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7つの異世界  作者: 幡賀 吉紗
~魔法世界編~
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魔法世界

ごく普通の女子高生「彩夏」は、魔法世界を、崩壊の危機から救おうと向かう「疾風」に、ついていく……―――――

魔法世界リバースに到着した。

そこで彩夏が見たのは、魔法世界の悲惨な状況だった。


…民家も、ビルも、そして道路も、ことごとく木端微塵になっている都市。

地下街の建造物は無事だが、地下に住む人々は、地上に出れなくなっていた。

しかも、それが“たった1人の女”によって行われたという………。


「ひどいな…これ」

彩夏の最初の一言だった。


「やはり“アイツ”が…まだ生きてたんだ…!」

これが、疾風の最初の一言。


魔法世界全体で、この事件の犯人は確定している。

こんな状況に出来るのは、たった1人だけなのだから…。

と、その時!

彩夏に異変が起きた。

ズキッ…と、頭に激痛が走り、地面に膝をついた。

「あぐっ!? いてぇっ……!!」

「お、おい、彩夏!?」

と、彩夏の身を心配するのも束の間。

敵襲だ……!


「ふっ、まだ生き残ってやがったか! 魔法世界の住民が!!」

突如として、その奇襲は疾風に向かってきた。

……と、思ったが…


「……って、あれ? 疾風か」

「…? …あ、もしかしておまえ………綾井?」

この男の名は「綾井あやい 幻也げんや」。

彼は…出身地不明。 『魔法っぽい能力』を駆使する。

駆使している能力名は“魔核消失キャンセラー”だそうだ。

「疾風…おまえ、何しに来たんだよ?」

しかも、不思議なことに、疾風と知り合い…どころか、友達みたいだ。

「そういうおまえこそ…何してんだよ?」

「魔法世界を壊してる最中だったんだがなぁ…まさか疾風に会うとはな」

「悪かったな。…俺は、この世界を救おうとして、来ただけだ」

この部分を聞くと、敵対関係としか思えないのだが…

なんとも不思議なことに、敵対なんてしていないのである。

「……でさ、そっちの女は誰なんだよ?」

綾井が疾風に聞く。

「あぁ。こいつは彩夏、俺の妹だよ」

「そういえばそんなこと言ってたな、疾風」

綾井はクスッと笑う。


だが……

「……!?」

…クスッと笑ったのも束の間。

綾井だけ、彩夏に対して違和感を感じていた。


(……? まさか、この女って………)


綾井だけが感じた「何か」。 しかし、それを気にしていられるほど、世界が崩壊するまでに時間はなく…彩夏、疾風、幻也の3人は………―――――

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