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7つの異世界  作者: 幡賀 吉紗
~隔世境界編~
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清魔団、始動!

「さぁてとー…一刻も早く集めないとなぁー」

軽い口調だが、気合を入れ直す冴子。

「でも、それをやり遂げるのは簡単なことじゃないよ?」

慎重に今後のことについて悩み考える奈那。

「そんなん速攻で集めりゃいいじゃん。居場所は分かってるんだからさ、みんな」

あまり深く考えず、突撃思考の晋希。

「その居場所にいるかが分からないでしょ? …ったく」

そんな晋希に呆れる和美。

清魔団ルーラーズは、祖源支配の封印に燃えていた。


と、その時。

誰かが訪問しにやってくる。


「清魔団というのは…ここデスか?」

「そうだけ……っ!?」

“そうだけど”と冴子が言おうとしたが、その男に見覚えがあり、口ごもる。

「お前……」

「…? ……あぁ、ブラックの冴子さんデスね? お久しぶりです」

その男は、冴子と知り合いのようだった。


「冴姉ぇ……彼は?」

彩夏が冴子にそう聞いた時、他の全員も冴子を見る。

冴子以外は知らない様子だった。

「あぁ…今は“神楽かぐら 延明えんめい”で…昔は“エメニヴェル”って名前だった……」

その名前を聞いた時、反応したのは奈那だった。

「エメニヴェル…!?」

「ん……? …あぁ、そういえば眼鏡の貴女も見覚えがありマスね? えー………」

「私の名前は“刺神 奈那”だよ」

「ああー、刺神さんデシタね。 お久しぶりです」

少し忘れ気味だったが、その名前を聞いて思い出すエメニヴェル。

「で、何しに来た?」

エメニヴェルが突然ここに来たため、冴子は敵意丸出しだった。

「あっと…心配しないでクダサイ。敵ではありまセンし」

ほっと胸を撫で下ろし、安心する冴子。

「敵ではありまセンが……!」

安心しているのを利用し、エメニヴェルが攻撃を仕掛ける。

冴子の背後に、魔力の球体を飛ばし、当てる。

「うがっ!!」

こういう事態は想定していなかった“ように”、冴子は攻撃を喰らう。

「……どういうつもりなんだ?」

「あっと…今の攻撃、効いていませんデシタか」

反省の色は無く、最初からこういうつもりで訪問しに来たようだ。

「ちょっと、どういうつもり?」

奈那が少し怒り気味で、戦闘態勢になる。

「清魔団がどのくらい強いモノなのか、確認したいだけデスよ。 確認してから入団しマス」

「…へぇ? それって、私たちの強さが信頼できないってこと?」

段々に“オーラ値”が増幅してくる奈那。

「そうではありまセン。弱くても入団しマスよ? 大事なのはソレではありまセン」

その発言に、団員全員が首をかしげる。

「どのくらい強いか……それをただ見たいだけデスから」

「……やっぱり少し見下されてるかも。 私が相手になるよ、ヴェル!」

「貴女が……? …まぁ、もともと誰でも良かったので、いいデスよ」


この瞬間から、清魔団の内戦として、エメニヴェルと奈那の戦闘が開始された……―――――――


突如おこなわれたエメニヴェルと奈那の決闘。 どちらが勝っても支障はないが、奈那が負ければ“清魔団”の評価は下がる。 出来ることなら奈那に勝ってほしいが、果たしてどちらが勝つのだろうか……?

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