空間の突然変異
彩夏は、魔法世界にいたはずが……突然、ある場所に消えていた。
「んぁ……ここ、どこだ…?」
目が覚めた時、彩夏は、ここがどこだか分からなかった。
そして、辺りを見回す。
「見たことの無い景色だな…」
見渡す限り、大きなハイテクビルに摩天楼。
そしてキラキラと光る施設。
「うわー…すっごい豪華な世界……」
そこへ、誰かがやってくる。
「ん? …この世界で見たこと無いね、あなたは……。 いったい誰?」
彼女は、黒髪ロングで大人びた人だった。
「あ…えっと、私は清海 彩夏 っていうんだ…」
と、自己紹介した直後だった。
「え、彩夏!? うそ…久しぶり! 真里だよ、私! 覚えてる?」
その名前に食いつくように、押し寄せる真里。
彼女は“須藤 真里”だった。
それと同時に、彩夏は『隔世境界』へと飛んできていたようだ。
「え!? …うーん……」
悩む彩夏。 それも当然のことだろう。
なぜなら一度、記憶を“消された”のだから……
「……真里…どこかで聞いたような」
しかし、断片的に記憶が残っているので、思い出しそうである。
「“自分で能力を捨てた”須藤 真里だよ!?」
そのキーワードで思い出す。
その瞬間またズキッと、頭痛が彩夏を襲うが…今回のは微弱なモノだった。
「思い出した! 真里、久しぶりだな」
そう言ったときだった。
隔世境界の空が異常な光を放ち、数人の人たちを空から落とす。
―――――なにか嫌な予感がしてきた彩夏。
しかし、彩夏の予感は的中していた……―――――
彩夏は、いったい何を感じたのだろうか……。




