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7つの異世界  作者: 幡賀 吉紗
~変幻異界編~
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いまさら

「どうやら奈那と冥依は同時に消えたみたいね…」

沖城は、紫のオーラを出しながら、そう言う。

「……本当はどこに居るか知ってんじゃねーの? あんた」

ケンカごしに冴子が、黒いオーラを出しながら問う。

「知らないですよ」


……この時また、奈那が使ったような“アレ”を体験した。

冴子たちは、立つのがやっとの状態になる。


「「!!?」」


しかし、その時、彩夏だけには効いていなかったようで、

「……? どうしたんだ? 冴姉ぇ、みんな…」

と、何事も無かったように立っていた。


「あら…? “今の”が効かないのは珍しいですわね?」

沖城の視線は、彩夏に向けられる。

「え…? なにかした?」

全く何されたか分からない彩夏は、沖城を見る。


「“神秘幻覇オブスキュア”…って言っても分からないですわよね」


ここで、全く知らない単語が出てきた。

「オブ…スキュア……?」

「えぇ。そういう名前の、私たちが………」

“生まれつき持っている能力”というのを言いかけたが、沖城は自分の口を塞いだ。


「……なんでもないですわ」

この発言の後、沖城は彩夏に質問してきた。

「って…貴女は、彩夏…??」


どうやら、彩夏のことを知っているようだ。

「そ、そうだけど……?」

そう答えた彩夏は、沖城に神秘幻覇の解除を促す。

「…そろそろ解除してあげてよ」

言われてから気付き、神秘幻覇を解除する。

「あ、ごめんなさいね? 解除しておりませんでしたわ」

解除した瞬間、冴子たちはスッと立ち上がる。

「それにしても……アンタもそれが使えるとは」

沖城が使えるとは知らなかったため、冴子はそう言った。


総合系を持ち合わせる人の中には、こうして2つ目の能力がある人物が少し居る。

柑崎もそう、篠原もそう。

そして、彩夏もそうであるように、沖城もその類だった。


「だから言ったでしょう? 神秘幻覇だって」

どうやら、奈那と沖城、そして“冥依”も、同じ世界の出身のようだ。

「てことは、さっき探してた“冥依”ってのは……」

冴子は感づいた。

やはり、聞き覚えがある名前だったのは間違いではなかった。

そして名前を聞き、確信に至った。



「えぇ…。『吉亜よしあ 冥依めい』……私達のリーダーですわよ」



BAE団とは違う、別の団体のリーダーが、その「吉亜 冥依」のようだ。


「っ……。吉亜………冥依……」

その名前に聞き覚えがあるのか、彩夏は名前をリピートした。

……そして、


「あ、まずい……! 彩夏、まさか今ので記憶……」


……そう。

またも『記憶のピース』がハマり、頭痛で嘆く体勢になっていた。

「彩夏!! 落ち着けっ!!」

冴子が必死に押さえ込んだが、彩夏を囲んだ黒は、ことごとく弾かれ、冴子も吹き飛ばされた。

「あがっ!!!」

今回のは、前回のより数倍も大きかった。

その能力は周囲を巻き込み、巨大な“時空のゆがみ”を発生させた。



―――――…気がつくと、全員して気を失っていた。

「……んぅ…? ……!?」

最初に気がついたのは、冴子だった。

「お、おい! 大丈夫か!?」

晋希と和美、そして結原が倒れているのを目の当たりにし、声を掛ける。

「ん…? わ、私は大丈夫よ……」

次に意識を取り戻したのは、結原。

「お、オレも……大丈夫、だ………」

その次は、晋希。

「……なんとか大丈夫」

最後に、和美も気がついた。


………4人?

「…あれ!? 彩夏!!?」

冴子がそう叫んだが、どこにも見当たらなかった。

そしてなぜか、沖城の姿も消えていた。

「……」

そして、冴子は、今さらになって気づく。


「そういえば、須藤さんは? …しかも、エメニヴェルは!?」


変幻異界に来てから、一度も出てきていない。

清魔団は、一気に4人の勢力を失っていたことに気付かされる。


エメニヴェルは、途中ではぐれただけだったようで、すぐに見つかった。

「あ、エメニヴェル!! こんなとこにいたのか…」

「……お、冴子サン。よかった……私も探していたんデスよ」

エメニヴェルは、無事に取り戻すことができた。


真里・彩夏・奈那……この3人は、いったいどこへ行ってしまったのか……


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