隔世境界
魔法世界ではない“異世界”……―――――
――――――ある世界の某所。
「まずい…逃げ切れない!」
黒服で黒髪の女性がつぶやく。
「これで終わりよ、須藤 真里!」
黒服で金髪の女性がつぶやく。
黒服で黒髪の女性は「須藤 真里」。
出身、育ちは不明。
超能力は何も持ち合わせていない。
魔法世界で唯一の“無能力者”である。
金髪の彼女は「亜島 輝美」。
隔世境界生まれで、隔世境界育ち。
能力は不明。
―――――ここは、隔世境界。
平和世界と魔法世界を隔てる役割をもつ世界。
俗称“二界中核”。
魔法世界にとっても、平和世界にとっても、だいぶ重要な世界である。
しかし、魔法世界の住民は、絶対に辿り着けない。
なぜかは知らないが…そうなっている。
―――――そんな隔世境界で、今……
真里は、亜島に追い込まれていた。
「無能力のアンタに生きてる価値ないのよ!」
真里に向けて攻撃を仕掛ける。
その時、謎の女性が現れ、亜島を止める。
「たとえ無能力でも、真里は一人の女の子なのよ」
彼女の名は「嵩崎 弦裁帝 吉姫」。
かの有名な“嵩崎家”の娘である。
魔法世界では、嵩崎家・清海家・熾宝泉家を、まとめて“三大豪族”と呼んでいる。
「ちぇ…吉姫……。 仕方ない、今日のところは撤退しようか…」
「真里のこと殺そうとするなら、たとえ輝美でも承知しないからね!?」
「分かったよ、吉姫」
吉姫が現れたことにより、一件落着。
―――――ところ変わって、魔法世界。
早朝6時ごろ。
彩夏は、疾風より先に目覚めた。
「んっ…!」
軽く伸びをし、目を覚ます。
「今日もいい天気だな…」
と、空を見上げた時だった。
太陽の日差しが、いつもより眩しかった。
そして、その光を見てしまった彩夏は……
―――――1時間が経過して、疾風が起きる
「彩夏、おはよ…」
そう言いかけた時だった。
疾風は、隣の空間に違和感を覚えた。
「……? 彩夏が、いない!?」
彩夏は、どこへ行ってしまったのか………―――――――
突然姿を消した彩夏。 いったいどこへ消えてしまったのか……




