悪夢
「……そういや、こんなこと前にもあったな…」
香宇は、何かを思い出したように言う。
「え………? あったっけ?」
しかし、真里は思い出せずにいた。
「あったろ? 隔世境界民じゃない奴らが訪問しに……」
「……それと何か関係が……」
と、真里が疑問に思った時だった。
真里は、重大な何かに気が付き…
「……まさか!」
と、大声を上げた。
それは、彩夏にとって“聞いてはならない話”だった。
そしてその時、彩夏の『記憶のピース』がハマってしまった……。
「……」
頭痛に苛まれながらも、彩夏は、何かを思い出しかけていた。
まだ完全には思い出していないが…。
「…大丈夫か? 彩夏…」
香宇が、彩夏の身の安全を心配する。
しかし、香宇の口元は………。
「あぁ……大、丈夫…っ」
その時の香宇の表情を見た真里の脳裏では、何かが引っ掛かっていた。
―――――隔世境界内の、別の場所。
亜島 輝美は、普段通りに散歩していた。
そこに、空から誰かが降りてきた。
輝美は、隔壁管理局『W.C.O.』の局員であるため、その人物が外界の者であることが分かった。
「あら? 珍しいな…外界客が来るなんて…」
そう問いかけると、その女性はこう言った。
「この世界に用があったんでねぇ♪」
『祖源支配を狂わせた、この隔世境界にね♪』
―――――この時、壮絶な戦いが幕を開ける…!
まだ露わになっていない“2つの謎の組織”。 その2組の計画が同時に交差してしまい、隔世境界に再び“悪夢”が蘇ろうとしていた……!!




