白の彼女は
―――――変幻異界 某所。
「……あっちも私を探してるみたいだし、会いに行こう。真沙子」
「そうだね、優希」
―――――冴子たちがいる、変幻異界 某所。
「……ん?」
何か違和感を感じ、冴子がそう呟く。
「どうした、団長」
晋希が冴子に聞いた。
「今……アイツの気配がした」
とても勘が鋭い冴子は、白いオーラの彼女が冴子のことを探しているのが分かった。
その予感は的中した。
「………あ、見つけた」
そう言って、白いオーラの彼女が、冴子の前に現れる。
「久しぶりだな、優希」
「えぇ、久しぶりね。サエコ」
彼女の名前は「城井 優希」
総合系の“白色能力”を持ち合わせている。
「いつぶりだったかな…覚えてねえや!」
「生憎ね。私も覚えてないわ」
互いに、いつから会っていないのか思い出せなかった。
そして、城井のほうから話題を持ちかける。
「サエコ達が変幻異界に来るなんて珍しいじゃない。何かあったのかしら?」
そう聞かれて黙っていられず、城井に目的を話す。
「13色を集めて、呼び出して、永久封印しようと思ったんだよ。祖源支配を」
素直に目的を話し、城井も仲間に入れようとした。
すると………
「……そんな危険なことするの?」
と、祖源支配の強大さを語り始める。
「確かに永久封印すれば、私達も支配から逃れられて、新時代が訪れるかもしれないけど……その分、犠牲がとてもじゃないほど多数出るわ。それを覚悟の上で?」
さすがの冴子も、そこまで考えていなかったようで、少し時間が止まったように動かなかった。
「……それは、避けて通れないだろ…。仕方……な…」
そこまで言いかけた時、冴子は下を向き、何かを悔いた。
「……やっぱり」
そして城井は、冴子のことを抱き寄せた。
「まだ“それ”を引きずってるのね…。それが、同じこと繰り返す原因になってしまうわ…。だから、焦らないで」
冴子が引きずっている“何か”を知っている城井は、そう言って冴子の“殺意”を抑え込む。
「っく…でも……! 一刻も早く……祖源支配を…」
「その気持ちは、私も同じよ……」
そして城井も、何かを引きずっていた。
―――彼女達が引きずっているのは、数年前の
“全世界を巻き込んだ大事件”
が関係していた……―――――――




