“操られていた”っていうのが、とても許せないわ!」
怒りで魔力が増幅するも、麻井には到底かなわなかった。
その突撃は、あっさりと壊されてしまった。
「その程度のチカラで、よく私たちに刃向う気になったわねぇ♪」
放たれた緑と虹色は、麻井の手に触れた瞬間に壊された。
そして曽江川と路井は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
そんな状況を見ていられず、晋希と和美が動いた。
2人に続いて、エメニヴェルと城井、そして真沙子が同時に仕掛ける。
地に足を着いている状態の麻井に、五方向(前後左右と上)から同時に。
「まぁ、霞澄が負けることは無いし…俺ら、やることねぇ…」
「そうだなぁ…。実質、麻井が一番強いからなぁ」
呑気に談笑している綾井と更幻。
その2人を見かねて、沖城と香宇が仕掛けた。
「ヒマそうだなァ? アタシらが相手してやるよ」
2人を挑発する香宇。
「男なら逃げないで戦ってくれますわよね?」
香宇に続いて沖城も挑発する。
その挑発に応え、2人は、
「いいぜ? 相手してやろうじゃねーか!」
「そういうことなら、お相手しましょう」
向かってくる2人に対抗した。
冴子と眞雪美は、祖源支配を封印するための魔力を温存するため、他の11人に任せる。
城井と彩夏は、その2人を護衛する役目となる。
……その時だった。
突如として空が白く輝き、そして全員を光に包む。
そして13人の持つ“色”が、上空へと昇っていく。
―――――祖源支配に関しては、こういう言い伝えがあった。
『13色が1ヶ所に集まりし刻、白銀の輝きを纏いし最強の姿を人間の前に現し、そして世界を滅ぼす』
………今、それが実現されようとしていた。
色彩十三王皇の13人が持つ“祖色彩魂”が、上空で融合し始める。
そしてそこには、白銀に輝く『何か』が姿を見せた。
―――――いよいよ、現在のBAE隊隊長“祖源支配”が目を覚ます。




