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7つの異世界  作者: 幡賀 吉紗
~隔世境界編~
19/65

祖源一族

麻井は、隔世境界が“祖源支配を狂わせた”ことの復讐に来た。 そこへ、彩夏たち一行が出くわしてしまい……

「あの時は“無駄な抵抗”お疲れ様~♪」

変幻異界アナザーで会っている香宇と美穂に、容赦なく挑発する麻井。


―――――6年前にさかのぼる。

それは、謎の組織“清魔団ルーラーズ”が結成する前のこと。


変幻異界で過ごしていた香宇と美穂。

柑崎 香宇は13歳。 高波木 美穂は10歳。

「そういやァさ…最近“隔世境界”らしき世界が創られたらしィんだよな…」

「そうなの?」

「あァ。 確か『平和世界と魔法世界を隔離するための世界』…だったっけな?」

「すでに隔離されてるというのに、創る必要あるの?」

「ねェと思うんだよ…アタシも。 わざわざ創る意味がねェと思うしな」


しかし、隔世境界を“創り上げた意味”を知っている人物が現れる。

見たことのない髪色で“人間離れした威圧感”を持ち合わせている、何やら異様な人物だった。

「隔世境界は、祖源支配による“世界の支配”から逃れようという目的のもと、創り上げた世界…」

「それによって、奴の支配力を弱めようとしている…」


「しかし、そんなことしても無意味…」


今の発言に、首をかしげる香宇と美穂。

「なんで無意味なの?」

「無意味じゃねェだろ…。支配から逃れようとしてるってェのに」


「あの程度では、奴の支配からは逃れられない……」

「“世界の均衡(バランス)”を崩すことは出来ても、支配下からは逃れられない…」



―――――現在に戻る。

「この隔世境界が創られてからだったな…。貴様ら“祖源一族”が動き出したのァ」

香宇は、麻井に向かって、攻撃するでもなく、何かを始めた。

「そうよ? 祖源支配のバランスを崩した、この隔世境界を壊しに来たのよ!」

香宇に、正面から思いっきり襲い掛かる麻井。


その戦闘を間近で見ていた彩夏と真里。


……と、その時だった。

彩夏と真里しか気付いていなかったが、麻井の服の襟元えりもとに書かれていた“1”が、わずかに光った。


(!? ……なんだ? 今の光……)

その光は、とても白く輝いていて、さらには(一瞬だが)麻井の身体を包み込んでいた。

しかし、それが見えたのは、人間離れした動体視力を兼ね備えている人物だけ。

そういうほどに、ほんのわずかな一瞬だけ、光り輝いていたのだ。


……彩夏と真里は、相当な動体視力があるみたいだ。


しかし、変化はそれだけではなかった。

もうひとつの変化は、彩夏だけにしか見えなかった。


……と話している間に、美穂が麻井に撃ち負けていた。

「うぐっ……」

「隔世境界の最強なんて、所詮その程度なのよね♪」

相変わらずの挑発と侮辱で、相手の心を揺さぶる麻井。

「なっ…!? 美穂…!」

「……柑崎、さん…」

美穂は、その場で気を失い、倒れ伏す。

「っ……!! 麻井ィィィっ!!!」

そう怒鳴り散らし、麻井に反撃する香宇。


……その時だった。

何やら、香宇の様子がおかしい。

目は真っ黒で黒光りし、髪色も黒く輝き始め、腕の刻印が消えた代わりに、腕までもが黒光り、“人離れした威圧感”を纏い始める。

その“威圧感”が、麻井を襲う。

「ぐぁっ……!?」

麻井と真里は、その威圧感のもとでは、立つことさえ許されなかった。

「うわっ!? 何、これ…!?」

しかし、彩夏だけは立ち上がっていた。 それどころか、全く効いていないらしい。

そんな中、彩夏の脳内では、またも『記憶のピース』がハマった。

今度の頭痛は、相当激しい痛みのようで、

「うあぁぁあああああ!!!!」

と、とてつもない大声を上げて、地面に膝をつきながら絶叫していた。


そして、香宇の威圧感の中に、彩夏の“謎の能力”も混ざってしまい……

戦場は、一気に荒れた。


そして………―――――――


一気に荒れた、麻井のいる戦場。 一体どうなってしまうのか……

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